３月９日（木）

ドレーンを入れなおしてサンが戻ってきた。元気すぎて傷口にかなりの量の血漿が出る。頼むから３日間だけでもゆっくりと寝ていてくれないかなぁ～と思う。
エリは、攻撃をしないように安定剤を飲まされながらの検査だったが、安定剤の効果もなくあやしながら検査をしてくださったようだった。腎臓の値がちょっと高いのとバリウムで見ると胃の形がおかしいらしい。物は通過するので、様子見ることにした。２頭とも元気に帰ってきて安心した。エリはボーとすることもなくいつもの元気が戻っていた。食欲が相変わらず２頭ともある。
ずいぶん前からエリは、食欲があるのに痩せている。再度詳細な検査をしてもらったほうが良いかもしれないとも思う。木俣動物病院で相談しようと思った。

エルフは、つい１週間前までは自分のサークルに入らないと寝なかったのに最近大きなこの中でいっしょに寝るようになった。とおことヤイコはいつもエルフを優しくかまってあげて長い時間遊んでくれるが、エステルは手厳しい。エルフはわかっているのか？エステルには近寄らない。
顔が伸びて体も長くなって、赤ちゃんから幼児期に成長した。今月の２２日に木俣動物病院で予防接種の抗体検査をしてもらい抗体ができていればお庭に出すことにしている。
朝、昼、晩に外の自由運動の時は、出口まで大きな子達と一緒に行くが、ダメといわなくてもなぜか出なかった。「あと２週間外でいっしょに遊べるねぇ～」とエルフに言ったら首を傾けていた。

３月８日（水）

朝早くにごみを捨てなければ、薄情に回収車は去っていく。今日は１ヶ月に２回ある『危険物』を捨てることができる日。薄情に去っていく回収車に対抗をするように花島は朝早くからひとりで多くのごみを運んでいた。
本当によく働く。彼女の頑張りで成り立っているとしばしば思う。

エリがボーとしていた。ハイテンションの彼女が何となく調子悪そうにしている。すぐに病院に連れて行こうと思ったら、Sunの傷口が５ｃｍ腫れている。元気が良すぎてついに水が溜まってしまったのだ。
２頭を連れて病院に行く。相変わらず木俣動物病院は混んでいた。Sunは再度ドレーンを入れるため入院。エリも検査をするため入院になった。
Sunは獣医さんでも誰であっても親愛を示し、すぐになつくが、エリは何かされると思うと恐怖から攻撃的になる傾向がある。普段はエステルのようにシャイで逃げることはないし、お客様にもよくなでていただけるほど自ら傍によっていくので、小さいときに靴下を食べ、その靴下が胃から十二指腸の間で止まり、手術してもらったときに攻撃的になることを先生から言われても信じることができなかった。
その後通院した時に診察台の上で背中を丸め、腰をひき、先生が診察をしようと手を出したら一瞬噛もうとした。今まで見たこともないエリがそこにいた。
今回も病室に行く前から後ずさりをし、いやがった。検査ができるのだろうか？

３月７日（火）

佐川急便で荷物を出している。定期購入の到着予定日は１,１５日であるが、発送は少なくても到着日３日前までに終わらせている。
今回３月１日の荷物の到着が正常に５軒行われなかった。
いつも正常に配達されない地域は愛知県の岡崎に集中していたが、今回は東京だった。１１、１２月は同じお宅にお送りした荷物は、時間指定の午前中が夕方になってからの到着だったが指定した日に到着はしていた。３月１日到着予定が着いていない。最初「ゼンリンの地図が違っていて到着しなかった。」という理由を頂いた。同じお家に時間は違っているが到着しているので、「それは理由にならないでしょ？」と申すと「地図が違っているのだからしょうがない」という回答だった。こちらが意地になりゼンリンに問い合わせると地図は間違っていない。
弊社担当のドライバーTさんがわざわざ地図を持ってきてくれた。確かにその地図の番地は違う。でもその地図は佐川さんが使用しているゼンリンではない地図だったし、地図が違っていても前回、前々回は到着しているのだから『地図が違っている』という言い訳は通じないことを言っているのに意地になった分、話が違ってしまった。
ドライバーが「不在届けを入れた」と言い張っていたが、違っている番地の表札のないお家に入れていたようで、ドライバー担当教育係りとドライバーが謝りに行ったらしいが、その後いくつもの荷物が到着していないことが判明した。係長が急いで届けたらしい。人間だから間違いはある。でも間違いの原因を探らなければ結局何度も間違えるのではないか？浜松店ではキチンと今後の間違いが起きないように回答をくれるという話だったが、時間指定配達ができないのだったら止めた方がよいのではないか？と思った。

