・芥子(からしMustard、かいしPoppy、がいしInsulators、けしOpium poppy)
芥子は、からしMustard、けしOpium poppyとも読まれているようです。
そこで、両者の間にどのような関係があるのか調べて見たくなりました。
辛子・芥子Mustsrd からし
は、アブラナ科のからし菜種子であり、主にアメリカ、中国、ヨーロッパで栽培しています。芥でカラシナのことで、芥子はカラシナの種子の意味しています。
罌粟 芥子の実 Poppy seed けしのみは、ケシ科、西アジア原産。紀元前から薬用や観賞用として栽培していました。開花後10~20日で直径5cmほどの球形の果実の中に極めて小さな種子は、1mmのず)かなもののたとえとし「けし粒ほどの・・・」といわれます。
芥(訓読み:からし・あくた・ごみ 音読み:カイ・ケ)は、ごみ・くず・かすなどで、つまらないものとあります。
介(訓読み:すけ・たすける 音読み:カイ・ケ)は、魚介・介在・媒介・仲介・介護・紹介・介抱・介錯(かいしゃく)で間にはさまる・間でとりもつ・頼りにする・助ける、堅く身を守るとあります。
芥子をケシと読むとケシ科の植物のないし種子です。さらにカラシで芥子菜の種子を意味しています。で、カイシと読むと芥子菜の種子の意味となります。また芥子の類義語としては、「山葵(わさび)・唐辛子(とうがらし:カプサイシン)・山椒(さんしょう:アリルイソチオシアネート)・芥子/辛子(アリルイソチアシアネート)」などの言葉が挙げられます。
同じ漢字で銀杏(いちょう・ぎんなん)、化学(かがく・ばけがく)、何時(なんじ・いつ)、玩具(おもちゃ・がんぐ)、野兎(のうさぎ・やと)のように、おおよそ同じ意味に用いています。
ケシ(芥子)、カラシ(芥子)は、草冠で植物、介は固く身を守る意味があります。種・種子(ケシ径0.5mm・カラシ径1.5mm)でしっかりとした種皮に包まれ、粒は大きくはありません。芥菜(からしな)の種子であり種子を生薬では芥子(がいし)といわれています。
ケシ(芥子:ケシ科)、カラシ・ガイシ(芥子:アブラナ科の種子)は、一般にはケシというとケシの植物全体を言うのではないでしょうか。ケシの種子のことはケシの実ともいいます。
芥子は、すでに以前より定着しており、この表記は本来カラシナを指す言葉なのですが、ケシの種子とカラシナの種子がよく似ていることから、室町時代(1338年~1568年)中期に誤って用いられ定着したものではないかと推測しているようです。「芥子」は「カラシナ」のことで、カラシナの種子がケシに似ていることに由来します。日本へは、室町時代にポルトガル人によってインドから津軽地方に薬用ケシがもたらされたとしています。
「芥子」は「カラシナ」のことで、カラシナの種子とケシの種子が似ていることに由来し芥子の漢字が与えらえたようです。
芥子とは、小さな種子と解して意味は似ていますが、植物としてはまったく異なっているということですので注意しましょう。
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