TOEIC得点Upや英検合格のための具体的なノウハウが書かれているわけではなく、むしろ、楽しく無理なく英語を継続する方法が書かれています。「いろいろノウハウは読んで理解したけど、英語学習を継続できない」人には最適の本だと思います。
英語習慣を身につけるために、
1.英語を学ぶ根本的なモチベーションにスイッチを入れる
2.心のブレーキをアクセルに変える
3.人生を変えていくキーになる潜在能力を発揮する
ことを、この本で説いています。心や潜在能力を味方につけて、最強の英語学習をしよう、という趣旨です。
私が特に勉強になったのは、以下の3点です。私もやってきたことが多いのですが、それを言語化しているところが、素晴らしいと感動しながら読みました。
①英語についてのイメージを変えよう
英語を習慣化するために、まずは英語についてのイメージを「つまらないもの」から『楽しいもの」に、「英語は友達」「英語を話す人も友達」ととらえることを、勧めています。
「つまらないもの」と思っていたら、英語の勉強自体も「つらいもの」になってしまいます。自分の英語イメージを捉えるワークも本の中で設けられていますから、今、英語をつまらないとか辛いと思っている方は、是非、やってみたらいいと思います。
②英語を習慣化するための5つの秘訣
1-低いハードル設定
いきなりハードルを高くするのは、挫折につながりやすいです。まずは低いハードルを達成することで自己効力感を挙げてから、徐々に負荷を上げていく。私も、このやり方で勉強を始めています。
2-快の感情
少しでも勉強を「快」の感情を持って行えるように、工夫することが大切だと思います。そのためには、勉強に使う文房具、場所、時間にこだわっています。
3-禁止の法則
もう少し勉強したい、と思うところで勉強するので、次回も勉強したくなる、ということです。例えば、勉強を初めて早々の1週間は、勉強したいという思いが強いです。そこでも、当初決めた30分、1時間といった時間になったら、きっかり終わる。これが、集荷のコツなのです。
4-自分らしいやり方
本に書いているとおりにやるのではなく、自分が楽に継続できる方法にカスタマイズする。ここで大切なのは、成功法則の言わんとする幹の部分、エッセンスは守ることです。エッセンスを守らないで、ただただ自分のやり方でやってしまうと、成功法則の効果を期待できないからです。
5-仲間と一緒にやる
これは、いろんな資格勉強本にかかれていることですが、私は仲間と一緒に勉強して、資格試験の勉強をしたことが、ただの1回もありません。でも、参考になる秘訣ですね。
習慣化のベストセラー作家の本ですが、著者ご自身が、英語の勉強に挑戦して乗り切った経験がある、留学経験者です。英語の学習をメンタルコーチングにより習慣化する方法を、とてもわかりやすく書いています。ワークもいっぱい載っています。
特に、資格試験の勉強に行き詰まった人、長年勉強しても結果の出ない人にとっては、宝物になる可能性のある本だと思います。おすすめです。