その昔昭和30年ころ。
何かの拍子に、横須賀に連れていかれた
事がある。
横須賀という場所は、今現在、
電車の窓からみえたものから
想像して、そう、考えている。
米兵だらけであった。
異様にでかい拳銃を、
腰にぶら下げていた。
彼らは礼儀正しかった。
私はまだ、赤ん坊に毛のはえた
ような、御年齢だった。
そこでペプシコーラ
(コカコーラではなかった。
PEという字が焼き付いている)
正露丸を、とかしたような
真っ黒な、ペプシコーラ
を、子供は飲むことはできなかった。
とかした白砂糖をぶっかけたような
野球グローブのようなパンは食べれた。
シナモンボンバーという名前
だった。