「僕は、デッド。もし、生まれ変わっても、ファイのことが好きな、デッド。愛のパワーで、ゾンビ化しない、不思議な、生き物、デッドだ」
今日のライトノベルはガガが文庫から発売されている「君はヒト、僕は死者。世界はときどきひっくり返る」です。
初版は2020年7月、つまり今月発行されました。
この1巻で完結? ですかね。
すごく独特な世界観かつ独特な雰囲気の作品です。
語り口は全体的にポエム感強いです。
それもあって癖も強いです。
ボーイ・ミーツ・ガールのピュアラブストーリーってところでしょうか。
皆さんが想像するピュアラブストーリーとは違うかもしれませんが、私はとてもピュアなラブストーリーだと思いました。
天獄から地国に落ちてきたヒトの女の子・ファイに一目惚れした死者の青年・デッドの話。
死者はヒトを前にするとゾンビになってしまいヒトを食べようとするが、何故かゾンビにはならないデッド。
理由はわからないけど、これはファイを好きになってしまったから…つまり、愛のパワーでゾンビにはならないんだ!
なんかええやんけ(・∀・)
出会い始めこそお互いが違う世界の住人だからひどい感じだったファイだけど、彼女を襲わずむしろ他のゾンビから彼女を守ってくれるデッドに惹かれ、デッドも彼女に一目惚れしていつの間にか相思相愛。
お互いになくてはならない存在になるけど、やはり彼女はヒト、彼は死者なわけで…
ほら、中身はとても王道なピュアラブストーリーですよ。
そこにこのヒトと死者、天獄と地国の設定が加わって変化球のように仕上げてますね!
こういう雰囲気の作品はここ最近は読んでないので新鮮さもあり、なかなかページを捲る手が止まりませんでした。
著者は零真似氏。
「まるで人だな、ルーシー」という作品で第21回スニーカー大賞の優秀賞を受賞されている方です。
ちなみに本作は第14回小学館ライトノベル大賞でガガガ賞を受賞しました。
実は私、この方の作品読むのは初めてです(・ω・)
角川スニーカーの「いずれキミにくれてやるスーパーノヴァ」など、タイトルは知っているけど読んだことはないんですねこれが。
たぶん他の作品も似たように癖がすごいんだろうなぁ。
ちなみにイラストも割と好みなのですが、イラストレーターは純粋さんという台湾の方です。
pixivで色々なイラストを挙げておられます。
今後もライトノベル関係でたくさん描いて欲しいですね!
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