・担子菌類 Basidiomycetes たんしきんるい
真菌類の分類上の大きな菌類群の一つで一般にキノコとよばれる1群で有性生殖には担子器Basidiumと称する器官を生じ、そのとき減数分裂をして担子胞子を生じる。
菌界の30%程度を占め、子嚢菌類とともに高等な菌類に属する。担子器は菌糸の先端についており、きのこは担子器のある担子胞子をつける子実体としている。
サビ菌やクロボ菌のように子実体(単子器果)をつく らないグループもあるが、多くの種類はキクラゲ状、シイタケ状、ホウキタケ状、 コウヤクタケ状、サルノコシカケ状、ショウロ状などの子実体をつくる。中には酵母状のままの担子菌もある。Hibbett et al. (2007) は担子菌門Basidiomycotaをハラタケ亜門Agaricomycotina、プクキニア菌亜門Pucciniomycotina、クロボキン亜門Ustilagiomycotinaの3つの亜門に分けている。
担子菌類には多くの食用きのこ (椎茸、松茸、キクラゲなど)、サルノコシカケ、毒きのこなどのほかに、植物寄生の病原菌(黒穂病菌、錆病菌)も含む。
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