・カルニチンCarnitine かるにちん
1905年、ロシアの科学者らによりによって筋肉より抽出発見されている。ラテン語のcaro、carnisの肉を意味するから命名している。昆虫の和名でゴミムシダマシTenebrioの幼虫が、L-カルニチンを必須成長因子としていることから別名、「ビタミンBt」とも呼ばれる。
筋肉中にある脂肪を筋肉細胞に送り込み、脂肪は筋肉組織内でエネルギーとして利用する。この成分が多いと体内の脂肪を燃やす効果があり筋肉質にすることが最近明らかになってリバウンドしないダイエットといわれる。加齢と共に、男性より女性で合成能力が衰えが見られ肩甲骨、首、わきの下などにある褐色脂肪細胞を活性化させリパーゼという脂肪を燃焼、分解させる酵素を作る。
植物には殆どなく赤貝、イカなどにも含まれ魚<鶏肉7mg<豚肉35mg<牛肉134mg<羊肉210mg/100gと赤い肉に多く人体では、肝臓でメチオニンとリジンから体内でも合成している化合物。
20歳代をピークに年齢と共に減少傾向にある。脂質の代謝促進しエネルギーを産出、コレステロールの増加を抑制、運動能力の増強に適したアミノ酸となっている。医薬品として狭心症などに2g/1日投与し改善の報告がある。不足した栄養素を体内で取りこもうとして離さないので普段からのバランスの取れた食事とするのがよい。2002年12月より食品としての摂取が認められている。摂取目安量60~200mg/1日程度、上限量1,000mg/1日としている。
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