・肝油Liver oil かんゆ
一般に水産動物の肝臓から得たものをいう。ビタミンA、Dを含むものをビタミン油ともいい、すけそうたら、さめ、めぬけだい、まぐろ、かつおの肝臓から主に蒸煮圧搾法(じょうしゃあっさくほう)で得ている。
比重の大きいもの(あぶら鮫、ひらがしら)は、ビタミンA(皮膚の角化予防)が多く肝油となる。比重の少ない深海鮫のあい鮫、へらつの鮫、ビロード鮫から、主にあいざめ(アブラザメ科)の深海(300m~1000m)鮫の肝臓から製造された油は、不ケン化物(ビタミンA.D.E、高級アルコール、炭化水素物を含む)が90%にも達し含有量が多く煮取法(しゃしゅほう)により採取しスクアラン・スクワラン(ビタミンAは微量)を取りだす。
フィリピン、ニュージランドからの輸入に頼る。肝臓から肝油が作られ比重の違いによりあぶらつのざめ(別名あぶらざめ)の類のビタミンA(眼精疲労予防)の多いもの、あい鮫のようなスクワランSqualane(新陳代謝を促す、肌の潤いを保つ])を製造している。
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