レタスの豆知識
学 名 : Lactuca sativa L.
和 名/別 名 : レタス(ちしゃ)
英 名 : Garden Lettuce
原 産 地 : 地中海沿岸から中近東、
生 産 地 : インド、西アジアなど
分 類 : キク科
属 名 : アキノノゲツ属
一年草または越年草
レタスは虫の害も少なく、育てやすい。
発芽地温 : 20℃前後
生育 適温 : 15~20℃
好適土壌pH : 6.0〜6.5
連作障害 : あり / 輪作年限 2〜3年
特徴
レタスの種類には、結球(玉)レタス、半結球性のサラダ菜やコスレタス(ロメインレタス)、結球しないリーフ(葉)レタスやステム(茎)レタスなどがあります。
比較的冷涼な気候を好み、生育期間の温度が高いと花芽ができ、トウ立ちします。
酸性が強い土を嫌うので、必ず苦土石灰を散布して土壌酸度を中和しておきます。
根は細かく、浅いので、乾燥や過湿に注意しましょう。
発芽には、光があった方がよく、高温では休眠する性質があります。
作型の特徴
秋どり 春どり 初夏どり 夏どり
土づくり
●土壌診断結果に基づき施肥設計を行ないます。
●排水不良畑や転作田では、不結球と腐敗性の病気を誘発しやすい、明渠、暗渠の施工により排水を良くする。
●乾燥を防ぎ、生育を良くするには20cm以上の深耕(同時に砕土率を高める)と完熟堆肥を施用する。(2t/10a程度を散布)
●緩効性肥料を利用して、全量基肥とし定植7~10日前までに施す。
●10aあたりの標準的な施肥量は、窒素15kg,リン酸18kg,カリ20kgで.す。
品種により施肥反応特性が異なるため、地力窒素や作型、栽培品種の特性に合わせて基肥量を決定します。
※近年の高温期には、多肥すれば不結球を誘発するため、チッソ成分を標準の半分以下にする。
育苗管理
よい苗を作るには、水分管理に気をつけ、軟弱にならないよう、水やりは夕方には培土表面が乾く程度にします。
日当たりの良い場所を好みます。風通しの良い場所。
定植適期苗は本葉4~5枚です。
定植~収穫の栽培管理
本葉3~4枚のときに定植します。
苗は、定植前に水をたっぷり与え、深く植えないようにしましょう。
追肥
追肥をする場合は、定植7~10日後ごろ、1回目の追肥をします。その2週間後に2回目の追肥をします。
玉レタスでは葉色が薄く黄色っぽくなっている場合、結球が始まるころまでに3回目の追肥を終わらせるようにしましょう。
病害虫
主病害は、斑点細菌病、軟腐病、腐敗病などです。
軟腐(なんぷ)病 : 独特な異臭を放ちながら葉が茶色く溶けていきます。
べと病 : 淡黄色の病斑が次第に拡大し、葉脈に囲まれたようになります。
主害虫は、ナモグリバエ、オオタバコガやヨトウガなどの鱗翅目害虫の幼虫があります。
アブラムシ類、タバコガ、ナメクジ
整理障害
チップバーン : 縁腐れ症とも呼ばれる生理障害で、カルシウム欠乏によっておこるため、石灰を十分にやっていても、必要量を吸い上げきれず発生しやすくなる症状です。
『ジオ バンク メソッド』ポイント
高品質に多収穫
✅堆肥作り
✅土作り
✅肥料(ミネラル)有効活用
✅酵素資材で体質改善
・ハクサイは、地中海沿岸が原産地とされており、原種であるブラッシカ,ラパは、紀元前の中国に伝わると栽培されるようになり、様々な野菜を生んだ。
・日本には、江戸時代以前から度々渡来したが、強い交雑性のため品種を保持できなかった。
・正式にハクサイが日本に渡来したのは、明治時代の初期で中国の山東省からであり、本格的に栽培が行われるようになったのは、日清,日露戦争に従軍した兵士たちが持ち帰ってきてからといわれている。
・当初は、結球させるのが難しく、試行錯誤だったようである。
・その後、宮城県や愛知県、石川県で結球性の高い品種の育成に成功したことで、大正時代から昭和初期にかけて一気に全国に普及した。
・ハクサイは、レタス,キャベツと比較して、地上部の割に根量が少なく、水分の消費量が大きい特徴がある。
・したがって、高温になるほど白菜にとって、不利な栽培条件となる。
・ハクサイの根は、細くて弱いが非常に多く、広く,深く,張るが大部分は、地表下15cmの範囲に分布するので、乾燥に弱く酸素要求量が大きいので過湿にも弱い。
葉
・播種後45日までは、1日当たり1~1.5枚の分化速度であるが、これを過ぎると急激に分化が進み、播種後70~80日で最高に達する。
・外葉が14枚程度になる頃、芯葉が立ち上がり始め、内側に屈曲した姿勢となり結球が始まる。
・結球態勢になると、葉長/葉幅は1.2~1.5になり、葉身が広く葉柄の短い大きい丸い葉が現れる。
花芽分化と抽苔
・ハクサイの花芽分化は、一般には13℃以下の低温によって誘起されると言われており、5℃を中心に1~8℃の範囲の低温が最も強い影響を与えるとされている。
・花芽分化後の抽苔は、温暖長日条件で促進される。
・一般的な低温感応は、翌日の日中気温が25℃以上の高温と多日照条件によって花芽分化反応が消去される現象(離春化現象)があり、低温感応の初期ほどこの現象が発生しやすいとされている。
