Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

12月といえば・・・

2006-12-01 20:04:44 | Weblog
その師走の声を聴いただけで、なにやらあわただしく、忙しく感じてしまうのは…
一体、なぜなのでしょう?

一年を振り返る時期になって、時間の流れを身に染みて想う今日この頃デス。

この一週間を思い返しただけでも、いろいろとあったような気もしますけれど
あらためて日記に書いておかないと、その時の流れに巻きこまれるようにして
記憶の底に沈んでいってしまうのかもしれませんね。


本当は、ひとひとつのエピソードについて、じっくり、しっかり向き合って
いろいろなことをお話してみたいと思いながらも
自分自身の力不足も相まって
どれもこれも、ほとんど中途半端なまま、どこかに置いてあります。

それらが渦を巻くようにして、頭の中をグルグル回っている中を
後から出会ったモノ・コトたちが、タイミングよくその流れに飛び込んで
またまた、ゆっくりと大きくうねるようにして何かをカタチづくろうとしているようです…


さて、言い訳するのも見苦しく、できれば避けたいところなので

我が家の優先順位くん…つまりkirikouのこと、それから家族のことから
すこーしだけ、書いてみますね。

まあ相変わらずのゆっくりペースながらも
ちょっと引いた立ち位置と長めの時間的なスパンで見ていくと

おそらく、変化→成長しているように思います。

それは、どこがどんな風にということを、
私には、数値などで表すことは、まったくできません。

あくまで親としての観察と実感みたいなものが、すべてです。

でも、いまは、それでいいんだと思い始めています。

私にとって、自分自身が何を想い何をしていくのか、ということが原点にあって

その大切なきっかけとしての、子どものkirikouがいて
まず、彼のことをきちんと見ていくことが大切なことだと思っています。

そのことを、起点にして

自分の家族のこと、クラスや同じ学年の子どもたちのこと、先生方、
身近に住んでいる地域の方々

さらに、日本で生きている人のこと、その中で起きていること

もっと目線を広げていけば、

この同じ時に、この地球上の様々なところで、たくさんの人々が生きているんだ…

というように実感することができるわけですよね~


さて、ついつい遠くまで行きたくなるのが、私のワルイクセのようですけれど
最後に、ほんとうに久しぶりに家族3人でお出かけしたときのお話をいたします。

kirikouが、5歳くらいの時から、
ほとんど毎年、紅葉の時期になると、玄倉川方面へ出かけています。

ユーシンといわれるところの山あいの道を、ゆっくり歩いていくと
川の上流に向かって、ほんとうにきれいな紅葉が見られます。

(以前、どこかでそのお話を、どなたかにしたような気もいたしますが…)

いつもは、出掛けにkirikouと私の支度に手間取ってしまって
出発が遅くなってしまうので、たいてい、夫がおにぎりを作ってくれるんです。

今回は、卵焼きとウィンナーも焼いてくれました!!

(いつのまにか腕をあげつつあって、こちらとしてはウレシイ限りです。)

11月最後の日曜日は、朝から曇り空で、
予報ではお昼前後から雨模様とのことでした。

そんなわけで、少しでも早くでかけることを、夫とkirikouとで話し合っていたらしく
バタバタしながらも、いつもよりもスムーズに出発することができました。

実は、朝早くからの車でのお出かけは、
寝起きで身体の調子が出ない上に、自律神経の影響なのか
たいていの場合、クルマ酔いがあるので要注意なんです。

今回も、高速道路を走るのもあまり好きでなかったりするので
怪しい雰囲気はありました。

けれど東名を走りながら、MDに入れた「タイヨウのうた」「箒星」
「BRAND NEW WORLD」それから「テルーの唄」を流しながら
時には大きな声を出して歌っていたら、何とか丹沢湖畔まで到着できました。

空模様も怪しい上に、ナントその日、丹沢湖マラソンが開催されて
もう少しすると、道路が通行止めになってしまうとのこと。

予定を変更して、近くにある「酒水の滝」を見に行って
それから、町立の温泉に行くことにしました。

いつものコースにある「道の駅」に寄り道して、
地元のお野菜やホカホカの焼き芋を買って、食べながら向かいました。

駐車場に車を置いて歩いていると
横浜からのウォーキングの会の方々の団体と一緒になって
滝の近くまで、向かいました。

伺ってみると、300人近くいらっしゃるそうで
黄色いジャンパーの付き添いのスタッフの方も、参加者の方も
同じくらいのご高齢の方が多いようににお見受けしましたが
皆さんとってもお元気で、楽しそうに歩いていらっしゃいました。

