シングルボート・コンピュータを自作する上で、
必ず用意しないといけない物がいくつかあるが、「電源」もその1つ。
5V電源が無いとどんな回路でも動かない。 逆に言うと「5Vの電源だけ」用意すれば最近の回路は動作するので…楽だ!とも言える。
というのも 昔のCPUは、とんでもない電源を準備しないと動かなかったのだ。
ワンボート・マイコンの先駆けと言えば NECのTK-80だろうから、最初はi8080を使ったマイコンを作ってみるのが 歴史の流れからいえば順当なのだろうが、i8080は 使う気がしない。
なぜなら、電源を3種類(+5V, -5V, +12V)も用意しないと動かないからだ。
昨日 インターネット上で見つけた 通販ショップで
Intel 8080AのCPUを購入する事が出来たので、Bsch3v(回路図CAD)で i8080のCPU部品も作成してみた。 特にすぐにこのCPUを使って 遊んで見ようとは思わないが、今の内に手に入れておかないと、おそらく ますます入手困難になるだろう。
例によって「本のアーカイブ」 から、MCS-80という Intel8080のデータシートを手に入れて、
その中の8080-CPUのピンは位置を見ながら部品を作るわけだが、このCPUがまた おそろしく汚く、デタラメなピン配置。
赤い矢印がプラス電源、青がマイナス電源とGND。 データラインもアドレスラインもバラバラな配置で、これを設計した人のセンスを疑いたくなる。
作った部品は ↓ こんな感じ。
データやアドレスが素直に連続していない所は、1つスペースを開けて 回路図や配線をうっかり間違えないようにしみました。
プログラム的(ソフトウェア的)には、
ほとんど同じCPUとして使える i8080A と i8085A ですが、ハードウェア的には全く別物。 もちろんi8080の方が古くて、その改良版として i8085 が出現して来たわけだから、当然と言えば 当然なのだが・・・。
以前に 昔の古い電卓を手に入れた事があったが、その回路でも当然のようにプラス電源に加えて マイナス電源も使われていた。 昔の素子はマイナスが無いと動かない部品が多々あったんですね? 今は当然と思われている単一電源で動く回路・・・実はかなり便利に、楽になっていたんだな~ と つくづく思う。