レトロ電子工作

電子工作はじめました!
基本的な所からゆっくりゆっくり進めていきます

uTerm-S を作る (② 部品の先行手配)

2024年10月15日 20時18分18秒 | 電子部品
uTerm-S を 作るにあたって、まずは
 主要な部品の入手を試みます。 もっとも無くてはならない部品は「頭脳」とも云える CPUで、STM32シリーズの STM32F030 という型番の部品です。 もし、これが手に入らなければ この基板と買った意味がなくなります。 代替えがきかないからです。
 最近は便利な世の中になったもので、わざわざ東京の秋葉原に行かなくても、ネット販売で これら特殊な部品すらも手に入れることができます。 良く使う「電子部品」通販サイトとしては、
  ① 秋月電子通商        ・・・安くて良いが、無い部品も多い
  ② RSコンポーネンツ     ・・・少し高いが、すぐに来る
  ③ 千石通商 (せんごくネット通販)
  ④ Digi-Key (デジ キー)     ・・・ プロ向け(大抵の部品が揃う)
  ⑤ Mouser(マウザー)
  ⑥ marutsu (マルツオンライン)
  ⑦ KYOHRITSU(共立エレショップ)
  ⑧ チップワンストップ 
  ⑨ aitendo(アイテンド)
  ⑩ スイッチ サイエンス
  ⑪ MiSUMi (ミスミ)
  ⑫ KURA Yahoo!
 こんな所でしょうか?  有名どころだけでも こんなにあります。

 そして、ちょっと毛色が違いますが
  ・ASKUL(アスクル) や
  ・カウネット
  ・モノタロウ
 といった所でもちょっとした電子機器が手に入りますし
 (これらサイトは 注文すると すぐに送られてくる)
 
 そして、意外ですが 侮れないのが 
   ● ヤフオク   だったり、
   ● Amazon    だったりします。
 アマゾンの通販で普通に 電子部品の型番を検索すると、かなりの確率でヒットし、購入できます。

 さらに、最近の流行りの中国の通販サイト
  ● TEMU電子部品通販 (テムー)
 でも電子部品がとんでもなく安く売られていて(安かろう、悪かろう)の傾向があって、かなり賭けに近いのですが 安価に買うことができます。
     
各サイトで 値段を見比べながら、
 まずは STM32のCPUと、74HCT00 という標準ロジックICを
 (1) アールエス・コンポーネンツ から購入してみます。↓

 このSTM32が入手できそうなので、ほっと胸を撫で下ろす思いです。
 ただし・・・ 購入最小単位が 10個・・・ よって1つしか使わなくても10個まとめて買わないといけない。 誰か共同購入してくれる人いないかな?
 
 

(2)次に、マルツ・オンラインで、VGAコネクタを見つけたので 
   これも先行購入しておきます。 
   これだって、もし入手でき無いと大変な事になります。



 その他、秋月電子で扱っていない部品も何点かいっしょに購入。

 (3)そして、真っ先に部品実装しなければならない「電源周り」の部品
   から揃えていきます。 
   そのために今回 初めて利用してみたのが アマゾン です。

三端子レギュレータという分類の部品の型番を アマゾンで検索したら、簡単にヒットしました。↓

パッケージのサイズ (ここでは TO-220)を間違えないように、これも先行手配します。 これらが届いてから 後、 足りない部品を 秋月 で揃えようと思っています。

ここまで使った部品代=8900円/10台分

今回はここまで。

パソコンからI/O制御=USB-IO

2019年09月10日 07時15分38秒 | 電子部品
台風で 山手線も止まり、電車は殺人的な込み具合となった東京。
久しぶりの秋葉原で、
 いくつか 必要な部品を漁って来ました。

これから作る マイコンボードの、
 リセット信号も、クロック信号もパソコンからソフト的に作って
 制御しようと思っているんですが、最近のパソコンは
 1ビットの入出力さえ 難しくなっています。

そんな中、秋月電子で 、
 こんなに安価な USB-IO を入手しました。
 前にも買ったことがあるんですが、いつの間にか
 USB-IO2 と バァージョンが 2 に上がっているんですね?
 前のと何がちがうのか?
サンプル・プログラムの入ったCDも付いて1000円。
思わず、また買ってしまいました。

それと、性能は「おもちゃ」に近いんですが、
 驚くほど安価な「USB ミニオシロスコープ」なるものも売っていました。
これでリセット信号の ゆっくりした波形くらいは測れる?