エリン舎新聞や書類をヤマトのメール便で送っている。毎月何通か到着していない。今日になって正確に住所を書いてあるメール便２通が到着していないことがわかったので、担当ドライバーにそのことを申すと「メール便はポストに入れれば終わりだからメール便で出す方が悪い。心配だったら宅急便にしてよ」と言われた。
ポストに入れるだけでも正確に配達するのが、仕事ではないの？
宅急便で出さないのが悪いのだったら『メール便は届きませんので宅急便にしてください』と書くべきでしょ？と思った。
佐川にしてもヤマトにしてもドライバーは良い人が多いのにひとりだけ横柄な人がいたり責任を持って仕事をしていない人がいると全体が悪く思われちゃうよなぁ～と思った。

３月６日（月）

飼い主さんの疑問に調子の悪いメールを無視して電話を掛けた。
メールの打つ速度は小学生並みと言われている。文章を書くのは大の苦手。メールの調子が悪いのをいいことにメールで頂いた疑問や質問、ご意見に電話を利用する一昔前の自分にまだ３０代とは思えないとスタッフは笑う。
電話をすると「ブリーダーさんが電話をくれる話をしたら友人たちがそんなのありえないと言っていますよぉ。」と言われた。
子犬をお渡しするのは、一瞬でその後の彼らの成長を何よりも楽しみにしているので、いやだと思われてもお付き合いを半強制的にお願いしている。近くに行くとずうずうしく寄って見てきてしまうこともある。立派に成長している彼らを見ると誇らしく思う。どのご家庭でもたくさんの愛情を注いでいただいてどの子の目も輝いている。感謝しかない。

３月５日（日）

今日はたくさんの方が見えて嬉しかった
本当は遠方から見える方も多いので突然の訪問はお断りをしているが、今日は予定が１軒しか入っていなかったため突然の方も受け入れることができた。
タイミングが良いというのか？お約束をしていないのに２時間ずつずれて着ていただき、どなたもお待たせせずに見学していただくことができた。
こうタイミングが良いと行いがよいと自分たちを褒めたくなるが、実際はお客様の日ごろの行いがよいためスムースに思ったことができるのだと思う。
しかしタイミングの良い時とと悪い時の差は、どうしてできるのだろう。

1月23日に生まれた子達は大きくなった。離乳も後半に入り普通の食事になりつつある。
いつもは生まれると何となくご苗字やお顔が浮かぶことが多々あり、行くご家庭が決まるが、今回の子達は、誰も浮かばなかったので、異例で子犬をご希望の方に選んでいただくことにした。不思議と選んで頂いた子は、確かにそのご家族の1員に決まっているように感じた。まだ3頭のご家族が見つからない。ご予約されている方たちは居られるのに金額が合わなかったりタイミングが合わなかったりしている。決まっているご家族を探せないでいるのだろうと思う。女の子をご予約している方に情報を流そうか？どなたかに聞いてみようと思うのに行動していない。決まっているご家庭の1員になるように生まれてきている気がするのは、傲慢なのかもしれない。

３月４日（土）

Sunが退院してきた。元気すぎて傷口に水が溜まってしまうので、胸の傷にドレーン付での退院。朝晩ガーゼを換えるが、換えるまでに胸巻きが腰巻になってしっかり縫ったところが見えているため朝、昼、晩ガーぜ交換をする事にした。換える為にトリミング台を出すと『ひょい』と軽く飛び乗るSun。「おいおい傷が開いちゃうよぉ～」と言っても聞こえない振りをしてシッポふりふりでトリミング台の上に乗っている。
Sunは、3月下旬に生理が来る予定だが、妊娠や出産は全く問題ないらしい。「それよりも今あばれて傷が開かないように」と何度も言われた。
いつ胃捻転が起こるかもしれない早期発見も重要だが、医療費を考えると『動物共済』の加入は必須だと思った。

サクラが帰った。サクラぱぱ、まま、お姉ちゃんが来ると子犬のときのように『クゥクゥ』甘えた声を出し、体中で喜びを表現していた。サンの子はとおこを抜かしてどの子も大きく立派に育っている。
大きなサクラ1頭が帰っただけでエリン舎が妙に広く感じた。