滝の見えるところまで行って、その先には、白い装束の修行の方しか入れないようでした。

それから、近くにある最勝寺という真言宗の山寺にもお参りしました。

山の中腹からの眺めも美しく、曇り空とはいえ
気持ちが晴れ晴れとする、すがすがしい心もちになりました。

あらためて、紅葉した山の風情を眺めて観ると、自然に生えた木々たちは
赤や黄色やその他の色も、ひとつとして同じように見えるものはなく

一方、四角く区切ったような、パッチワークの端切れのように植えられた
緑の一角を目にすると、人の手の入ったものの様子との違いに驚くばかりでした。

それはそれで、大切なことですが
いったん、自然の植生を壊してしまったり、変えてしまうことの
意味を考えさせられました。

kirikouも、山の様子を目にしたり、
いつものようにどこからか棒切れを拾ってきて、時おり振り回してみたり
山の空気をたくさん吸って、とてものびのびとした表情をしていました。

さて、山道を下って御殿場線の山北駅近くに町立の福祉施設があり
そこにある温泉に入ることにしました。

(正式には、山北町健康福祉センター ~SAKURAふれあいの郷~といいます)

2回目に訪れて、今回は昼間だったのでナント、驚いたことに
線路近くのその施設の駐車場の横に、蒸気機関車の展示がありました。

kirikouは、見つけると飛んでいって、中に登ってキョロキョロ見回していました。

昭和19年ごろから、電化されるまでずっと走り続けていたものだそうです。

鉄道ファンの方は、よくご存知かもしれませんが
あらためて近くで見てみると、その大きさと重量感には、圧倒される気がしました。

「さくらの湯」といういわれは、どうもそのあたりにサクラのきれいな並木があるからのようで

ちょうど、線路沿いに見える桜の木は、紅く色づいた葉っぱが
半分くらい散りかかっているところでした。

温泉は、2時間以内ということで、先にお風呂に入ってから
お弁当を食べることにしました。

ひとりでのんびり、温泉に入れるなんて…ありがたいこと、この上ないですね~。

思わず「極楽、極楽~」とつぶやきながら、ほんとうにゆっくりできました。

(ちょっとお恥ずかしいんですけど、私のお気に入りの入浴法?をお話してしまいます…

たいしたものではありませんが、名づけて「無重力温泉」と言うんです。

湯船のなかで、頭または肩だけとか、足を着いてもいいんですけれど
なるべく、身体全体の力を抜いて、目をつぶって
身体を浮くのに任せたようにして、水の中に漂うようにします。

意味していることを、想像していただけるか、心もとないんですけれど

こんな風に、水の中で「おサカナ」か「木の葉」になったような気分で

または、宇宙空間にいるような…

そんな気分を想像できるところが、とっても気に入っています。

他の方が見たら、ちょっとヘンかしら~と思いつつ
よかったら、勇気のある方は、ぜひお試しください。)


さてさて、忙しい12月に入ったのに、ずいぶんと寄り道をしてしまいましたが
こんな暢気なお話をしている場合では、ありませんでした。

ようやく、どこかを一巡りをしてきたような

暗中模索をしながらも、かすかな光が見えてきて

少しだけ、自分の立っているところ、向かっているところの一部分くらいは
想定できるような、そんな見晴らしの良いところが近づいてきたようです。

まだまだ「道の途中にある」ことに、変わりはありませんし
宿題やら課題やらは、相変わらず山積み状態です。

先生も走る12月とはいえ、走るよりは、歩きながらでも
確実に、その方向性を確かめながら、一歩ずつ進んでいこうと想っています。

また長々と、書き連ねてしまいましたけれど
様々なもの・ことを整理して、必要なものといらないものを見分けていく
そのあたりが、上手にできるようになりたいと感じています。

(ウラを返すと、いろいろなことを、み~んな抱えたままでいたくって
何かを捨てること、手を放すことがなかなかできない自分がいるんです…

でも、沢村貞子さんのお話だったか、かなりうろ覚えですけれど
人生の後半に向けて、やっぱりそのあたりの見極めも大切ということもあるらしく…)

そろそろ、家の中のおかたづけと「小掃除」もいたしましょう~!

苦手なことにも、「楽しく取り組めるように!!」が合言葉です!!

楽しいクリスマスとお正月を目指して、12月を乗り切りたいですね!!



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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ユーシンの犯人!? (hama-wind)
2006-12-02 00:33:26
こんばんは~!
ユーシンのお話のお相手の一人は…たしか僕ではなかったでしょうか?(笑)
丹沢湖マラソンでしたか…それは残念でしたね。でも洒水の滝もなかなか立派でしょう?僕もたまに行きます。
あと、お寺さんは…大雄山最乗寺ではなかったですか?テング様のすっごいゲタがありませんでした…?朝早くに行くと、朝もやの中に読経の声が聞こえてきたりして、なんとも気持ちが引き締まる思いがするお気に入りの場所です!

