レトロ電子工作

電子工作はじめました!
基本的な所からゆっくりゆっくり進めていきます

探偵の秘密兵器 GPS発振機

2020年02月24日 15時34分46秒 | 電子工作
浮気調査などを行いたい場合、
 GPSで相手の居場所が特定できる発振機を付けると良い。

 例えば、調査対象の その相手が、
  「自分の妻」
 の場合、取り付けた機器を回収できるはずだ。
 そんな場合は、結構 簡単にできる。

 秋月電子に GPSを内蔵していて、自分の経度、緯度を
 キャッチできる小型の装置 ↓ が売られている。

 ボタン電池3Vで動作し、シリアル通信で 緯度経度の情報が送られてくる。 それを、SDカードあたりに保存しておき、
 回収してから、Googleマップ上で 動いた位置の軌跡、および 止まっていた時の位置と時間を取り出せれば良いだけだ。
 まー、それには「時計」の機能も無いといけないが・・・

 消費電流の小さいCPUで制御し、移動するたびに定期的に時刻と位置情報を記録して置く。 それを機器を回収した後にPC上で展開すれば、 何処に何時間居たかが正確に分かる。

 これは、「機器を回収できる」という特殊な条件付きだ。

それとは、別に
 例えば、アパートを借りていた人間が家賃を踏み倒して どこかに逃げてしまった場合などで、たまたま そいつと再開する機会があった時になどでは どうしたら良いか?
 携帯番号しか分からなかったが、裁判所からの出頭命令に応じて 1回だけ裁判所に車で来ていた。 用事が済んだ後に、尾行して現在の住処を調べるのでも良いが、尾行に気づかれてまかれる心配もある。
 何より、こんな事例だと発振機を回収できない。

 そんな場合は、この機器自体にGPS機能とは別に (電話契約での)信号発信機能が付いていれば 使えるわけだ。 探してみたら、レンタルで数日間使える発信機が貸し出されてはいた。 (かなり割高!)
 買い取りで安いものは無いか?と探していたら、↓ こんなのを見つけた。

 トラッキング e (Tracking-e) 30日間の通信契約込みで ¥17380円

これの 良い点は、30日経過して 使わなくなったら、
 ① それ以降の 通信費は発生しない。
 ② その後も、再契約(お金は必要)すれば、また 一定期間だけ
   使う事ができる!

 要は、レンタルでも 使い捨てでも無く、
 使いたくなった時だけ、通信契約を再開できるし、
 使わない間は、通信費を払わなくて良い点です。

大きさは、この位 ↓
 車に取り付けるには 十分に小さい!
 (防滴のための黒いケースに入れている↓)
 強力な磁石で、車に取り付ければ良いのだが、
 車体の下の腹の面では、GPSの電波を拾ったり、信号を発信するのが
 困難なようだ。 車体の外側、天井に貼り付けるのが良い様だ。

使い始める、最初に1回だけ
 電話でスタート申し込みが必要だが、後は

 PCのインターネット上で ログインすれば、
 日本全国 どこに逃げようとも、位置が分かる。

 PC上の画面(グーグルマップ)に
 現在位置がリアルタイムで表示される。
 下の ① が現在位置。 赤い線で軌跡も表示できる。
  

 車なら よほど「鍵付きの車庫」にでも入れない限り、
 発信機の回収が可能となる。


 内蔵電池をフル充電しておけば、1カ月近くは
 どこに逃げても追いかけられる。



    便利な世の中に成ったものだ・・・
    ちょっと 怖い気もするが・・・・・
  

トレイルカメラ=防犯カメラ

2020年02月20日 11時21分23秒 | 便利な機器
電子工作とは、ちょっと趣旨が違うのですが、
 実際に録画ができる 電池式の「防犯カメラ」を
 購入して、試してみました。
 
 本体の下にあるフタを開けると 2インチ程の
 小さなカラー液晶画面があり、ここで録画された動画を
 確認できます。 (防水仕様で雨にも耐える)

 録画する媒体は、ミニSDカード、これは別売だったので
 とりあえず 16GB(¥700円) を買って 挿してみました。
 
 本体の操作は 付属しているリモコン↑ で行います。
 (リモコンは 2個入っていたので、1つ なくしても大丈夫!)