ICパッケージ 色々

2019年09月08日 06時35分55秒 | 電子部品
これまで、色々な種類(やサイズ)の IC を紹介してきましたが、
まとめて 大きさの比較と基礎知識を整理した置きたいと思います。

手作りの「電子工作」 DIY を楽しむ場合、
 基本となるのは DIPタイプ と呼ばれる この↓サイズです。
 
要するに↑これ。 昔は 「ゲジゲジ」なんて呼ばれたりしてました。
ピンを挿す穴(スルーホール)が無いと取り付けられませんが、ピン間 1インチ=2.54mmもあるので、扱いやすく ハンダ付けも楽です。

ただし、サイズが大きいので 部品はどんどん小さく進化して行く傾向にあります。 これとまったく同じピン仕様、内部も同じなのに


サイズが小さくなったタイプがこれ ↑ 。 穴が無くてもハンダ付けできるので「表面実装」とか「面実装」タイプと呼ばれます。  上のDIPと同じ14ピンですが、半分近い「小ささ」なのが分かりますね?

 これから出て来るのも含めて「面実装」タイプのことを総称して SMD Surface Mount Device ):エス・エム・ディー と呼びます。 よく「ハンダ付けの難しいSMDは既に実装してあります」との 歌い文句で売られている電子工作キットとかは、この面実装のICだけ 半田付けされた状態で販売されている・・・という意味です。

この名前とは別に、
 このサイズの 正確なパッケージの名前は、SOP(エス・オー・ピー)と言います。 上の例は 14ピンなので SOP14と言います。
SOP(Small Outline Package) ・・・ の略です。

これが さらに小さくなって、
 3ゲートロジックの所で紹介したIC ↑ ・・・ 8ピンなので小さくなってはいますが、ピン間の距離が同じことが上の写真で分かると思います。 実はこれも同じ SOPパッケージです。 SOP8と呼びます。

さらに 小さくなって、 (写真の上は 3ゲートロジックICです。大きさ比較のため)
ワンゲート ロジック で紹介したIC  正確なパッケージの名前は「SOT-353 パッケージ」

実は、この辺の SOPやSOTは まだまだ大きいサイズなのです。
これより さらに 小さい(ピン間が狭い) と、SSOP とか、TSOPとかいう名前になり、さらにさらに小さい TSSOPなんて 極小のICも出て来ています。
 ここまでくると、手では扱えず ハンダ付けするのも 「実装マシン」=機械やロボットを使って行います。

 今回 扱った 最小のピン数のICは 3ピンですが、これがどんどんピン数も増えて、100ピンなんてIC ↓ もあります。
 私は これを実際に 手でハンダ付けします。 (笑)
老眼の目には かなりキツイ作業ですが、問題なく付けられます。手でも! 綺麗に付けるコツがあるんです。

 こういった 極小の部品は、こんな ↓ 専用の入れ物に入れておかないと
すぐに無くなってしまいますし、窓からの 風 は厳禁です。

初代ガンダムで、「アムロが顕微鏡を覗きながら回路を組んでいた」そんな場面を覚えていますか? (「ファースト」を知ってる人すら少ないか?)
  でも、
  そんな光景が 将来は 現実になるかも?しれません。
  このまま どんどん部品が小型化していけば・・・・





3ゲート ロジック

2019年09月06日 06時30分37秒 | 電子部品
昨日、「ワンゲート ロジック」なる 小さくて便利な部品を紹介しましたが、今日 もその仲間です。 その名も「スリーゲート ロジック」 TC7W14F。

