バーニーズ物語☆エリン舎

バーニーズブリーダーとして、今年の8月で27年。
健康でバランスのとれたバーニーズを世の中に

10月31日(月)

2005年10月31日 22時29分18秒 | 日々のわんこ
のち
OBは、敗血症になってから3ヶ月が過ぎ、持ち上げないと移動できなかった歩行は、前手だけでどこにでも自由に動けるようになった。5m位の距離を10秒かからずに移動している。
食欲も普段通りに戻った。
見学の方が見えると器用に移動して、顔を見せるようになった。
犬舎の車がまだ遠くにいるうちに音を聞き分け、鳴いて知らせる癖も復活した。

どんなになっても生きていて欲しいと思うのは、人間の勝手かも知れないが、
どうしてもまだ生きていて欲しい。

昨年は、バーニーズの手本としてBSフジで華麗な走りを見せていたOB。
たった1年しか経っていないのに、全く動かない骨と皮になった下半身。
1年は、わんこたちにとっては、人間の何倍も早く過ぎるのだろう。

OBは、下半身が動かなくなっても、若い子達を教育する。
どんなになってもいつまでも彼がリーダーなのだ。

10月30日(日)

2005年10月30日 11時39分36秒 | 日々のわんこ

サンとどんなに食べても太らないエリをプレマに連れて行った。

サンは、OBとエリンの子で、4歳になって始めて出産をした。
出産予定日4日前になっても1m近くジャンプしたり、軽快に走ったりするので、軽いお産だろうと思っていたが、3日間も微弱陣痛が続き、なかなか本格的な陣痛は来ない。大変な重いお産だった。

サンは、仔犬の世話を甲斐甲斐しく行い、仔犬を無理やり離さないと、飲まず食わずでおっぱいをあげたり、下の世話をして可愛がった。
体重を測るために、仔犬を1頭抱き上げたらサンが初めて噛んだ。自分も初めてバーニーズに噛まれたが、噛んだ本人の方がびっくりしていた。

出産をしてから穏やかだった性格が180度変わり、他の子が寄ってくるとイライラして怒るようになり、仔犬をお迎えにみえた方の袖を噛んで破ってしまったり、よく吠えるようになった。

理恵子先生は、親身にサンの話を聞いてくれた。普通は他の子がいる所で話をしないらしいが、「よほどつらかったのか、いろいろと話してくれました」と理恵子先生がおっしゃった。

サンは、自分の思っている時期より早く、子供を引き離してしまったことに怒っていた。
離す時期は、それぞれだが母性本能の強いサンにとって、仔犬と離れることは、つらいことだったそうだ。だからと言って全部手元に置こうとは考えてないらしい。
ちょうど良い時期に新しい家族に連れて行って欲しいと言う。
1回目のお産が重かったので、当分次回は見合わせようと考えていたが、彼女は、離していいと言うまで育てたいから生みたいと言う。

わんこの気持ちがわからない飼い主は失格だと思った。
サンに悪いことをした。
かわいそうなことをしたと心が痛んだ。

10月29日(土)

2005年10月29日 18時33分02秒 | 日々のわんこ
時々
ドイツからOBのための組織細胞腋が届いたと連絡が来た。組織細胞腋は、ドイツではガンや難病には、人間にも動物にも当たり前のように使われていると言う。
認定されていて、保険も使用できる。
自分の波動を食べる物に転写して、ガンが治った人がいる。バーニーズも治っている。波動転写器は、15,6年前に知った。その頃は、大きく7桁の値段もしていたが、最近は2,3万で買うことができる。弊社でも使用していたが、実際の細胞を入れる方が波動より効果があると思う。
楽しみにしてプレマに行く。

しかし、残念ながらOBは、O-リングで組織細胞腋注射液が今は、合わなかった。
舌下の物は合うので、それをもらってくる。

10月28日(金)

