青葉城恋唄

仙台生まれ、仙台育ちの40代女性。
日々の生活で考えたことを記す雑記帳。

テレビで鑑賞記録「マチネの終わりに」★★☆☆☆

2023年06月12日 | えいが
帰宅後は2人で映画鑑賞。

『マチネの終わりに』2019年・日本
監督:西谷弘
脚本:井上由美子
原作:平野啓一郎
出演:福山雅治 石田ゆり子 伊勢谷友介 桜井ユキ 板谷由夏 古谷一行

原作未読。
ですが、せっかく映像で表現できるのにそれを生かせていない感じがしました。
2人の出会いのシーンとか、なんであんな殺風景な楽屋の廊下なの?
あと、タイトルが蒔野の吐いた水で消されるという演出もあまり良くなかった。
「テロの後、蒔野さんのバッハに救われた」というセリフよりも
パリの部屋で一人で蒔野のCDを聴き、心を落ち着かせる洋子の映像を出したらいいのに。

初対面で2人がどうしようもなく惹かれ合ってしまったということが伝わらないので
その後のやりとりもなんとなく説得力がなく、
なんで蒔野はこんなに洋子に執着しているのか・・・?
という疑問が抜けないまま2人が接近していくのを見せられていった感じ。

2人のすれ違いは今の時代には無理があるかな。
あの後、蒔野が長崎に行けばすぐ解決することだったろうに。
いつ帰ってくるかわからないのに空港で待つってどんだけ不毛なんだ。

そんでそれっきりなのは仕方ないとして、どうしてマネージャーと結婚しちゃうの?
一度は蒔野を選んで婚約を解消したはずなのに、その婚約者・リチャードと結婚した洋子も謎。
そして4年も経ってから、しかも夫の大事なコンサートの直前に罪を告白する早苗も不可解。
そして妻が自ら身を引くってどんだけ都合のいい展開なんだ…。

結局誰にも共感できなかったのがいまいちな評価の原因ですかね。
最後もハッピーエンドには見えなかった。
再会したら幸せが約束されるわけでもないだろうに。

なんとなく全体的な雰囲気とかが「冷静と情熱のあいだ」に似ていた。
でもまったく異なる評価になりました。



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