今回のRESET回路検証用のモジュールには、シュミット トリガーのNOTゲートを2個 使います。 「ワンゲート ロジック」では 当然ながら 2個 実装しないといけません。 でも この「3ゲート ロジック」なら、IC 1個で済みます。
 何しろ 1個の中に 3つのインバータ(NOTゲート)が入っているからです。

この ↑ データシートから、同じ「3 ゲートロジック」でも (大きさが異なる)3種類のパッケージがある事が分かります。 今回は 手でハンダすることもあり、一番上の(この中では)一番大きいサイズのものを使います。 SOP8-P1.27という名称のサイズ。
例によって、1cm角の白い四角の中に置いてみます。 (長辺 横幅が約5mm) ピン間が 1/2インチ=1.25mm。 十分小さいですね。

 手半田では難しい 「小ささ」ですが、これも 2.54mmピッチのユニバーサル基板に ぴったり置く事ができる 上手いアイデアがあります。 実物を基板の上に乗せると ↓ こんな感じ。

 わかりますか? センターの 上下2ピンがランドの上で接触してしまいますが、ICの四隅は、綺麗にショート無しでランドの上に来ています。
そして、
 中央の 2番-3番ピン と 6番-7番ピンをそのままショートさせてしまいます。
それでも 入力と出力が上手くつながるだけで、出力ピン同士のショートはありません。 これを そのまま回路図に使って、先のRESET回路を書きなおすと ↓ こうなります。

 IC内、上の2つのインバータは RESET回路用に使い、もう一つ余ったインバータは LEDランプの駆動用として使います。 これなら RESET信号 = Low でLEDが点灯する・・・前の回路と動作は同じです。

 おそらく、ワンゲート ロジックICを2個使うより、この方がハンダ付けが楽になると思います。

 この日記のタイトル「3ゲートロジック」ですが、
 実はこのICも「ワンゲート ロジック」と呼ばれることが一般的です。

   たとえ、ゲートが3個入っていようとも・・・ 1ゲート?
   なぜなのか 理由は 定かではありませんが、・・・・・・


ワンゲート ロジック

2019年09月05日 10時10分25秒 | 電子部品
昨日の LEDモニタ付き RESET回路の 
 DIP8モジュールを作成するにあたって、小さな ちいさな部品を使ってみます。 その名も「ワンゲート ロジック」TC7SH14FU

これまで通り 1cmの白い四角の中に↑ 置いて その大きさ(小ささ)を実感してもらいましょう。 この中に シュミット・トリガ 機能のNOTゲートが1つだけ 入っています。 (ちなみに NOTゲートのことを、 別名「インバータ」とも言います)

 言葉で説明するより データーシート↓を見た方が 分かりやすいですね?

これも C-MOSタイプのICであることが分かります。
入っている中身、端子の仕様は ↓ こんな感じ。
こんな小さな部品をどうやって ユニバーサル基板に乗せるのか? どうやってハンダ付けをするのか? 疑問に思うかもしれません。(通常は、この部品がピッタリと乗せられる パターンの基板を作るのですが)
 でも 案外 大丈夫なのです。 

2.54mmピッチのランドが並ぶ 普通のユニバーサル基板に乗せると、↓ こんな感じになります。

 2番ピンがランドとランドの中間に浮いてしまうだけで、他の4つのピンは ちょうどランド上にひっかかります。 しかも、左上の1番ピンは N.C. ・・・None Connect = つまり 使われていないピンです。

 よって、

 2番ピンを1番ピン側に 接続(細い配線で)してあげれば、ちょうど4個のランドで すべてのピンを ショートも無しに接続する事が出来るのです。

ーーー
 通常、シュミット・トリガ のゲートを使いたい場合は、74LS14等の 14ピンのDIPサイズのTTL-ICを使う所ですが(写真 ↓ の一番上の 一番大きなIC)
(大きさ比較)
この ワンゲート ロジックなら、↑ 一番 下の 一番小さなICで済みます。

 入手も けして難しくはありません。
 問題は、そよ風が吹いた だけで 何処かに飛んで行ってしまうことです。