野草が好きです (^-^)

散歩や通勤途中に草花の写真をパチリ。

石垣島を転出して半年/神代植物公園

2022-06-05 17:13:46 | 日記

▲2022年5月24日 神代植物公園

 

石垣島から転出して半年が経った。南国の植物に夢中になっていたので、残念だ。これからは植物の投稿は少なくなると思う。

石垣島では、南西諸島で急速に進む自衛隊基地配備の現実を目の当たりにしてきた。沖縄が置かれている位置をいやがおうにも知らされた。

ロシアのウクライナ侵攻を契機に、日本政府はいっきに「戦争する国」になろうとしている。

沖縄、米軍、自衛隊、知れば知るほど日本の醜い歴史が見えてくる。

これからは、読書ノートと映画ドラマノートを主に書いていこうと思う。

 

神代植物公園のバラは見事だった。カルミアもきれい。大温室ではベゴニアやスイレンも見られる。

 


サガリバナ

2021-07-12 16:11:00 | 日記

▲サガリバナ 2018年7月8日/2021年7月9日 石垣市平久保

 

サガリバナ、学名Barringtonia racemosa、方言名キーブジ。

サガリバナ科サガリバナ属の常緑高木。

【Wikipedia】より

アフリカ東岸部から、インド、東南アジア、太平洋地域に及ぶ熱帯・亜熱帯に分布。日本では南西諸島(奄美大島以南)に自生する。

八重山列島の石垣島及び西表島に大規模な自生群落がある。石垣島北部の平久保半島では、近年、4万本を超す2ヶ所の自生地が発見され、西表石垣国立公園に指定されている。また、ほぼ全域が西表石垣国立公園に指定されている西表島では、仲間川、前良川、後良川、浦内川等の下流域に自生群落が見られる。

長さ20-60cmの総状花序が垂れ下がり、花は横向きにつく。花は6-8月の夜間に開き、芳香を放つ。花弁は白または淡紅色で4枚あり、おしべは多数。

一つ一つの花は一夜限りと短命で、開花翌日の午前にはめしべを残して散る。西表島の自生地では散った花が川面に浮く様子が見られ、開花期にはカヌーによる観覧ツアーも行われる。

 


スパイダーリリー

2021-06-18 18:26:36 | 日記

▲スパイダーリリー 2021年6月18日 石垣市宮良

 

スパイダーリリー、学名Hymenocallis speciosa Salisb.。

ヒガンバナ科ヒメノカリス属の半耐寒性球根植物。同じヒメノカリス属であるハマオモト(ハマユウ)とにているが、白い朝顔に似たラッパ状の花と6本の蜘蛛の足状に出た細長い花被片が特徴。この真っ白で繊細な形をした花には、思わず見とれてしまう。

ウージ(サトウキビ)畑の縁にずらりと並んで咲いていて、壮観だった。

 


テリハボク

2021-06-05 22:26:18 | 日記

▲テリハボクの花 2018年6月12日 石垣市宮良 

▲テリハボクの実 2018年7月24日 石垣市大川

▲テリハボク並木 2021年6月2日 石垣市宮良

▲国道390号線のテリハボク並木 2021年6月2日 石垣市白保

 

テリハボク(照葉木)、学名Calophyllum inophyllum L.、方言名ヤラブ、ヤナブ、ヤラク、トゥフクギ、ヤラフクギ。

テリハボク科、テリハボク属の常緑高木。

南西諸島(与論島、沖縄諸島、南大東島、先島諸島)と小笠原諸島、太平洋諸島、オーストラリア、東南アジア、インド、マダガスカルなどに分布。

開花期は5月~7月、今満開に咲く白い花は清らかな感じがして、よい香りがする。花後すぐにできる丸い実も可愛い。

天然記念物に指定されている宮良のテリハボク並木は、大のお気に入りだ。古木らしい幹は表皮が四角にさけ、高く見上げる枝には濃緑の葉がいっぱいに繁り、つやつやと光る。

石垣空港から宮良、磯部、大浜まで、国道390号線の両脇に続くテリハボク並木も壮観で、石垣島に無くてはならない印象的な景色だと思う。


 