無重力温泉!僕も広いお風呂のときに、たまにやりますよ~!もっとも…人が少な~い時限定ですけどね(爆)
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やっぱり・・・ (風待人)
2006-12-02 09:27:28
hama-wind さん

たぶんhama-wind さんにお話したと思いつつ
さかのぼって探す時間がなくって・・・失礼いたしました。

ときどき記憶が~途切れてしまうことが~~~アブナイです!!

最乗寺というお寺もあるんですか?

滝へ向かって左手にある小さなお寺で、人のよさそうなご住職とお話したところ
真言宗で京都の東寺がご本山とのことでした。

そういえば、東寺は広々としたお寺でしたよね~

「無重力温泉」の通じる方がいらして!!!うれしいです。

どうも、重力を感じているのに、疲れるときがあって・・・なんて
まるで宇宙人のような発言になると、アブナイアブナイ・・・デスね。
返信する
整理すること (RAM)
2006-12-02 20:45:28
>何かを捨てること、手を放すことがなかなかできない自分
私もかなり苦手です^^;
何を捨てて、何を保存するのか考えると面倒になります。その結果、机の上では本が雪崩をおこしています。片づけられない女なのでしょうか?
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良く言えば・・・ (風待人)
2006-12-03 10:19:23
RAM さま

私の中では
ふたつのものが渦巻いているような・・・気がします。

過去の遺産というと大げさですけれど
これまでに、積み上げられたたくさんのもの・こと

それから、これから先のまだ、カタチになっていないようなもの・こと

そして、いまのいま
ひと時も止まっているようには思えないときの流れ

こんな中で不安やおそれを抱かずに、何かを観ていくには・・・
どうすればいいのかしら?というあたりがポイントかもしれません。

でも移動している点、それ自体は止まっているように感じるのか
外から観ると動いているのか・・・自覚はできるのか?

スミマセン・・・まったくの訳ワカランチンになりました~~~

正直に申し上げますと、私はたぶん「片づけられない・・・」タイプです。
(それもカナリ、重症で~す!)

人それぞれの基準がおありなので、わかりませんが
きっとRAM様の場合は、十分きれいに整理されているように感じます!!

何事も、できるところから少しずつやりましょうね!
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いいことですね (庵の軒下)
2006-12-05 20:20:41
『少しだけ、自分の立っているところ、向かっているところの一部分くらいは想定できるような、そんな見晴らしの良いところが近づいてきたようです』

 何て素晴らしいお言葉でしょう。我々は皆それに向かって汲々としています。風待人さまは、相変わらず素敵にお過ごしのご様子、安堵致しました。

 ご家族皆さまで、良き年がまいりますように、ひたすら亡き主人に向かってお祈り致しましょう。彼岸も此岸もないのだよ、裏も表もただ一つ。あざなえる縄のように、ただ天然自然の理法に任せて行けばいいのだよと言っていた主人の優しい言葉が思い出されます。あんなに一所懸命にリハビリをしていたのは、どうしてだったのでしょうか。その理法の手前だったのでしょうか。偶に思い出し、ただ無念に思う年の瀬です。

 きっと道は行き着くところは果てしないのでしょう。行ったら行ったで、又新しい課題があったりして。だからこそ主人は生きるも死ぬも天然自然の理法次第と。

 穏やかに自然に頑張らないで頑張って下さいね!(櫻灯路 代 庵の軒下matsu)

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生きるも死ぬも天然自然の理法次第・・・ (風待人)
2006-12-05 22:44:59
庵の軒下 さま

なんとも、こころに響いてくるお言葉ですね。

『山居独考~智恵子抄』が、お芝居としてカタチになったとのこと
一途で懸命なおふたりと、それを見守っていらっしゃる櫻様の存在を
想いうかべておりました。

いつか、その道をこころ安らかに
私もたどることのできる日がきますでしょうか?

それまでは・・・目の前の、できることを・・・と想っております。

励ましていただいて、私も元気が出ました。

ほんとうに、ありがとうございます!