・生育適温は15~23℃、結球適温は15~16℃、最低結球温度4~5℃であり、23℃以上の高温になると生育が抑制されるため、夏の高温期に向けての栽培管理は難しい。
(2) 水分
・最も干ばつの影響を受けやすい時期は結球始期で、結球始め~結球中期まで4~5日おきに降雨があると、生理障害が少なく収量が増加する。
(3) 土壌
・ハクサイは、根の特性から乾燥に弱く過湿にも弱いことから、耕土が深く団粒構造で肥よくな排水良好な土壌が望まれる。
・育苗温度は15~20℃とし、最低夜温が13℃以下、日中は25℃以上にならないように管理し、ガッチリした健苗に仕上げる。
・発芽後から本葉が展開するまでは、一番徒長しやすい時期で、特にかん水管理に注意が必要である。
・夕方には、表面が乾くようにすることで胚軸の長さをコントロールする。
〇本葉1~2枚時
・かん水ムラによる生育のばらつきが起こりやすい時期である。
・生育の遅い部分には多めにかん水したり、曇天や雨の日にはできるだけ水をやらないようにして、乾いた部分のみかん水を行うなどして生育を揃えるようにする。
〇本葉3枚以降
・生育が旺盛になり、水の通りが悪くなり、蒸散量も増えるのでたっぷりかん水を行う。
・定植する苗が老化にならないよう、トレイから苗を引き抜いて根回りや根色の確認を行う。
本 圃(生産圃場)
根は細く、乾燥や過湿に弱いことから、団粒構造を発達させる土づくりを行うことである。
・排水の良いほ場を選ぶ。
・根こぶ病の発生地は避ける。
・根は、細根が多く深く分布する。
・耕土が深く膨軟な土壌に改良する。
・黒ぼく土や火山灰土壌では、リン酸を多く投入 。
・初期生育の促進と発芽揃いを良くするために砕土する。
肥 料(施肥)
基肥を重点とするが、ホウ素欠乏が出やすいので、チッソ、カリの過剰施用を避ける。
追 肥
・追肥を2回に分けて行う場合、1回目は定植後10~14日頃、2回目は20~25日頃を目安に行う。
・ホウ素欠乏が懸念される場合は、ホウ素入り肥料を施す。
生 理 障 害
ホウ素欠乏症
・葉の中肋に亀裂を生じ、コルク化した茶褐色のひび割れとなる。
結球開始期頃から被害 が顕著となる。
・ホウ素は酸性土壌では可溶性となり流亡しやすく、アルカリ土壌では不溶性となり吸収されにくくなる。
・チッソ、カリの過剰施用や土壌の乾燥もホウ素の吸収阻害の原因となる。
・ホウ素の含まれる資材の施用、堆肥施用による土壌物理性の改 善、酸度の適正化等を図る。
石灰欠乏
・葉縁が葉やけ状となり、軟化腐敗ひどいときには心腐れを起こす。
・土壌の乾燥、窒素過多で石灰の吸収が妨げられ、欠乏症状を起こす。
・化学肥料の多用を避けるとともに、土壌の乾湿を少なくする。
病害虫防除
根こぶ病
・酸性土壌や地下水位の高 いほ場で発生しやす い。
・防除効果に、輪作,酸度矯正等,耕種的防除法を併用,、石灰窒素の施用も効果が高まる。
べと病
・被害植物残渣で越冬するので、収穫後は茎葉を ほ場に残さないようにする。
・降雨続きで発生しや すくなる 。
白斑病
・被害植物残渣で越冬越夏するので、収穫後は茎葉をほ場に残さない。
・連作や、肥切れ状態で発生しやすい。
軟腐病
・水浸状で軟化し、灰褐色となり悪臭を発して株全体が腐敗する。
・土壌伝染する多犯性の病害であり、害虫の食痕からの侵入も多い。
ネキリムシ類,タネバエ,コナガ,アオムシ(モンシロチョウ),ヨトウガ,カブラハバチ,キスジノミハムシ
栽 培 管 理
発芽後の双葉が、みるからに分厚くしっかりとした苗を作りましょう。
発芽後、30~40日くらいの間に定植します。
定植時に気をつけることは、あまり生長のいい大苗をつくらないこと、また乾燥しないようにすること。
乾燥したため根群の発達が悪く、栄養をうまく吸収できなくなる。
失敗しにくく初心者向け
ハクサイは、冬の寒さに当たることで甘みが増します。
ハクサイが収穫期を迎える11月以降はどんどん気温が下がり、場所によっては霜が降りたり、雪が積もったりする所もあります。
耐寒性のない品種は、霜や雪での玉の表面が傷んでしまいます。
耐寒性があれば葉の傷みもなく、また根こぶ病にも強いため、良質なハクサイの収穫が続けられます。
『高品質に多収』の 基本的な考え方
産地(地域 / 設備 / 作型)や品種の特性を最大限に
人為的コントロールをメソッドで行います。
『ジオ バンク メソッド』の
※自然まかせ / 品種まかせに、しない!
1)微生物による、堆肥作り / 土づくり
・地力窒素(基肥)を最大限に上げる
2)肥料(五大栄養素)の機能性 / 特徴をフル活用
・収穫量に見合った、肥料を効率よく使いこなす
3)酵素(触媒)を活用、体質改善(高品質に多収)
ミネラルは、酵素の働きで無駄なく効かせられる
葉面散布をフル活用メソッド
※ チカラをつなぐ……チカラの連鎖
・地上部の暴れる勢い、軟弱体質を根づくりに活かす。
炭水化物を、高品質に多収する体質改善の葉面散布
西日本地域では
気温は高いが、日長は全国的に大差ない
→ 微生物の活動は、活発で土着菌を活力活性する。
環境条件から見て、地上部の生育(勢い)がいい
・勢いは、根づくりから株づくりとチカラを蓄える。
・炭水化物を豊富に作るサポートを『リズム3』で行う