野草が好きです (^-^)

散歩や通勤途中に草花の写真をパチリ。

イジュ

2021-05-09 21:26:39 | 日記

▲イジュ 2021年5月8日 石垣市県道87号

 

イジュ(伊集)、別名ヒメツバキ、学名Schima wallichii。ツバキ科ヒメツバキ属。

やっとこの春、この花を実際に見ることができた。思っていたとおり、本当に美しい花だ。

以下《ガジ丸の想う沖縄》さんの「イジュ」の記事をコピーさせていただく(ガジ丸さんが亡くなった後もブログは残っているが、いつか消えてしまうのではないかと気になるので)。

 イジュは琉歌(和歌に似た韻文)に詠われるほど、その花の盛りは美しいものとされている。そして、イジュは奄美諸島以南に生息し、本土には無い。よって、沖縄を代表する花木と言っていい。沖縄の植物としてはガジュマル、モクマオウ、ホウオウボク、ナンバンサイカチなどと共にぜひとも紹介しなければならない植物の一つである。であるのに、その紹介が遅れたのは、私の日常の行動範囲内にイジュが無いからである。イジュは酸性土壌を好み、アルカリ土壌である沖縄島南部には生息しない。(中略)

 ツバキ科の常緑高木 奄美以南の南西諸島 方言名:イジュ、イズ
 イジュはウチナーグチ(沖縄口)の呼び名で、それがそのまま和名となっている。イジュというウチナーグチの由来は不明。イジュ(伊集)という地名はある。沖縄島中部の中城村にある部落名。イジュ(伊集)という姓もある。
 奄美諸島、沖縄諸島、八重山諸島に自生する固有亜種で、沖縄島にも自生するが、私の住む那覇には無い。ちゃんと確認はしていないが、宜野湾市にも無い。読谷村以北で私は確認している。酸性土壌を好むとのことで、そうである沖縄島中北部にはあり、そうでない南部では生育しにくいようだ。小笠原には別亜種のヒメツバキがあるとのこと。
 高さ20mに達するが、自然に整った形になるので民家の広めの庭に使える。テレビで民家のイジュを紹介していたが、それは、剪定して盆栽仕立てになっていた。
 花は枝先にかたまってつく。ツバキに似た一重の美しい白い花が、樹冠を覆うように咲き、花の盛りは歌(琉歌)に歌われるほどの見事な景色となる。開花期は4~6月。



ミゾカクシ

2021-05-08 19:43:18 | 日記

▲ミゾカクシ 2021年5月2日 石垣市白保の水田で

 

ミゾカクシ(溝隠)、別名アゼムシロ(畦筵)、学名Lobelia chinensis Lour.、方言名は不明。

キキョウ科ミゾカクシ属、北海道から琉球まで分布し、国外では中国、インド、マレーシアに分布するらしい。

柔らかな茎葉と変わった形の薄紫の花が、水田の縁に爽やかな雰囲気で広がっていた。

 


プルメリア/石垣島移民集落のこと

2021-05-07 10:21:08 | 日記
 

▲プルメリア 2021年5月2日 石垣市白保

 

▲大里集落の開拓の碑 2020年8月29日 石垣市白保

 

プルメリア(Plumeria)は、キョウチクトウ科インドソケイ属に属する植物の一般的な総称で、300種類ほどあるらしい。

中南米、カリブ海諸国の原産の落葉小灌木。プルメリアの花は、タヒチやフィジーなどの太平洋の島々でレイに好んで使われる。【Wikipediaより】

神代植物公園(東京都調布市)の温室で初めて実物に出会ったプルメリア、石垣島ではあちこちの民家の庭に植わっているので嬉しい。

このプルメリアは、大里集落のおうち。石垣島の北部には戦後沖縄本島から移住した人々が開拓した集落が多い。大里集落もその一つだ。大里売店の前に立つ開拓の碑には、1950年に先陣が「自由移民」として入植、1953年には「政府計画移民団」として大宜味村・羽地村から入植と刻まれている。

大里集落の北には星野集落がある。星野集落の紹介ページ「石垣島星野 星野ってどんなところ?」では、YouTubeを使って「開拓移民の歴史」が短い動画にまとめられている。当時の貴重な映像を見ることができるので、ぜひ訪問してみて欲しい。

また、紙芝居のような動画「人魚の伝説」もある。明和大津波にまつわる伝説で、興味深い物語だ。

<追記>《ガジ丸が想う沖縄》さんより

方言名 フランギニハ。

フランギニハの出所が概ね判明した。プルメリアの英名の一つにfrangipanierというのがあり、フランギニハはそこからきていると思われる。アメリカ人がフランギパニエーと言っているのを、ウチナーンチュはフランギニハと聞いたのであろう。frangiは壊れやすいという意味があり、panierは昔のヨーロッパの、腰が風船のように広がった婦人服で、広げるために使われたクジラの髭で作られたカゴのこと。花の形がそのカゴのように見えて、また、花びらが柔らかいので、その名になったのだろう。

 


ツキミソウとコマツヨイグサ

2021-05-05 16:05:34 | 日記

▲ツキミソウ 2021年5月2日 石垣市白保

 

ツキミソウ(月見草)、学名 Oenothera tetraptera 、方言名は不明。アカバナ科マツヨグサ属、メキシコ原産。

夜咲いて朝しぼむ一夜花。写真は朝8時頃撮ったもので、しぼんだ花はピンク色だ。

 

▲コマツヨイグサ 2021年5月2日 石垣市白保

 

コマツヨイグサ(小待宵草)、学名 Oenothera laciniata 、方言名は不明。

アカバナ科マツヨイグサ属、北アメリカ原産の帰化植物。

茎が地面を匍匐し広がり、花は薄黄色ハート型の4弁花で、咲き殻はオレンジ色になる。

 

沖縄地方は今日(5月5日)梅雨入りしたそうだ。平年より5日早いとか。

石垣島は最高気温29℃、最低気温23℃、曇りでジメジメしている。

 


タバコ

2021-05-03 11:32:49 | 日記

▲タバコ 2021年4月5日 石垣市大浜

 

タバコ(煙草)Nicotiana tabacum L.、ナス科タバコ属の熱帯地方原産の植物。

日本でも沖縄から東北まで栽培されているそうだ。東北のような寒い地域でも?と思っていたが、先日プライムビデオで観た映画『風の又三郎』(宮沢賢治原作・1940年作)の中にタバコ畑が出てきて、改めて納得した。

わたしは石垣島で初めてタバコの花を見た。ピンクの可愛い花だ。ただしこの花は、葉に充分な栄養を行き渡らせるため、咲くとすぐに摘み取られる。「芯止め」という作業だ。作業の2~3日前だったらしく、咲きそろった花に出会えてよかった。