今回話題になっていたのが、血液の止まらない遺伝病のことでした。獣医さんが何人もいらしていて、血液の止まらない遺伝子(劣性遺伝子)を持っているかどうか、$58で検査してくだっていました。
長い行列ができていました。
「日本では、あまり遺伝病の検査をしていないの?」と聞かれました。」
「血液の止まらない遺伝病の噂は聞いた事はあるが、バーニーズのクラブがないので、他の犬舎の事はわかならない。弊舎では、できる限りの検査をして交配している。」と応えました。
「血液の止まらない因子も調べた方がよいわよ。」とおっしゃってくださいました。
バーニーズには、肘異形成症、股関節形成異常症、無菌性髄膜炎、ヒスチオサイトーシス(組織細胞腫)、小脳症、色素異常、てんかん、家族性腎疾患、髄鞘形成異常、進行性網膜萎縮症、大動脈弁狭窄症、内反、甲状腺機能低下症などの遺伝病があります。これに今回の血が止まらない病気が加わります。
アメリカでは、遺伝病を克服するため、ブリーダーさんたちは、交配する子たち全ての遺伝子を必ず調べます。
弊舎で子犬をお渡しするときの契約で『交配をしない』『転売をしない』とお約束してサインを頂いているのは、たとえ弊舎の子達を厳密に調べて交配を行っていても相手の子が検査をしているかどうかわからないためお約束してもらっています。
『転売』『交配』の禁止をしているにもかかわらず、弊舎出身のバニを他のブリーダーに売ったり交配したりすることがありました。
アメリカのブリーダーさんたちは、バニたちを家族として扱い、新しいオーナーさんは面接を行ってお渡しし、一生涯連絡をしあう約束をしています。
私達も同じ方針で行ってきましたが、人を見る目がなかったのだと思います。
今後、子犬たちは、不自然で成長に影響するかもしれないけれど去勢や避妊をしてお渡しするか、日本の法律に合わせてリースという形をとるか、と話しております。
アメリカで転売してしまう家族や許可なく交配している人がいるか、お聞きしましたら
「100%ない!いっしょに暮らせなくなったら出身ブリーダーに返すし、交配はもっての他。」という応えでした。アメリカで転売や勝手な交配は、犯罪に近い最低の行為だそうです。
アメリカのわんこ社会と日本のわんこ社会の違いを痛切に感じました。
どんなことがあっても一生涯、バニを家族として暮らさせて頂け、キチンと連絡をいただけるオーナーさんを見分ける力が欲しいと痛切に思います。