2005年10月28日 23時33分25秒 | 日々のわんこ

プレマから処方してもらったハーブの薬が、効果を発揮した。
OBは、1週間経つと元気になり、頭を上げてコミュニケーションしたり、
甘えて遠吠えするようになった。
相変わらず歩くことはできないが、尻尾を持ちあげいっしょに歩くと
歩くことができた時と同じように庭の所々に匂いつけの排尿するようになった。
シッポだけで持つと重く感じるし、尻尾の負担にもなると思い
後足にハーネスを着けたが、
嫌がって歩かず、上目使いで取ってくれ~と訴える。

キャプテンママからOBのために低反発マットが届いた。
これに乗っていれば褥瘡も早く治ると思った。
OBは気持ちよさそうに頂いたマットの上で寝ている。
いろいろな方のお心使いに頭が下がる。想いに胸がつまる。
ありがとうございます<(_ _)>

10月27日(木)

2005年10月27日 12時32分30秒 | 日々のわんこ
のち
プレマ動物病院の中に抱き上げて入れた。
OBの変わりように羽尾先生は、驚いたようだったが、すぐいつもの笑顔で診察をしてくれた。
理恵子先生がOBの話を聞いてくれた。
わんこと話ができるのは、すばらしい。
今、どんな気持ちでいるのかわかるのは、ありがたい。
OBは、1度、あの世に行って戻ってきたらしい。
体も心も思うように動かないと本人も思っているらしい。
バッチの検査では、死にそうな人が必要としている物が合っていた。
退院をぬか喜びしていたが、本人が1番つらいことを改めて思った。
ハーブの薬と食事の種類をO-リングしてもらい帰ってきた。

10月26日(水)

2005年10月26日 22時35分40秒 | 日々のわんこ
 
OBは、退院できたが全く動けなくなっていた。立ち上がらせても潰れてしまう。前手も衰えていた。
1日目は、前手だけで2,3歩歩いた。後足は、骨と皮になってしまい、筋肉は触ることができない。右後ろ足は、内側に曲がり、自分では動かすことができない。
尿は漏らすようになった。「尿の匂いがちょっとでも変になったらすぐ病院に来てください。」と言われていたので、漏らせば匂いがわかって良いと思った。
2日目は、シッポを引き上げてあげると10歩以上歩いた。
外にも行きたがったので、連れて行く。排尿を外でした。
入院でできた褥瘡が膿んでいる。
頭をいつも下げフセをし、元気がないので、プレマに予約を入れた。

10月25日(火)

2005年10月25日 23時35分19秒 | 日々のわんこ

3日目を無事に過ごしたOBは、その後1週間で熱が下がり、白血球数も順調に減り、回復に向かっていた。
担当獣医師は、「バーニーズは、この位の病気で死ぬのか?と思う弱い子といろいろな病気を持って、明日かもしれないという子が3年も4年も生きている両極端な犬種なので、奇跡としか思えないことを何度も経験しています。バーニーズだけは、死期がわかりません。」と言われ、敗血症になったらほぼ生存の可能性はないと言われていたことは、遠くへ飛んでいった気がした。木俣先生たちのお力に感謝しつつ、OBの生命力の不思議さを感じた。持続点滴で生命をつないでいる状態は変わらなかったが、水は、自力で飲めるようになった。
感謝<(_ _)>

10月24日(月)

2005年10月24日 23時31分31秒 | 日々のわんこ

OBは、奇跡的に2日目の夜も乗り越えた。まだまだ予断は許されないらしい。入院して3日間、生きることができたら何となく危機を脱するような気がしている。今日がその3日目。今日を越すことを心から祈った。
OBは首を上げて見るようになっていた。抗生物質にも良い反応をしているらしい。どんな姿になっても良いから生きていてほしいと思うのは、勝手な想いなのかもしれない。
毎日イネイトを回しに病院に行く。

10月23日(日)