 
 単三電池8本 ↑ で、楽に3日以上は持つと思います。
 (先にSDカードが容量一杯になるかも?)
 人感センサが付いていて、目の前を 人間や動物が通ると反応し、
 写真や動画を撮ってくれるタイプです。


当然ながら、中国製!
 数年前にも同じような中国製のカメラを買って試してみたのですが、
 あまりの質の悪さで 使いのにならなかったのが・・・、
 最近のは、まあまあ使えます。

 それでも この ↓ 値段。 これに プラス送料1600円程。
 USBケーブルで接続して、PCに画像を取り込めるし、
 もちろん SDカードに録画されているので、そこから読み込んでもOK

 写真、動画、そして音声も取れます。
 
 ナイト・ショットで 真っ暗の暗闇でも モノクロで動画が撮れるのですが、
 赤外線LEDが、赤く光るので 泥棒には カメラがあることが
 バレバレになりますので 要注意。


 これで、三日三晩 猫の行動を観察してみました。

   おもしろい!
 
 ① 夜中で明かり一つなくても、猫はちゃんと行動できること。
 ② 深夜でも しょっちゅう出たり入ったりして 歩き回っていること。
  (30分も 眠れば また 起きて 毛づくろい を始めるし・・・)
 が わかりました。



 これを、自分で設計し、作るには・・・
  ・カメラからの画像 取り込み
  ・カラーモニタへの画像表示
  ・赤外線センサ
  ・SDカードへのファイル書き込み
 等々、マスターしないといけない技術が多々あります。


   ラズベリーパイか Arudinoでも使えば、
   私でも 楽に 実現できるかな?






ポン出し機 の製作

2020年02月18日 10時19分41秒 | 電子工作
押しボタンスイッチを 
    ”ポン” っと
 押すだけで、色々な効果音が出せる・・・ そんな機械を
   「ポン出し
 と呼ぶらしい。

 ヤフオクで組み立てキットとして売られている ポン出し機を見つけて
 面白そうだったので、購入して組み立ててみた。(今時点で¥3755円)

 
 おそらく 個人で電子工作を楽しんでおられる方で、
 それでも ちゃんと Ki CADを使って 基板化 して、
 製品のように整えて 売っておられるようで、
 この手間と努力には頭が下がります。
 
 ヤフオクで「ポン出し」のキーワードで探せば
 簡単に見つかるでしょう。 今なら。
 

 キットの中身は、↓ こんな感じ。

 ヤフオクの 説明文 ↓  にも
  ”説明書は、親切ではありません” (笑)
 と、書かれていた通り、お世辞にも
 分かりやすい説明書が入っている訳ではありませんが、
 製作は 簡単で、初心者でも まず 失敗する事はないでしょう。

 付属の マイクロSDカードに、
 色々な音が入っています。

今回、このキットを試したのには、1つの目論見があって、
 SDカードに入ったファイルを FATフォーマットで 読み書きするのに
 簡単な方法は無いものか? と 考え 探していたからです。 
 (右は生基板)
 この写真の左側↑ の DF Player-mini というモジュールが、
 μSDカードのコネクタも込みで、制御CPUも入っている
 MP3プレーヤーです。
 かなり 安価に売られているようで (9ドル程度)、
 一から 苦労して手半田で製作するより、楽だろうと思って
 試してみたいと考えているのです。


1.製作開始

まずは、この「ポン出し機」が
 ちゃんと動作するまで、組み立ててみたいと思います。
 回路図 ↓ は こんな感じ。

 電源回路とスピーカ、あとは スイッチの山です。

 背の低い抵抗からの取り付けとなりますが、
 各種 値の違う抵抗も 山もり ですので、それを間違えないように
 (テスタで値を確認しながらハンダ付けすると確実)
 

