「奥さんがいる人を好きになるなんて、お母さん良くないよね」byすず
『海街diary』2015年・日本
監督・脚本:是枝裕和
原作:吉田秋生『海街diary』(小学館『月刊フラワーズ』連載)
出演:綾瀬はるか 長澤まさみ 夏帆 広瀬すず 樹木希林
リリー・フランキー 風吹ジュン 堤真一 大竹しのぶ
MOVIXのバースデークーポンの期限切れが迫ってきていたので、
最後のチャンスとなる休日に鑑賞。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/46/b016e31e5cc9a6d7478f6cafe2159a32.jpg)
「そして父になる」の是枝監督なので、
同じ役者さんが数多く出てる。
樹木希林、リリー・フランキー、風吹ジュンなど。
リリーさんはこの映画でも、鎌倉なのに違う方言(福岡弁)で
話す役でした。何か意味あるのかな?
綾瀬はるかと長澤まさみが出る、4姉妹が鎌倉で暮らす物語
というくらいの前情報で観たけど、なんと開始10分で泣いてしまった。
まあそれは映画の感動ではなかったんだけど、
3姉妹、という自分の境遇とも重なって、妹すずちゃんに感情移入できた。
鎌倉の四季も楽しみのひとつだったんだけど、
「冬がないな~」と思っていたら、雪がないのでそう思っただけだった。
海沿いだし、温暖な気候なのね。
使われていた駅などが「最後から二番目の恋」と同じで、
長倉家の近くの踏み切りにある神社なども写っていた。
夏のシーンが印象的。
4人の父の葬式がおこなわれ、4人が出会うのは山形の夏。
祖母の法要で母が会いにきたのも夏。
ラストシーン、二ノ宮さんの葬儀も夏。
あれ、葬式や法事が多いな。
「居場所」を探す物語だと感じました。
山形から帰る電車に乗った姉達から「一緒に暮らさない?」と言われ、
ほとんどすぐに「行きます!」と答えたすず。
でもいざ鎌倉に来てみると、自分の母親は
姉達の母から夫を、そして姉達から父を奪った人であることを引け目に感じ、
父のことも母のことも話せずに抱え込んでいく。
そして他の姉妹もそれぞれに。
長女の幸は同僚の小児科医といい感じなんだけど、彼は既婚者。
自分の父と同じような人を好きになってしまった。
彼が妻と別れ、アメリカに行くのについてきてほしいと言われ、悩んでいる。
「親子はなかなか切れないんだよ」という彼に対して
「夫婦だってなかなか切れないじゃん」と、
離婚に踏み切らない彼に対する嫌味を言ってしまうあたり、
普段言いたいことをのみこんでいる性格がうまく表れている。
次女の佳乃は仕事かな。
これまでは年下の彼氏に貢いでばかりだったけど、
より責任ある仕事になって、徐々にやりがいを見つけていく。
この、佳乃がすずに「オトナの世界」を教えるシーンが素敵なんだよね~。
好きな子ができたら世界が変わるっていう話とか、
すずの足にペディキュアを塗ってあげるとか。
三女はどうなのかな。
悩んではいるんだけど、あまり姉には話さないというのは、
同じ三女としてとても理解できる。
下に妹ができても変わらないんだね。
食堂の二ノ宮さんも、自分の居場所である店を守ろうとしたし、
恋人の福田さんも、居場所を探して鎌倉に来たのかも。
そして、幸たちの母、都も自分の居場所を探して札幌なのかもしれない。
風太がすずを自転車の後ろに乗せて桜のトンネルを通るシーン、
きれいだったな~。
【7/11追記】
「奥さんいる人を~」というすずの言葉、
本当はそのときの流れだったら幸は、
「それは仕方なかった」「そんなことないよ」などと言って
すずをなぐさめたかったはず。
でもそれを口にしたら、不倫をしている自分自身をかばうことになる。
妹達に、職場の後輩に、そして何より自分に厳しい幸にはできなかったんだね。
サッカーチームのコーチを鈴木亮平が演じていたのに
あまりに存在が薄くてもったいないな~と思っていたけど、
原作マンガを読んでみると、
小児科医と別れた後の幸にアプローチしてくるんだね。
これは続編を見据えてのキャスティングか?
