えみくり情報

日常と日記
新刊・既刊通販、問い合わせなどのアクセスは「ブックマーク」からどうぞ

ヘアバンド付きの帽子と「家庭科」授業が大嫌いだった話

2020-10-28 | 日常

YouTUBEでミミアムさんという方がヘアバンドがついてるようなかわいい帽子の作り方の動画をあげてくださっていたので今せっせと編んでます。長編みとか長々編みとかはすいすい進むのでいいなあ
長々編みをクロスさせたりして可愛い柄が出るのも楽しいです

右端のはおぢろうちゃんたちが昔作った帆布のペンケース。これ丈夫で鈎針入れにぴったりで愛用してます



ところで私は今ミシンでマスクを縫ったり毛糸編んだり、お菓子作ったりすることをとても楽しんでいますが、そしてなんとか仕上がっていますが、子供のころは家庭科の授業が大嫌いで、とくに編み物とか大嫌いでした

なんでか。

鈎針の持ち方が悪いとか毛糸に添える指が間違ってるとか、糸の引き方がきつすぎるとかゆるすぎるとか、とにかく先生のお手本どおりにやらないとめちゃくちゃ注意されたり、はては竹のものさしでぺちっと叩かれたりしたからです
もちろん基礎・基本はだいじだけど慣れてくると自分のやりやすいようにしちゃうじゃないですか。

そういう自由が「授業での家庭科」にはなかった。

料理にしたってそうです
とにかく「教科書どおりきちんと」を強要されました

ピーラー使えば楽なところを鬼のようににらまれながら、班内女子で競争させられながら丁寧にかつ迅速に皮をむく事を奨励される
いやでしたねえ。
女子なんて小さいころからマウント合戦ですからね
また学校の資材機材にも手入れが行き届いているのと錆びたりしているのがあって、いいのを先にとったほうが勝ちみたいな理不尽なこともありました

オーブン。
昔ながらの古い三段オーブンでロールケーキを焼くテストとかあって、上段・中段・下段、すべてを三人で使います
ヨーイドン!で種をはかって混ぜたりすることから始まり、早い者勝ちでオーブンに。
当然上段にあたったひとのは焦げてしまうし下段のものは焼きが甘くなる
本来三段全部使うものではないのにね、ロールケーキなので薄い生地を鉄板に流し込んで焼くわけですから、うまく巻くにはそれなりの焼き加減でなければならないのですよ。
そして決まってロールケーキは
「アプリコットジャムを塗る」
などと決められているのです。教科書では。

アプリコットジャム。

当時のジャムですよ。添加物たっぷり。ただひたすら甘い。
正直酸味もくそもない杏のただ砂糖甘いジャムを塗って巻いたロールケーキが美味しいはずがない

今でも杏ジャムは嫌いです。今はかなり美味しくなってるけど、いずれにせよジャムは酸味のあるのが好きなもので。

私はオーブンの段競争に当然負けて一番上の段を使うことになり、悲しい結果に終わりました。
けど私だけがまずいものを作ってひどい点をつけられたわけではないのですね。
オーブンは余熱もくそもなく順々に使ったりするし昔のものなのでタイマーもなく、なのに「焼く時間は一律10分で長くても短くてもだめ」みたいなことを教師にやかましく言われ、最後のほうの班のケーキはどれもかっさかっさでひどいものでした
みんな好きな男子に「家庭科で作ったお菓子」を渡したい年頃でしたがそんなん渡せるわけないやんって出来ですよwwww

オーブンだって癖があるのだ。あたりまえのこと。なのに少しでもはずすとしかられる。大丈夫よ、とか絶対言わない厳しい先生


こんなの昔だからと思いたいけど、ごぼうをアルミホイルでこすって皮落とすとか、今の家庭科でも「手抜き」って怒られたりするそうです




もちろん針や包丁は危険なものなのできちんと使い方は学ばねばなりません
そういうところだけ厳しくして、あとは時間は有限なんだし、むしろ楽しく家事や家仕事する方法を教えるのが家庭科じゃないのかな

もひとつ、家庭科の教師って私のそれがあたり悪かったのかどの人もちょっと意地悪で生徒が失敗するのを楽しんでる節がありました
できなくて困ってる子を助けもせずにほったらかしとか。
ヒステリックに
「そんなことは自分で考えなさい!」
ミシンなんてどんなに使い慣れていても糸などの調子を悪くして壊すことなんて多少あることではないですか。なのに激しく叱られたりしたのです。扱いが悪いということが理由です
私は自分の小さなミシンが大好きですが、学校で使わされたミシンにはあまりいい思い出がありません



そんなんで手芸や料理や好きになるわけないですよ

体育や山登りなんかもそうです、子供のころは大嫌いだった登山ですが、大人になって「自分のペースで景色楽しみながら登る山の楽しさ」を知りました

大嫌いだった編み物ですが大人になって自分のペースで自分の好きな色の毛糸で好きなものを編むのは楽しいと知りました
つべで動画あげているひとの中にすごく好きな人が何人かいます
「こういうのまあ、私はテキトウにやっちゃいます」
「私はこういう針の持ち方しますけど自分の好きな風でいいと思います」
「目が合わなくなったら適当に増やしたり減らしたりしますね。いい加減なんですよ。とにかく楽しく編むのが一番大事かと」
「小さいお花とかから始めて、そういうのはすぐ出来て達成感あって嬉しいので編み物好きになれるかなって思います」

「会社の飲み会とか嫌でした。早く帰って編み物したくて」
とかエッセイみたいなこと編みながら話してくれたりして、こんな人が家庭科の先生だったら私も家庭科好きになってたのかなと思います

目も悪くなって集中力も低くなって、いまさらもっと若い、無限の体力もあったころだったらもっといろいろ楽しめたのにと思うのです
三大栄養素、とか覚えるの嫌でしたが、ダイエットや健康のこと考えて調べて勉強するのは楽しい
糸の色を変えたり好きな柄の布を使って、ゆっくりゆっくり自分のペースで縫うマスク
小麦粉を使わないでケーキを作ってみる

楽しいです。技術家庭科は楽しさを教える授業であってほしかったなあ
生活にとっても役立つことですからね
きちんと生きる。子供たちにはとても大事なことだと思います