 電源回路まで出来あがったら、
 コネクタも取り付けて(DF Playerを取りつける前に)早速、電源を
 入れて確認しましょう。
 DC5V出力のACアダプタも 同梱されているので安心です。
 電源を入れた時に、黄色のLEDが点灯することを確認しながら、
 テスタの電圧レンジで、5V ⇒ 4.2Vが
 
 正確に出せるよう 青いボリュームを回して調整します。
 
 この 4.2V という 半端な電圧が、DF Playerの推奨電圧です。
 電圧が決まったら、
 その他の部品を付けていきましょう。

 注意すべき点は、DF Playerモジュールの「挿し込み向き」です。
 (逆挿しも出来てしまうので要注意)
  SDカードが手前から抜き差しできる向きで正解です。


2.操作説明

 使い方を説明するまでも無く、簡単です。
  ① SDカードを差し込んで
  ② 電源を入れ、
  ③ 好きなボタンを押せば、それぞれの効果音が鳴ります。
    クイズの正解音 「ピンッ ポン」 だったり、
    不正解音    「ブッブー」 だったり、
    学校の終わりの 「チャイム」だったり・・・
    14種類程の 色々使えそうな音色が 楽しめます

。説明が必要だとしたら、白いスイッチぐらいです。
 「Prev/Vol-」と 「Next/Vol+」という 白い色の押しボタンスイッチが
 2個づつありますが、(どちらを押しても同じ)

 短く押せば、「前の音」 と 「次の音」の再生として機能しますが、
 長く押すと 音量=スピーカのボリュームを変更できます。
 最大音量だと、かなり うるさい位の大きな音で鳴りますので、
 外部アンプを付けなくとも、十分 使えると思います。

 回路設計の観点からも 応用できるアイデアが いくつかありますので
 おいおい 取り上げて行きたいと思っています。

    とりあえずは、音が鳴ったので
    ここまでとします。

    小一時間もあれば 完成できます。
    簡単で しかも 楽しいですので
    あなたも 挑戦してみてはいかがでしょう?


 
 

LCDオシロ 操作説明書 取説 ② 拡張機能

2020年02月16日 14時10分03秒 | 電子工作
1.周波数 測定
この LCDオシロスコープには、波形表示とは別に
  周波数 測定
 という機能があります。 これが 中々 分かりづらいので
 操作説明をここに残しておきます

 
 パネルの左下にあるスライドスイッチ ↑  これを 「Freq」 の位置にすれば
 周波数測定の画面になりそうだが、そうでは無い?

 このスイッチの状態に関係なく(DCカップリングでも)、「OK」ボタン↓(HOLD)を 長押しすれば、
 周波数測定の画面になります。 その後に、スライドスイッチを「Freq」の位置に下げても良いです。 信号発生器 XR2206から 400Hzの方形波を出力し、測定してみた画面。 ↑
 元の波形測定モードに戻るには、もう一度 「OK」ボタンを長押しすれば良いようなのですが、制御プログラムの出来が悪くて なかなか上手く戻ってくれません。
(正直、電源を入れ直した方が早い・・ 現行版ではこのバグ 直っているかな?)

 また、周波数を測定できる波形の条件が厳しくて、
  ① ピーク電圧が 3V以上であること。
  ② サイン波では測れない事が多い(方形波OKなら) 
 測る事の出来る波形は限られますが、それでもこの荒い画像から時間の幅を読み取って計算で周波数を求めるより、ダイレクトに数値で表示されるのは便利です。
 測定できない場合、永遠とこの ↑ 表示のまま止まってしまいます。


 もし、周波数測定の動作テストを行いたい場合、自分自身が出力しているテスト信号を使うと良い。 J5コネクタの4番ピン(PB4)から 約500Hzの方形波が出力されています。
 実際は、500Hz より わずかに速い 501Hzぐらい ↓
 内部の信号なので、GND(黒)はつながなくても測れます。

