レトロ電子工作

電子工作はじめました!
基本的な所からゆっくりゆっくり進めていきます

8212 の代替(アドレス ラッチ)

2019年08月30日 06時30分09秒 | 8085
8085AのCPUボードを作ろうとした場合、
 本体のCPU以外に 必ず 使わないといけない ICが1個だけあります。 それは何でしょう?
 8ビットのラッチ(記憶)ができるICを使わないといけません。 なぜなら、8085Aは 「データバス」と「アドレスバス(下位)」が同じピンから(時間差で)出ているからです。
 例えば、今回使う 三菱のICであれば   ↓ 「M5L8212P」という型番、
例えば、NECであれば  ↓ 「uPB8212C」という型番。  これが  まだ手元にあります。 貴重な1個!

 要は、8212という本家IntelのセカンドソースのICが 通常 使われて来ました。 従来は。(IC名称:8ビット INPUT/OUTPUTポート となっています)

参考のため、TK-85の回路図を眺めてみましょう。 
中央の四角が CPUの 8085 です。(赤枠部分 ↓  が8212)

回路図が 手書き なのが 時代を感じさせます。 (笑)

 他人の回路図を見ていて、「回路設計」と言えるのか? と 指摘されそうですが、楽して確実に動かすためには 何でもします。 昔の回路を読むのは、むしろは良い勉強になります。


「マルチプレックス」と云って、ICのピン数を減らすため 同じピンに 違う信号を出して、外部の回路で切替させる方式をとっています。
 「ALE」という信号が Hi の時に 下位のアドレス8ビットが出力されるので、これをラッチしているんですね?  それと、/DMAという信号が入った時にラッチ出力をカット(ハイ・インピーダンスに)して、他ICのアドレス出力が有効に使えるようにもしています。(← これを忘れている回路が多い)

 ダウンロードした 三菱の 8085A データシートの、

8085Aの すぐ次のページに 8212の資料が載っていました。

 英語でよくわからん・・・

11番ピンの STB(Strobe:ストローブ)信号が Hi で データを取り込んで、Lowになったらラッチしたままになるのだと思うが、3ステート(=Hiインピ)にする条件がよく分からない。 (DS1と2のANDなのかORなのか?)


こんな不親切な表を見るより、内部の回路(ブロック・ダイヤグラム)を見た方が よほど分かりやすかったりする。

 これでも ごちゃ ごちゃしていて分かりづらいので、TK-85の回路の通り、
1番、2番ピン(MD信号と /DS1信号)を 常にLowにした シンプルな回路に書き直してしまえ!
 ↓

これなら分かり易い! やはり STB(=Hi)でデータ取込、DS2がHiの時だけ DATA Outputを出力、これがLowになったら 出力をカットする・・・ これだけ!

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なぜ、こんな面倒な確認をしているかというと、
 8212というIC、 すでに 入手しづらく 結構 高価なんです。 現在では。
 さらに、消費電力 800mW (5Vなら 160mA)という「大飯食らい」。 CPUと同じくらい電気を消費し、ICが熱くなるんです。(MZ-700のキャラクタジェネレ―タを作る時 使ったことがあるので分かる)  で、これは使いたくない。(持ってはいますが 使うのもモッタイナイ) 代わりのICを探すと・・・

 74HC573 っていうのがありました。↓

(HC273でも良いのですが、ピンの並びが気にくわない!)
それと、74HC574という Hiへの立ち上がりエッジでラッチしてくれるICもあるので、これでも良いいのかな?と思ったのですが、駄目でした。 ALEがHiへの立ち上がり時は ↓ まだ アドレス信号が不安定でした。(エッジ取込ではノイズに弱いし) Lowエッジに反転させれば良いけど面倒。

危ない、あぶない・・・

HC573の /OE(Outputイネーブル)信号に HOLDA信号を接続しておけば、CPUがHALT状態の時や DMA転送の時などに アドレス出力がカットできます。 結果 ↓ こんな感じ

 古いTTLレベルのICから、HCタイプを駆動するのには 入力にプルアップ抵抗も必要でしょう。 47K-8素子を付けておく事にします。

  ようやく、設計 らしくなって来ました。 よね?


8085A の データシートを手に入れる

2019年08月04日 14時36分24秒 | 8085
1個500円で 8085A のCPUが手に入ったので、その資料を探してみます。
英文でよければ、大量に技術資料が集まっている アーカイブ を覗くのが一番!
 URLは、
     https://archive.org 

書籍類なので、左上の「本」のマークをクリックし、
次に、"8085A" というキーワードと、
今回は メーカーが三菱だったので、 ”MITSUBISHI” というキーワードで
「Search text contens」の中から 検索をかける。

すると、見覚えのある青い表紙のデーターシート本がヒットした。
 
これを、PDF形式でダウンロードしておく。

確かに 三菱の 8085Aの型番 = M5L8085AP の技術資料が 詳しく載っている。 早速、これをダウンロード!

ついでに ”MCS-80” とか ”MCS-85” とかで検索すると、
Intel社 が出している 本家本元の Data Sheet
  「The MCS-80 / 85  User's Manual」
もダンロードして置くと良い。
 ←8080用

←8085用

これらデータシートを見ながら、回路図CAD用の部品データを作る。


使っている回路図用CAD は Bsch3V (ビースケッチ)
このCADの便利な点は、LCoV.exe を使って簡単に新しい部品を追加できること! 自分の思い通りのピンは位置で Intel 8085Aの部品を作ることが出来る。

 ↑ こんな感じ。

これでガンガン 回路図が描ける。

レトロなCPU ・ 8085を手に入れる

2019年08月03日 09時53分46秒 | 8085
電子工作 始めました!
そのきっかけは、古いCPU を手に入れたことから 始まる・・・

そのCPUとは 、8085 

ヤフオクなら、あなたでも  まだまだ 古いCPUが 安価で入手できる。
  8085A <メーカーは三菱>

1個500円・・・ 予備を含めて2個購入。(送料250円)
その内に こんな値段では手に入らなくなるんだろう。

これで、しばらく遊んでみようと思う。

8085Aの技術的な資料は、インターネット上に山の様にあるが、
 http://www.yamamo10.jp/yamamoto/comp/MM8000/Lesson_7/index.php 
ここ ↑ が かなり分かりやすく解説してくれています。(備忘録)

日本語のデータシートが欲しい・・・ タイトルが MCS-85 だったかな?