2005年10月23日 23時28分40秒 | 日々のわんこ

1日目の山場は、何とか越えた。相変わらず白血数は、一桁違うらしい。
イネイトを持って行って、OBの前で回した。10回位回せば良いと言われているのに何度も何度も回し続けた。OBは意識があって、時々目を開けて見る。呼吸は昨日より落ち着いている。
OBが旅立ったとしたら立ち直れないかもしれないと思った。死を直視していない、受容していない弱い自分がいる。また忙しさに追われ、ごまかして日々を過ごすかもしれない。
ブリーダーになってから死を直視していない。いつかは自分もこの世から去るというのにそのことも受容せずに生きてきた。
いつまでも先があると思えば、それなりの生き方しかしないのはわかっている。その日を大切に生きていないから忙しさに追われる。誰のためにも自分のためにも生きていない。死んだら旅立った子たちに会えるかもしれないという考えもどこかにある。純粋で甘えん坊のOBの危篤を目の前にして、OBは、きれいな心で喜びや悲しみ、いろいろなことを伝えてくれているのに自分は何だろうと思った。

10月22日(土)

2005年10月22日 23時28分19秒 | 日々のわんこ

OBは前立腺肥大から敗血症を起こしていた。全身に毒が回っていると言う。
「今日が山かもしれません。」と言われた。突然のことで何が何だかわからない。
1年たたないうちにゼロ、ブルース続けてOBが旅立つかもしれない…。
「やれることは全て行います。あとはOBの生命力だけです。」と木俣動物病院の結城先生が言う。乗り越えたとしても心臓のことがあるので、全身麻酔ができないため前立腺を除去できない話もあった。免疫をつけるための天彌サラサやAZ-X、ロッキーマンモスを与えていたのにどうして?と思った。
天彌サラサを開発した先生に相談すると量が少ないかもしれない話をいただく。健康な時は1日2袋でよいが、病気の時は4袋か原液が良いという。
何かあったら電話いただくようにお願いして、重い足取りで病院を出た。

10月21日(金)

2005年10月21日 22時25分33秒 | 日々のわんこ

ブルースが旅経って2ヶ月が過ぎた。
OBは、寝ている時が多くなった。年齢のせいだろうと思っていたが、突然おもらしをした。
立ち上がることはできなくてもお漏らしをしたことがない。
妙にいやな匂いがした。すぐに木俣動物病院へ連れて行く。歯茎を見てすぐ入院となった。
 この病院のすごい所は、拾われた子達を無料に近い金額で診察をしてくれる。去勢や避妊もしてくれる。土、日も診察がある。そして何より木俣先生はじめ先生方が勉強熱心な所だ。いろいろなことを調べてくれ、適切にアドバイスをしてくれる。信頼できる病院のひとつだ。

10月20日(木)

2005年10月20日 23時34分14秒 | 日々のわんこ

OBは、プレマから戻ってきて少しずつ食欲が出てきた。
ハーブ薬も効いているらしい。ゼロの時より早く回復をしているように思えた。

しかし、相変わらず自力で立つことができない。立たせてあげれば自由にどこでも歩くことができるし、足を引きずらずに歩けるので、贅沢はいえないかもしれない。椎間板ヘルニアは、確実に悪くなって来ている。

何度か隣の浜名湖で泳いだ。毎年夏になると先天性股関節形成不全の子たちを預かり、専門家と訓練を行っていたが、今年からはOBのことを考えて、訓練士さんの所だけで行ってもらうことにした。

毎日泳ぐことができる遠浅の浜名湖が隣にあるというのは、恵まれた環境だと思う。

10月19日(水)