 ただし、トリガ ソース モードが 「内部トリガ」 =i 表示 になっていないと パスルが出力されていないので、注意が必要です。 この詳しい説明は、以下に・・・



2.トリガ ソース切替

 LCD画面の 測定モード表示(「AUT」等)の右側に i, e,o という 英字1文字の表示があり、  これが「トリガ・ソース」の状態を示します。
 これを切り替えるには、LEVELボタンを押して トリガ レベル電圧を切り替えるモードにし、さらに LEVELボタンを押す事で、
   i ⇒ e ⇒ o⇒ ( i ⇒と繰り返す)
 と 切り替わって行きます。 (各モードの違いは以下の通り)

 (1) 内部トリガ  i  
 
 J5コネクタの4番ピン (テスト信号出力)から 500Hzのテスト信号が出ます。 (ピーク電圧5Vの方形波)
 トリガ ソースは、内部信号を使用・・・ つまり この500Hzの信号が使われます。 よって、2mSごとにAutoトリガがかかることになります。
 ただし、テスト信号出力(4番ピン=PB4)と、外部トリガ入力端子(12番ピン=PF3)が接続されている時に限ります。
 つまり、この2本の信号は、常に接続 ↓  して
 使うのが正しいようです。
 (最新版のLCDオシロは 最初から基板配線パターンでつながっている)


 (2) 拡張トリガ  e  
 テスト信号(4番ピン)が出力されなくなます。 12番ピン(トリガ・ソース入力ピン)に 何かしらのトリガ信号を 配線でつなげてあげると、それがトリガとして機能します。 このモードは まれにしか使うことは無いでしょう。 (トリガ信号を作る 外部回路が必要)
 LCD表示は External の e が表示されます。 ↑


 (3) 外部トリガ  o  
 テスト信号(4番ピン)の端子から テスト信号(500Hzの方形波)は出力されなくなり、替わりに 設定されたトリガ電圧での トリガ出力になります。  
 12番ピン(トリガ・ソース)に これが接続されていれば、そのままトリガとして働きます。

 LCD表示は Out の o が表示されます。 ↑

 400Hzのサイン波を入力し、トリガ電圧を正しく設定した時、4番ピンのトリガ出力からは 約6Hz程の信号が出ていました。 これを 16Hzほどのゆっくりなサイン波に変えると、トリガ出力は 約1Hz になりました。
 トリガ電圧がサイン波の範囲から外れた場合、トリガ出力はHi(5V)のままで 出力されなくなります。 よって、トリガ出力は それなりに有効に機能しているようですが、その仕組みがいま一つ 理解できていません。


3.「H.POS」の 切替
 これは 横軸の表示位置の切替です。
 トリガがかかってから、内部のメモリが許す限り波形を取り込みますが、表示のLCDの大きさは限られています(かなり小さい)
 よって、表示する横の位置(水平位置)を切り替えて、長い時間分の波形を見る事ができるようにした機能です。
 ①  まず、「H.POS」ボタンを押してから、
 ② 「+」「ー」ボタンを押して 水平位置を移動させる。
 ↓ トリガ直後の先頭の波形を表示している


 最後の方の波形を表示している。 ↑
 この例では、測定し取り込んだ全波形データの 1/3程度しか LCD画面に表示できていない事がわかります。 ただ、永遠 同じ波形が続く サイン波形の場合、何の意味も持たない(変化しないので)
 複雑な波形を見る時でないと、あまり使われ無いかもしれません。(トリガ直後の先頭を見ていれば 事足りるので)
ただし、データ通信の波形解析の時などは、長い時間取れれば取れるほど重宝します。

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この LCDオシロKit には、これ以外にも
 波形データを 画像としてPCに(シリアル通信で)送る機能なども ありますが、こんな小さな(解像度の低い)画面を画像で保存しても、さほど使い道も無いと思われるので、

