見てきました!
かなりbloodyでバイオレントで、fowl languageと呼ばれる、要するに汚い言葉がたくさん出てくる映画なんですが、
アド・アストラなんかよりはるかに面白かった!
ジャンルとしてはコメディとされていますが、実はいろんな見方ができて、1969年の出来事なんかを知っていたり、ロサンゼルス近郊に詳しかったりするとさらに楽しめる映画です。
実は、この記事下書きのまま4日ほど寝かせてたんですが、熟成してたわけでなく、単に夜帰って来て記事を完成するパワーが切れていただけです。
まず知っておくとよくわかる事件というのが、新進女優シャロン・テイトが殺害された事件、そしてその首謀者のチャールズ・マンソンという人物。私もアメリカにいるときこの名前はよく聞いたのですが、詳しくは知らなかったので、この映画を見てなるほど!と思ったところがありました。
この映画はフィクションであり、ブラピとレオ様演じるキャラクターは作られたものですが、その中に実在の人物が入っていたり、当時の情景が描かれているのが面白いところです。
LAに行って少し長めの滞在などをした方々には、ユニバーサルスタジオのセットだとか、ハリウッドヒルを上がっていくマルホランド・ドライブだとか、ウエストウッドからビバリーヒルズ、ハリウッドに続くサンセットブルバードだとか、映画のプレビューでスターたちが集まるウエストウッドビレッジのシンボル的な映画館とか、そんな風景が現代よりはるか昔の感じに戻って映し出されるたびに郷愁の念を覚えるのではないかと思います。
そう、そういう私も、ヒャ~っ懐かしい!と喜んで見てました。
そうそう、LAX(ロサンゼルス空港)のことも、その所在地を示すエルセグンドと言ったりするのが、アメリカ人の観客を意識して作られている感じがします。
そして、当時のハリウッドスターたちの生活。スクリーンに出てくるようなパーティはハリウッドの役者たちだけでなくて、LA近郊の若者たちのライフスタイルでもあったような気がします。
マルホランドドライブと言えば、夜景の美しいところ、ヘアピンカーブの狭い道路で、ジェイムズ・ディーンが交通事故で亡くなったことで有名ですが、そのハリウッドヒル(シーンの中ではウエストウッドの北に位置する高級住宅地ベルエア)の住人は、夜景を見ようと見晴台が閉まった後に脇道に車でも停めようもんなら瞬時に警察を呼ぶことでも知られています。レオ様がヒッピーを追い払うシーンがまさしくそんな感じです。
と、あまりネタバレしてしまっては面白みがないですが、この映画を楽しむには少し予習をしてから見るのがいいと思います。
日本のテレビでもインタビューが流されていましたが、この映画、落ちぶれ俳優とスタントマンの兄弟愛みたいなことがメインだというだけでなく、現実のものと架空のものがパーツとして混じり合っているのが面白いところです。
ビデオが出たら、もう一度見たい映画です。
そして、予習をしてみると、結末が道徳的にええのか???と思えるシーンでもなぜか胸がスカッとしちゃうのであります。
米国でインタビューされた番組がありますので、シェアします。日本のインタビューとはちょっと違うと思いますよ。早いですけど、雰囲気でも味わってください。