３月３日（金）

デトックスの移行をしており、手作り1/3、グレイン1/3、プリンシプル1/3にしているため野菜を買いに生協に行った。
今年のデトックスはテキストの材料に加え、レンコン、菜っ葉類、りんご、大豆、小豆来年に向けて入れてみた。
レンコン、小豆はアトピーやアレルギーによい影響を与えるらしい。手作り食事にして３日目から目脂は出る、耳は赤くなる、柔らかい皮膚は赤くなる好転反応が出た。１週間くらいで引いた子が多いが、１年間で体に毒は溜まっているのだと改めて思った。
交配のために預かっている子は、持参した食事より手作り食事の方が食べたいらしく、１、２日目持参食事の上に手作り食事を乗せたらそれ以外に食べなくなった。結局彼女もいっしょの食事にしてしまった。（飼い主様ごめんなさい）

手作りの食事が匂うだけで踊るように廊下を行き来する子達を見ると毎日作るのも力が入る。

順番に食事を配っていくのだが、「もう待てないよぉ～」とウロウロする姿は何といってもかわいい～

先に１階のエンジーやサン、ナナ、エステルに食事を与えて、２階の子の分を用意していると１月２３日に生まれた子の悲鳴が聞こえた。
急いで行ってみると兄弟でからまって遊びケンカをしているうちにゆるくなった印のためにしている首輪に手がはまってしまい、泣いていた。
すぐに取ってあげると嬉しそうに尻尾を振り、また元気に遊び出した。
ほっとして２階の子の食事を用意しようとテーブルに行くとテーブルに前足をつきながらエステルが必死に食べていた。用意した５頭分のほとんどを食べつくしていた。あっけに取られていると彼女は悪いことをしていることを知っているため急いでテーブルから離れようとするが、おなかがいっぱい過ぎて「ゲフ」と言ってその場から動けなかった。その後、下痢もせず普段のエステルだったが、生まれてはじめての盗み食いを反省しているのか？いつになくゆったりとした動きだった。

３月２日（火）

Sunのお見舞いに行った。見舞いに行くたびハイテンションになり、喜びを体中で表現し、縫合した所に水が溜まってしまうため今日はガラス越の見舞いになった。
３ｍ以上離れているちょっとだけ見える場所からSunを見たが、元気そうで嬉しくなる。Sunは見えているのか？見えていないのか？狭いゲージの中で何度も移動してこちらをじっと見つめている。
明日、退院予定だったがもう１日延びると看護士さんから言われた。獣医さんは忙しいので理由はわからなかったが、術後、息がして横になっているだけのSunが、ウロウロと動いているだけでも安心できる。１日伸びても安心して待てるのは、感謝だけしかない。
ありがとうございました。

３月１日（水）

時々
１階の真ん中の３０畳ある部屋にエンジーとノバとナナがソファに寝ていた。
私が行くと『ヨッコラショ』と３頭とも立とうとする。
『立たなくっていいよ。』と彼らに言った。そう、立たないで寝ていて欲しい。
バーニーズの子達は気を使う。用事があって入った私が悪いと思うのだが、『気を使わないで欲しい』と思う。もう夜中だよ。ぐっすり寝ていてよ。何だか涙が出る。そんな様子を見ていて気を使う岩倉が「いつも気を使いすぎだよ」と言う。
気を使わないで生きている人なんかいるのだろうか？
人がいればわんこたちがいれば気を使う。
ひとりの時は気を使わない。生まれたときからそうだった気がする。
１月２３日に生まれた９頭の子達の家族が決まっていない。審査で出た金額と希望の金額が違うからだ。子犬たちを見るたび申し訳ない気になる。
「安くしてくださいよ。そんなに儲けなくって良いでしょ？」と言われた。
彼らの価値は、審査で出た金額なのだ。それ以下で譲るとしたら生まれてきた彼らを裏切っている気がする。
「でも売れなければ安く売るんでしょ？だったら安く売ってよ」と言われた。
今まで１度も飼い主さんがわからない子達はいない。今回も飼い主さんがわからなくなるようなペットショップのルートには乗せない。生まれてきた子達の将来を知りたいからだ。審査金額より低くすれば飼い主さんが見つかると言う。
本当にそうだろうか？彼らの生まれてきた意味は何なのだろう？
物であればディスカウントはある。でも彼らは物ではない。
きちんと価値を審査されているのだ。
まわるいかわいい子たちを見ながら何が違っているのか？涙が出た。