  今回の操作説明は、ここまでとします。
  暇が出来たら、また 遊んでみたいと思います。



LCDオシロ 操作説明書 取説 ① 基本操作

2020年02月15日 17時12分27秒 | 電子工作
今回製作した 「オシロスコープ」のような測定機は、
 しょせん 「道具」なので、”うまく使えてなんぼ!”の世界。

 時間が経つと、使い方すら忘れてしまって・・・ あれ?
 どうだったけ? と なりかねない。
 そして、取説らしい取説の1つも付いていない不親切なおもちゃでしたので
 備忘録 代わりに 操作説明書の1つも 書いておこうか?と思います。

 他の方のブログ「PICでなんか作るばい」  (FC2ブログ)

  URL: http://tylercsf.blog123.fc2.com/blog-category-16.html

 にかなり詳しく載っていたので 
 これを見れば 不要かな?とも思ったのですが、他人のブログは
 いつ削除されるかも しれないので、やはり 自分なりの言葉で
 残しておく事にします。
  
1.入力電圧(縦軸=Y軸)の設定
 まずは、測りたい信号の最大電圧に対して、画面の四角 一枡の縦軸=電圧の設定を決めないといけません。
 操作パネルの左側にスライドスイッチが3つありますが、その内の上 2つで決めます。 (⇒赤い矢印) 

 ① 一番上のスライドスイッチ(倍率)が x1=1倍の所に、
 ② 中央のスイッチ(基準電圧)が 1V の所にあるので、
 1Vx1倍=1V/DIV つまり、1マスの縦が1Vの表示になります。
 (これが基本で 一番 分かりやすい設定です)
 画面上の縦に6マスあるので、最大で6Vまでの波形が表示できます。

ただ、先日 ブログに書いた 信号発生器 XR2206 が出力するサイン波は
 ピークの電圧が 6V以上 出ているので 上の写真の通り、
 波形のトップがはみ出てしまって 表示されていません。

 こんな時は、① の倍率を x2=2倍の所に変えると、

 1Vx2倍=2V/DIV となって、最大12Vまでの波形が表示できるようになります。 (2ボルト・パー・ディブ と読みます) 
 入力電圧の設定は、こんな風に使います。

もっと ちゃんとしたデジタル・オシロスコープの場合、
 この設定は(大抵は)1つのロータリ式のスイッチになっていて、
 
 このツマミ ↑ を回す事で 自由に縦軸の電圧を変えることができます。

 ちなみに、このオシロで、
 ・ 微細な電圧の波形を観察したい場合は、
   ① (倍率)が x1、  ② (基準電圧)が 0.1V の所で
     0.1V/DIVで測り (最大0.6V まで)、

 ・ AC電源のような高電圧の波形を観察したい場合は、
   ① (倍率)が x5、  ② (基準電圧)が 1V の所で
     5V/DIV で(最大30V まで)測ることができます。

 ただし、最大でも50V以下の信号しか接続してはいけません。
 (それ以上の、例えばAC100Vを直接つなぐと壊れます。 要注意!)
 

2.時間(横軸=X軸)の設定
 次に、測りたい信号の横軸=単位時間の設定を行います。
 それには、
 (1)まず、右側の 「SEC/DIV」ボタン(赤矢印)を押し、
 (2)次に、「+」「ー」ボタン(橙色枠)で時間を変えて行きます。
 
 上のLCD画面上の赤い枠で囲われた部分に単位時間が表示されていて、ここの値が+/ーで 変わります。 (この例では、1ms/DIV)

 例えば、上の画像だと サイン波形が3~4個ほど表示されていて、波形のピークからピーク間が 2マス半ぐらいですので、約2.5mS 周期だとわかります。 ちょっと、混み合っていて波形が見づらいな?と思ったら、「+」ボタンを1回押して、0.5mS/DIVにする事で、↓ 見やすくなります。

 この ↑ 1マスの横幅が、(今は)0.5mSに変わった。
 サイン波の1周期が 2.7mSぐらいかな?と より正確に読み取ることができるようになります。
 ちなみに、「時間軸」設定のモードになっている時は 左右矢印(←→)の所が 黒反転 します。 (上の写真の赤枠部分)
  
