青葉城恋唄

仙台生まれ、仙台育ちの40代女性。
日々の生活で考えたことを記す雑記帳。

読書感想「さまよう刃」

2010年08月04日 | ほん
今、おまえの仇をとってやるからなby長峰

『さまよう刃』
著:東野圭吾
発行:角川書店

姉が持っていたので原作をすぐに読んでみました。
映画感想はこちら

密告者が映画と違う人物だったことにまずびっくり。
でも、犯人たちのいいなりになって自分では何もできない中井より、
少年法に疑問を持っている、または怒りを感じている人間の方が
長峰の復讐を手助けすることに納得できるかも。

あの銃は偶然手に入れたものではなかったし、空砲でもなかった。
そのため、映画よりも長峰の復讐心が揺るぎないものに感じられた。

そしてさらに、最後に長峰を撃った人物も違っていた。
そんなに設定を変える意味があったのかな~?と、
映画にさらに疑問。

客として偶然長峰を自分のペンションに迎え入れ、
彼の復讐を能動的に手助けしてしまう和佳子が重要だった。
映画で長峰に向かって
「私はあなたのお嬢さんの気持ちがわかるんです」
って言っているのに違和感があったので、
原作の彼女にはすごく感情移入できた。

うーん、やっぱり映画は原作を超えられないんだな~と改めて実感。
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