『海街diary』2015年・日本
監督・脚本:是枝裕和
原作:吉田秋生『海街diary』(小学館『月刊フラワーズ』連載)
出演:綾瀬はるか 長澤まさみ 夏帆 広瀬すず 樹木希林
リリー・フランキー 風吹ジュン 堤真一 大竹しのぶ
MOVIXのバースデークーポンの期限切れが迫ってきていたので、
最後のチャンスとなる休日に鑑賞。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/46/b016e31e5cc9a6d7478f6cafe2159a32.jpg)
「そして父になる」の是枝監督なので、
同じ役者さんが数多く出てる。
樹木希林、リリー・フランキー、風吹ジュンなど。
リリーさんはこの映画でも、鎌倉なのに違う方言(福岡弁)で
話す役でした。何か意味あるのかな?
綾瀬はるかと長澤まさみが出る、4姉妹が鎌倉で暮らす物語
というくらいの前情報で観たけど、なんと開始10分で泣いてしまった。
まあそれは映画の感動ではなかったんだけど、
3姉妹、という自分の境遇とも重なって、妹すずちゃんに感情移入できた。
鎌倉の四季も楽しみのひとつだったんだけど、
「冬がないな~」と思っていたら、雪がないのでそう思っただけだった。
海沿いだし、温暖な気候なのね。
使われていた駅などが「最後から二番目の恋」と同じで、
長倉家の近くの踏み切りにある神社なども写っていた。
夏のシーンが印象的。
4人の父の葬式がおこなわれ、4人が出会うのは山形の夏。
祖母の法要で母が会いにきたのも夏。
ラストシーン、二ノ宮さんの葬儀も夏。
あれ、葬式や法事が多いな。
「居場所」を探す物語だと感じました。
山形から帰る電車に乗った姉達から「一緒に暮らさない?」と言われ、
ほとんどすぐに「行きます!」と答えたすず。
でもいざ鎌倉に来てみると、自分の母親は
姉達の母から夫を、そして姉達から父を奪った人であることを引け目に感じ、
父のことも母のことも話せずに抱え込んでいく。
そして他の姉妹もそれぞれに。
長女の幸は同僚の小児科医といい感じなんだけど、彼は既婚者。
自分の父と同じような人を好きになってしまった。
彼が妻と別れ、アメリカに行くのについてきてほしいと言われ、悩んでいる。
「親子はなかなか切れないんだよ」という彼に対して
「夫婦だってなかなか切れないじゃん」と、
離婚に踏み切らない彼に対する嫌味を言ってしまうあたり、
普段言いたいことをのみこんでいる性格がうまく表れている。
次女の佳乃は仕事かな。
これまでは年下の彼氏に貢いでばかりだったけど、
より責任ある仕事になって、徐々にやりがいを見つけていく。
この、佳乃がすずに「オトナの世界」を教えるシーンが素敵なんだよね~。
好きな子ができたら世界が変わるっていう話とか、
すずの足にペディキュアを塗ってあげるとか。
三女はどうなのかな。
悩んではいるんだけど、あまり姉には話さないというのは、
同じ三女としてとても理解できる。
下に妹ができても変わらないんだね。
食堂の二ノ宮さんも、自分の居場所である店を守ろうとしたし、
恋人の福田さんも、居場所を探して鎌倉に来たのかも。
そして、幸たちの母、都も自分の居場所を探して札幌なのかもしれない。
風太がすずを自転車の後ろに乗せて桜のトンネルを通るシーン、
きれいだったな~。
【7/11追記】
「奥さんいる人を~」というすずの言葉、
本当はそのときの流れだったら幸は、
「それは仕方なかった」「そんなことないよ」などと言って
すずをなぐさめたかったはず。
でもそれを口にしたら、不倫をしている自分自身をかばうことになる。
妹達に、職場の後輩に、そして何より自分に厳しい幸にはできなかったんだね。
サッカーチームのコーチを鈴木亮平が演じていたのに
あまりに存在が薄くてもったいないな~と思っていたけど、
原作マンガを読んでみると、
小児科医と別れた後の幸にアプローチしてくるんだね。
これは続編を見据えてのキャスティングか?
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