ヤエヤマノボタン・ヒカゲヘゴ/於茂登岳と自衛隊ミサイル基地建設

2021-05-24 22:55:31 | 日記

 

▲ヤエヤマノボタン 2021年5月22日 石垣市 於茂登岳登山口

 

▲ヒカゲヘゴ 2021年5月22日 石垣市 於茂登岳登山口

 

▲於茂登岳登山口小広場

 

▲林道から見える自衛隊ミサイル基地建設現場 2021年5月22日

 

▲名蔵ダムのそばに立つ台湾農業者入植顕頌碑と水牛像

 

車で於茂登岳登山口に行った。「於茂登山登山道➡」の看板の先で車を降りて歩く。

ヤエヤマノボタン(八重山野牡丹)、学名Bredia yaeyamensis (Matsum.) H.L.Li。石垣島・西表島に分布するノボタン科ハシカンボク属の常緑低木。花弁は4枚。はじめリュウキュウノボタンかと思ったが、リュウキュウノボタンはノボタン科ノボタン属、花弁が5枚だ。

ヒカゲヘゴ(日影杪欏)、学名Cyathea lepifera、方言名ヒグ、マヤーフィグ、バラピ、ヘゴ科ヘゴ属の常緑木生シダ。梅雨期の湿った林間に新葉をどんどん伸ばして大きく広げようとしている。古い葉が枯れ落ちて、葉柄の跡が幹に模様を作っていくのがおもしろい。

しばらく歩くと小広場に来た。ここまでの登山道は整備されていて歩きやすいが、この先は「山道」のようだ。頂上までは約1時間とのこと。ただし今日は登山はしない。誰かが「於茂登岳に登るのは冬がいいよ。春夏は暑すぎるし、ハブもいっぱい出るしねー。」と言っていたから。

於茂登岳は沖縄県で一番高い(525m)山で、石垣島の中央にどっしりとそびえる緑豊かな山だ。この山の中腹から宮良川と名蔵川が流れ出る。於茂登岳がたっぷりと含んだ地下水は、島の飲料水・生活用水と田畑を潤す農業用水の源だ。「山道」の入口には「水源かん水保安林」の看板が立ち、手前には「農」と表示されたマンホールの蓋のような円盤が埋まっている。地下に農業用水の配管とバルブがあるのかもしれない。

ここから先は行かないで車に戻り、林道をたどって名蔵ダムに向う。名蔵ダムの畔には、台湾農業者入植顕頌碑と水牛像が立っている。顕頌碑には、1935年(昭和10年)に台湾の大同パイングループが石垣島名蔵・嵩田地区に大同拓殖株式会社を設立し、60戸330人が台湾から入植してパイン生産を成功させ、1938年初めて缶詰を本土に出荷したことが刻まれている。水牛は「1933年に台湾からの移民により農耕用に30頭が導入された」とある。パイン生産だけでなく石垣島の農業を大きく飛躍させた移民の人たちの努力に敬意を感じる。

 

名蔵ダムへの林道の途中では、「ガンガン、ガンガン、ガンガン」と連続する大きな音が鳴り響いていた。木々の隙間から覗くと、自衛隊基地の造成中の現場が下の方に見えた。重機で硬い岩を砕く音だ。近隣の人たちもカンムリワシも、この騒音には悩まされているに違いない。

自衛隊ミサイル基地建設の問題点は、もちろん環境破壊だけではない。ミサイルを配備するということは「標的」になるということであるし、「戦場」となるということだ。奄美大島、沖縄本島、宮古島、石垣島、与那国島を繋ぐ琉球弧にミサイル基地配備が進んでいる。このことを、琉球弧の住民だけでなく、もっと多くの人たちが知って考えてほしいと思う。

 

<参考文献・URL>

『琉球の樹木 奄美・沖縄~八重山の亜熱帯植物図鑑』

《琉球弧の軍事基地化に反対するネットワーク》

《今、自衛隊の在り方を問う!》