ちゃんとしたデジタル・オシロの場合、
 この設定も(大抵は)1つのロータリ式のスイッチになっていて、

 大抵は「TIME/DIV」といった 名称 ↑ になっているはずです、

 ちなみに、このオシロで、
  ・ 最速 測定単位時間は、2μS で  ”2Us” と表示され、
  ・ 最長 測定単位時間は、10分 で  ”10 m” と表示されます。
  10分などという長時間設定は まず使う事は無いと思いますが、
  「-」ボタン押しで 
   →「1mS」→「2mS」→「5mS」→「10mS」→「20mS」
 といった進み方で 時間設定が変更されます。



3.GND(基準0V)ポジションの設定
 これも 波形を見やすくするための重要な操作で、最初に行うべき設定です。 この設定を始める前に 何点か準備が必要です。

 (1) 入力電圧設定を「GND」にする
  LCD画面上に波形を表示するのではなく、0Vのラインを見たいので
 (波形表示が逆に邪魔になる)
  左側のスライドスイッチを GNDの位置にします。
 

 (2) 測定モードを「AUTO」にする
  トリガがかからないと LCD画面上に波形が表示されない場合があるので、常に0Vのラインが表示されるように Autoモードにします。
  それには、
   ① 「MODE」ボタンを1度 押してから、
   ② 「+」ボタンを何度か押して、モード表示を「AUT」にします

 すると、GND(=0V)のラインが LCD上に現れ、その左側に小さな三角形が確認できると思います。 この位置をこれから変更していきます。
 (ここまでが、設定前の準備)

 (3) 0V電圧の位置を変える
  ①「V.POS」ボタンを1回押し、(上下矢印が黒反転する)
  ②「+」「ー」ボタンで 上下に 0Vラインを上げ下げする。  
 (小さな▼よりも 1ドット下にラインが表示されるようですので、このクセを考慮して 設定する)
 どこの位置に0Vラインを持っていったら良いかは、測定したい信号の種類によります。(人の「好み」にもよる場合もあります)
 
(A) アナログ信号の場合  ↑
 繰り返しているサイン波とか、音声のウェーブ波とか、マイナス電圧もありうるアナログ信号の場合、上の画像のように LCDの中央に 0Vラインを置くことが多いです。 これならマイナス電圧でも表示される。
 また、(後に詳しく説明しますが)ACカップリングして波形を表示させる時も、この位置に持ってきておきます。

(B) デジタル信号の場合
 測定したい信号の最高電圧が分からない時とか、プラスの電圧しかあり得ない波形の場合、下の画像のようにLCDの一番下に0Vラインを置きます。 これならLCDの表示を上部まで最大限 有効に使えます。
ここまでは ずっとこの位置


(C) 5V以内のデジタル信号の場合
 測定したい信号が TTLレベル(電源電圧5V)に限られる場合、(また、この測定機では無いが 複数の信号を同時に表示させたい場合も)
 0Vラインを もう1マス 上に設定する事 ↓ があります。

 こうすると、画面の一番上が ちょうど5V となります。(1V/DIVの時)

 この設定だと何が良いか?というと、

 こんな ↑ 方形波を表示させた時、GNDのラインが(画面の一番下の直線と重なる事が無く)ちゃんと表示されるので見やすくなります。 (あくまで、私 個人の好みですが・・・)


4.測定モードの設定
 どのオシロスコープであっても、最低でも 次の3つの測定モードを持っています。 1. Auto(オート)モード、 2.Nomal(ノーマル)モード
 そして、3. Single Triger(シングル・トリガ)モード の 3種。

 ① MODボタンを押してから、
 ② 「+」「ー」ボタンを押す事で 切り替わります。
 
 画面の右下に、
  1.Autoモード  なら    ”AUT”
  2.Normalモード なら ”NOR”
  3.Singleモード  なら  ”SIG”
 と 表示されます、