(千住明さんの曲も、とても心に染み入りますね・・・)
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お久しぶりです (twins mama)
2006-12-12 23:31:37
こんにちは。お子さんもお元気そうでなによりです。
実は、双子は弟が軽度知的障害、兄がLDと判明。

弟は数字からは考えられないくらい普通級に適応しており、担任はじめクラスメートのおかげと思っています(二度の相談でも「特別な個別支援は特に不要」との判断をうけました)

兄は最近LDと判明、軽いPDD傾向もありそうかなってことで早速、特別支援教育のお願いに行ったところ、すぐに始めてくださることになりました。個別の支援計画表も今月から親もはいって作成体制となるようです。

時間をおって経過をまたご報告しますね。



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ほんとうに、お久しぶりです~! (風待人)
2006-12-13 04:50:03
twins mama さま

いつも、そのバイタリティにあふれる姿勢を尊敬しておりました。
いろいろな進展がおありだったのですね。

twins mama さまの、お子様への思いや配慮や
周りの方々の支援によって、よい対応がなされていたからこそ
お子様達が(いろいろあるにせよ)のびのびと成長していらっしゃったんでしょうね。

素敵なお話を伺えて、私もとてもウレシイです。

環境整備の大切さは、このところ身近な方々のお話を伺っていて
ホントウに、痛切に感じているところでした。

(そのうち、きちんと書きたいんですけれど・・・
こちらでも、もうすぐ通級の個人面談もありますけれど
ウチは、どうなるかはわかりませんが
お子さんによっては、個別支援級の選択を考える方もいらして
モチロン子どものために、それが必要なこともわかるけれど
普通級で、対応できないのか、個別に行けばそれで解決なのか

もっと違う、もっとよい手立てを考えられないのか?

学校の体制や先生方の状況もわかった上で
何とかならないのかしら?とつよく思っております。)

IDOBATAで、皆さまとおしゃべりしたいと
ず~~っと思いながら、なかなか伺えずにいます。

(実は、以前IDOBATAでお会いしたこみちさんと
いま、ありんこの役員でご一緒してるんですよ~~)

とにかく、母親がいろいろなことを溜めこまずに
上手に、そのあたりのエネルギーを
プラスに使えるといいような・・・気がしています。

また、お話をお聞かせくださいね!!
返信する
Unknown (双子の母)
2006-12-13 23:59:40
環境設定。5年を費やしてようやく、学校とともに作り上げていける状態になりました。

でも、5年を費やした(その間、大変だったことも数知れず)分、確固たる何かを母も子供も、そして学校も得られた気がします。

双子の母は今、学校以外の専門機関・医療機関・地域の保護者の会、障害別の親の会・専門機関での親の会、行政の福祉関係等に少しづつ参加し、外的環境を客観的に整えることに勤めています。(はじめたばかりで現在進行中ですが)

そうすることで、学校だけでなくその後の将来を見据えた動き・考えがある程度できるようになりました。(支援の担当は市の優秀教員コーディネーターですが将来への進路の考えは母とははっきり異なります。でも、将来を受け持つのは母ですし、子ども自身です。その点、弟の2年間の担任は「私は専門家ではないけれど、弟君は普通級でこそ、伸びるお子さんです。」と断言。迷う母を尻目にどんどん弟君を表舞台に引き出してくれました。彼女に親子でどれだけ、自信をもらったかわかりません)

兄の特別支援教育に関しても、実は親が自主的にお願いに行きました。今までの経緯もあったのと内容のたたき台(専門期間でのデーター、コメント、現状の問題点・今からすぐできる実際的な支援内容)も作成してのお願いでしたので、快諾でした。そして、3日目にしてちょっとして工夫と理解で学校での学習しにくさが随分軽減され、兄本人も自信を戻しつつあります。

親がエネルギーを持ち、誰がみても不合理でないやり方でこどもに必要な支援を教員に負担のない形で獲得する。無理はしない。力をためながら、勝負に出るときは出る。

なんだか、偉そうな内容になってしまいました(笑)
ま、ここまですれば学校も喜んで支援に乗ってきてくれますよ。
親は賢く、そしてパワフルで行かなくちゃって感じですね。
では、また。



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さすが!!双子の母さまですね~~ (風待人)
2006-12-14 05:30:07
双子の母 さま

「親は賢く、そしてパワフルで・・・」というあたり、ほんとにすごいです!!
そしてまさしく「双子の母 さま」らしいですね!!

やっぱりやるだけのことはなさっていらっしゃるんですね~~

お話を伺って、「期待」というのはあくまで、相手に贈る「プラスのメッセージ」で
あとはやっぱり自分が動いていくことかしら?と感じました。

周りは、それに伴って、少しずつ動いていくものかもしれない・・・デスね。

でも、できることには限りがある(と、感じてしまうので)
いろんな方のお力を、出し合っていけると、ありがたいですね。

こんど、お目にかかって、ぜひお話の続きを伺いたいです!!

ありがとうございました。
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