2005年10月19日 23時35分06秒 | 日々のわんこ
のち
OBは、3日間全く食べなかった。
体重のあるときは60kg以上あったのに今は50kgもない。
点滴も必要だと思われたが、プレマ動物病院に行って、動物と話ができる理恵子先生に話を聞いてもらうことにする。
混んでいるのに予約を無理やり入れてもらった。
到着すると羽尾先生、理恵子先生が玄関から出てきてくれた。
OBは、2日間ブルースに傍に付き添っていたせいか、また自力で立ち上がることができなくなっていた。立ち上がらせると歩くことはできた。
理恵子先生は、撫でながらOBと話をしてくれた。ブルースの死がかなりショックだったようだ。8年近くいっしょにいた仲間がいなくなる悲しさが彼を満たしていた。
OBは長い間、理恵子先生に語っていた。
バッチレメディーで合うものをOリングで選んでもらったが、11種類もあって
精神状態の悪さを語っていた。
理恵子先生と話すことで、わんこたちは救われる。
OBが病院にあるネイチャーズバラエティーの缶詰に反応した。
3日間も食べなかったのにペロリと食べつくした。
人間も同じだろうが、話をじっくりと聞いてくれると解決することがある。
OBは、少し気持ちの整理がついたようだった。

10月18日(火)

2005年10月18日 18時28分20秒 | 虹の橋

OBは、ブルースの遺体にそばにぴったりとついて離れようとしない。
他の子達は挨拶するようにブルースの匂いを嗅ぎに来る。
娘のエステルは、わかっているのか、けっしてブルースに近寄ろうとしない。
遠巻きに見ているだけだ。その姿が悲しい・・・。

たくさんの人たちがブルースの別れに来てくれた。口々に「OBが具合悪いと聞いていたので、OBが旅立ったのかと思った」と言う。
私たちも元気なブルースがまさか突然この世から去るとは思わなかった。
15歳まで生きて、長者番付け『横綱』になると思っていた。

体内熱中症のことを詳しい先生に聞く。遺伝では起こらず、何かの衝撃で体内の熱が上がるらしく、原因は不明だと言う。夏も冬も関係ないという。
具合が悪かったらすぐ熱を測るのは、常識だと思うが、抱きしめた時には冷たく感じるほどだったので、熱はなかったと思うという話をしたら、熱は1時間くらいで急激に上がるらしい。上がったら体を冷やすことで治ることもあるらしい。
病院に到着したら先生方が、氷で体を冷やしてくれたそうだ。
ブリーダーとして病気の知識がないのは、最低だと思う。
誰かが旅立つと自分たちの力のなさを痛感する。

スタッフ誰もが涙を流さなかった。ブルースの死を真正面に受け止められない。最初の頃はよく涙を流したのに心が狂ってしまっている。食事の時間になるとブルースの食事を用意してしまい、呆然と用意した物を見つめてしまう。
ゆっくりと泣ける時間があれば、違うのかもしれないと自分に言い訳する。
暖かいメールをたくさん頂いた。頂いたメールでブルースが死んだことを認識していく。変だ。

ゼロの時と同じようにOBは、大好物のチーズさえ食べない。
ただぴったりとブルースにくっついている。
棺おけに入った後でも箱にぴったりと体をつけていた。

10月17日(月)

2005年10月17日 22時16分59秒 | 日々のわんこ

ブルースは2歳で弊社に来た。緊張して近寄らなかった2日間を過ぎると鼻で手をつっつき撫でることを要求するようになった。
要求どおりにしなくても怒らず、またしばらくするとつついて来る。
お気に入りの場所にふせをして前手を交差して組み、他の子の動きを楽しそうに見る。レイとだけはウマが合わず、般若の顔になってお互いに威嚇するため2階と1階に分けていた。レイは、ブルースの産んだ子にもけんかを吹っかける。
弊社に来た時に子宮蓄膿症だった。木俣先生に最新の医療を施していただき子宮を取らずにすみ、無事に子供を生むことができた。
弊社の引越しでブルースの出身犬舎に預けたらゼロといっしょに家出をし、大変な思いで探し回った。見つけた時は怯えていたが、弊社に戻ってくるといつものように元気になり、ドアが開いていても外には出なかった。
ブルースは弊舎に来て幸せだったのか?と思う。
本当は1頭で可愛がってもらったほうが幸せだ。

原因は、体内熱中症と言われた。体のどこかに異常があって体内の熱が高くなり、脳や腎臓にダメージを与えて死に至るらしい。
暑い日でもないのに熱中症になるというのは、始めて聞いた。
認識不足が悔やまれる。