1.Autoモードは、
  トリガがかかっていようが、いまいが 画面の波形表示が 定期的に更新(再表示)されます。 だから 信号が入っていなくても(0Vから変わらなくても)ラインが表示されるので、先ほど「0Vライン設定」の際には、このAutoモードを使ったのです。
 どんな波形なのか? 最大 何ボルトなのか?が分からない時、最初にこのモードで測定して、波形の形を見るのに使います。 波形が表示されないな?という時は、とりあえず AUTOモード!
 欠点としては、波形の周波数と自動トリガをかける周期とがズレので、波形が止まって表示されずに、左右どちらかに流れてしまう事が多い点です。
 ⇒ 表示を止めたい場合は、HOLDを使います。

2.Normalモードは、
  トリガの電圧がはっきり分かっていて、そこに正しくトリガが設定されている時に使うモードです。 一定周期の(例えば 安定したサイン波など)波形の繰り返しの場合、表示波形を ピタッと止まったように表示できるので 見やすくなります。 (HOLDしなくとも良い場合が多い)

3.Single(トリガ)モードは、
  トリガが入った時点の波形を表示し、自動でHOLD状態になるモードです。 あまり 使われる事は無いかもしれませんが、例えば 5Vを超えるノイズが たまに入るような回路で、その時の波形をとらえたい場合、
(もしくは、そのノイズが入ったかどうかを確認したい場合などでも使う)
 この シングル・トリガのモードを使います。

 具体例として、例えば
  5.5Vにトリガ電圧を設定しておき、(スロープは「立ち上がり」に設定し)信号をずっと長時間測定したままにしておきます。
 ちょうど 獲物に対する「ワナ」を仕掛けるように・・・
 この設定電圧を超えるノイズが入った時点で、その波形が表示されるので そんな規格外の信号が入って来ているかどうかの確認ができます。


5.トリガ電圧の設定
 NormalモードやSingleモードの際の トリガの電圧位置を 以下の方法で設定します。 (Autoモードの際は この設定は無意味です)

 ① LEVELボタンを押してから、
 ② 「+」「ー」ボタンを押して 左にある三角▼の位置を
   上下に移動させ 設定します。

 上の例では、約 4Vの位置にトリガを設定しています(黄色いライン)


6.(トリガの)スロープ 設定
 トリガの電圧に対して、立ち上がりの時にかけるか? 立下りの時にかけるか?の 選択です。 (5.トリガ電圧設定と共に設定する)
 SLOPEボタンを押すごとに、↑ か ↓ か が切り替わります。 
 (特に難しい事は無いと思います)


7.(波形の)ホールド 機能
 波形の表示が流れてしまったり、刻々 変化して見づらい時は、「OK」ボタンを押す事で ホールド(波形の更新を止める)ことができます。
 LCD画面上に HOLD と表示されている時が 止まっている状態です。
 もう一度「OK」ボタンを押すと、解除され(RUN状態)最新の波形表示に戻ります。


8.(入力信号の)カップリング 設定
 パネルの左下にあるスライド・スイッチで 「AC」か「DC」かを切り替えられます。 (Freqはまた 後で説明) これを 入力信号のカップリング設定と言います。
 これまで ずっと カップリング設定は「DC」の状態で測定していました。


 これを「AC」 カップリングに切り替えると、
 (絶対電圧に関係なく)0Vラインを中心にした 上下の波形表示になります。 上下振幅の中心(平均電圧)が 0Vラインの位置に自動で設定されます。 

 この波形 ↑ は、一番最初に載せた画像の波形と同じもの(ピークが6V越え)なのですが、0Vラインを中心に上下に綺麗に分かれて表示されていて、最も見やすい状態になっています。(画面上に飛び出してもいない)
 アナログ波形を確認したい時に適したモードになります。
必ず 0Vラインを画面の中心にしておかないと意味が無いのが分かりますね?

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Freq(周波数)測定等、まだまだ機能がたくさんありますが、

  長くなったので、分けて書くことにします。

  基本操作は、これですべて押さえたはずです。