「言いようのない切なさが私の胸をしめつける」by類子(板谷夕夏)
『欲望』2005年・日本
監督:篠原哲雄
脚本:大森寿美男 川崎いずみ
音楽:布袋寅泰
原作:小池真理子
出演:板谷夕夏 村上淳 高岡早紀 津川雅彦
原作を読んでからはや4年・・・
小池文学初の映画化作品を観ることができました。
原作を読んだ後に映画を観ると
たいていがっかりすることになるのですが、
この映画を観ている最中に感じたのは
ああ、小説の世界が映像になっている・・・
原作では書かれていないことが映画では描かれていたり、
ということがありましたが、それも違和感はなく
あ、そういうことだったのか~と
新たな解釈につながっていくような演出でした。
お薦めシーン その1
不倫相手である能勢に子供が産まれ、
類子がそのことをからかうと、
能勢の方が気にして類子を抱けなくなってしまう。
「ごめん」と、類子から離れる能勢。
原作ではここで類子が意図せずして号泣してしまうのですが、
映画では涙をこらえて「できないなら帰って」と言います。
これも、原作の中で類子の独白として説明されていた心情部分を
映像で表現するとこのようになるのだと感じました。
お薦めシーン その2
終盤に阿佐緒が酔っ払って類子と正巳に迎えにきてもらうシーン。
子どもがほしい阿佐緒は肉体関係を結ぼうとしない夫に疑心を抱く。
かつての恋人だった正巳に「子どもを作って」とねだる阿佐緒。
それを拒まず「泊まりにこい」という正巳と
それを黙って聞いている類子の様子を見て、
阿佐緒は突然、2人の間に起こったことを察してしまう。
これも原作にはないのですが、
最後の展開につながる自然な流れを作っているな~と思いました。
かえでの葉もきちんと重要なモチーフとして使われているし、
原作を読んだ人も納得の内容だったと思います。
何度でも観たい
そう思える映画でした
『欲望』2005年・日本
監督:篠原哲雄
脚本:大森寿美男 川崎いずみ
音楽:布袋寅泰
原作:小池真理子
出演:板谷夕夏 村上淳 高岡早紀 津川雅彦
原作を読んでからはや4年・・・
小池文学初の映画化作品を観ることができました。
原作を読んだ後に映画を観ると
たいていがっかりすることになるのですが、
この映画を観ている最中に感じたのは
ああ、小説の世界が映像になっている・・・
原作では書かれていないことが映画では描かれていたり、
ということがありましたが、それも違和感はなく
あ、そういうことだったのか~と
新たな解釈につながっていくような演出でした。
お薦めシーン その1
不倫相手である能勢に子供が産まれ、
類子がそのことをからかうと、
能勢の方が気にして類子を抱けなくなってしまう。
「ごめん」と、類子から離れる能勢。
原作ではここで類子が意図せずして号泣してしまうのですが、
映画では涙をこらえて「できないなら帰って」と言います。
これも、原作の中で類子の独白として説明されていた心情部分を
映像で表現するとこのようになるのだと感じました。
お薦めシーン その2
終盤に阿佐緒が酔っ払って類子と正巳に迎えにきてもらうシーン。
子どもがほしい阿佐緒は肉体関係を結ぼうとしない夫に疑心を抱く。
かつての恋人だった正巳に「子どもを作って」とねだる阿佐緒。
それを拒まず「泊まりにこい」という正巳と
それを黙って聞いている類子の様子を見て、
阿佐緒は突然、2人の間に起こったことを察してしまう。
これも原作にはないのですが、
最後の展開につながる自然な流れを作っているな~と思いました。
かえでの葉もきちんと重要なモチーフとして使われているし、
原作を読んだ人も納得の内容だったと思います。
何度でも観たい
そう思える映画でした
本だと正巳からの手紙が印象的だったけど、映画ではそうでもなかったね。
やはり、文字だからかね。
紅葉の葉は本よりも映像化された方が印象に残ったのは確か。
私は映画から入ったので、すんなり飲み込めなかったけど本を読んで整理できたって感じかな~
「???」ってなってたものが本を読んだら解決した。
文字と映像は媒体が違うからね。
表現方法を変えて当たり前だと思うんだ。
原作の通りにしようと思うと無理が出るのではないかと。
『欲望』は、私がほぼ想像していた通りに映像化されていたので
さらに感動~