DVD鑑賞記録 「ペイ・フォワード」

ユートピアはこの世に存在するのか？

『ペイ・フォワード』アメリカ
監督：ミミ・レダー
脚本：レスリー・ディクソン
出演：ハーレー・ジョエル・オズメント　ケヴィン・スペイシー　ヘレン・ハント


映画が公開されたときに観ていたのですが、
図書館にあったので借りてきました。
すると、忘れていたこと・見落としていたことが
意外とたくさんあったことに気付きました。

この世界を変えるには何をしたら良いのか？
これが生徒に出される課題です。
考えるだけではなく、それを実行しなくてはなりません。
まさに言うは易し、行うは難しです。
シモネット先生は
「実際に世界を変えられるかどうかではなくその努力をすることが大切」
と言います。
でも主人公は自分の行動に結果が出ないことに悩むのです。

もし主人公の家庭が裕福だったら。
もし主人公の父親が模範的な人間だったら。
もし主人公の暮らす街が安全だったら。
彼は「ペイ・フォワード」を考え出さなかったかもしれない。

本筋とはあまり関係ないのですが、
シモネット先生が規則正しい生活を崩されるのを恐れるあまり、
主人公の母親の好意を受けようとしないあたり、
共感を覚えました