
「――なにを先に死んでやがる、バカ」
今日のライトノベルはMF文庫から発売された「探偵はもう、死んでいる。」です。
1巻初版は2019年11月に発行され、現在まで2巻、そして今月に3巻目が発売されます。
けっこういいペースですね(・ω・*)
主人公は探偵シエスタの助手を3年やっていた君塚君彦。ヒロインは探偵の心臓を受け継いだ少女・夏凪渚。
探偵は作品タイトル通りもう死んでいる、いわゆるシエスタで、回想とか夏凪の精神世界的なところで出てくる感じです。
「故人系ヒロイン」ってやつですね(新ジャンル)
てかこの作品、全体的な雰囲気や内容からすると、あと15年くらい早く出ていれば富士見ミステリー文庫にぴったりな感じがしましたね。
この作品のタイトルとは裏腹にミステリーな要素はほとんど出てきませんが、そこがまた富士見ミステリーっぽい(・ω・)
どちらかと言えばキャラの関係性をメインに書いたような作品なので、「キャラクターミステリー」というものを目指していたあのレーベルに向いていると思ったのかもしれない。
シエスタの心臓を受け継いだ渚と、そのシエスタと過去にコンビを組んでいた君彦がコンビを組む、というこの関係性というか設定が、なんかエンジェル・ハートっぽいなぁと思ったりしましたが、個人的にはこういう設定好きなのでアリです。
あとイラストレーターのうみぼうずさんが描くキャラがやたらめったらかわいいし、絵が私好み過ぎてずるい(何
著者は二語十氏。
この作品で第15回MF文庫Jライトノベル新人賞の最優秀賞を受賞した方です。
というか、MF文庫Jの新人賞、気付けばもう15回目なんですね…
だって「変態王子と笑わない猫」が最優秀賞を取ったのが5年前の第6回ですからね…
平坂読氏の「ホーンテッド!」が優秀賞取ったのが2004年の第0回…
そりゃ私もおっさんになりますよ…
ともあれ、けっこういい味出している作品なので、この二語十氏にも今後注目したいです。
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