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インドの大学事情を聞いて

2008-09-30 21:42:24 | 学校
午後6時からの就職セミナーに出席してきた。

そのセミナーの講師が日本ユニシス・ラーニングに代表取締役社長の方だったのだが、冒頭にインドの大学生事情を話してくれた。

いやー、すごいね。
場所はボンベイの方にあるインド工科大学。
ここは毎年30万人以上の人が受験し、5000人程度の人しか合格できない難関大らしいが、午前7時~午後9時まで学校があるんすね…
しかも寮制らしいが、部屋に戻ってからは約3時間、予習・復習の時間に当てるらしい。

つまり、勉強時間は1日17時間。

午後1~午後7時までの実験でヒーハー言ってるボクが情けなく感じたっす…

どうしてこんなにもがんばるのかと言えば、そこにはやはりカースト制度に関係があるらしい。
簡単に言えば、IT関係ならば階級の低い人でも必死に勉強すれば高い階級の人以上の収入を得られる機会、それどころか欧米進出を狙えるということができるから、というのが大きいとのこと。
インドのIT技術は確かに世界最先端を行ってるし、階級が低くてもビルゲイツになれる機会があるというのなら、そりゃ確かにがんばるわなぁ。

そしてこの大学、卒業率は99%らしい。
曰く、「30万人の中から選ばれた5000人の優秀な生徒が留年するわけがない。もし失敗する・留年しそうになる生徒がいるのなら、それはその生徒に問題があるわけではなく、教える側に問題がある。だから繰り返し理解できるように教えれば、留年はせず、皆卒業できる」

……これは驚いた。
なるほど、理屈的にはその通りなんだが、それを実現するというのは相当ハードですよ…
何というかこう、学業に対する姿勢が違うよな、日本とは。
…まぁ、0.25刻みの九九を小学校ぐらいの頃からやってる時点でわかるわけだが…

あと、最近では日本語を勉強させられたりすることがよくあるらしい。
日本語と言えば、ひらがな・カタカナ・漢字とあり、修得するのが困難とよく言われる言語。
日本語にこれまでノータッチだったインドの学生さんが日本語を修得するまでにかかる期間を聞いて、これまた驚いた。

6ヶ月である。
6ヶ月で問題も解答も日本語で書かれた日本語検定2級の問題を解いて取ってしまうらしいのだ。
恐ろしいスペック…もあるが、1日17時間の勉強の成果なんだよな。

この講師の人もこの話を聞いて、うちに是非欲しいと思ったそうな。
そりゃそうだよな…

何というか、自分もちょっとがんばろうと久々に思った。
世界は広いっすね。

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