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映画評『ハクソー・リッジ』

2020-05-12 17:27:59 | 映画評


第2次世界大戦中の実在の人物を扱った映画。

主人公は、銃を持たないことを信念にした兵士。銃を持たないことについて、軍の仲間や上官からいじめられプレッシャーを受けるが、厳しい戦地で、彼が大活躍する、という話。

1.アンドリュー・ガー・フィールドが熱演
志願兵であるにもかかわらず銃を持たない兵士、という難しい役を熱演しています。そこにいたるまでの歩んできた人生、考え、兵役に行く前の家族とのやりとり、恋。アンドリューの熱演のおかげで、凄惨な戦争物に終わらないヒューマン・ドラマになったのだと思います。

2.部隊は沖縄
部隊は沖縄。アメリカ側の視点で日本を馬鹿にしたような場面があることをおそれていましたが、そんなことはありませんでした。日本人と日本の文化に尊敬の念をいだいた描き方だと思いました。

3.戦争の凄惨さ
戦地に赴く前のアメリカの基地と、戦地との対比が戦争の凄惨さを際立たせます。戦闘シーンが長く、とても凄惨なシーンも多いです。戦争することの愚かさを再認識されます。

4.カップルが素敵です
主人公とフィアンセのカップルが、とても魅力的です。優しいけど信念をもって信が一本通った主人公と、自分の愛した人を信じる女性。純粋な2人を応援したくなります。

5.クライマックス・シーンはすごすぎる
クライマックスの、主人公が負傷兵を助け続けるシーンは、すごい。人間はこんなにすごいことができるんだな。

戦争物ではありますが、ヒューマン・ドラマとしても楽しめました。本当にすごい映画でした。
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俳優として数々の話題作に出演し、監督としては『ブレイブハート』でオスカーも手にしたメル・ギブソンがメガホンを取って放つ感動作。第2次世界大戦中に銃を持たずに戦地入りし、多くの負傷した兵士を救った実在の人物をモデルに奇跡の逸話を描く。主人公を『沈黙 -サイレンス-』などのアンドリュー・ガーフィールドが熱演。自身の信念に基づき、勇気ある行動をとった兵士の物語が胸を打つ。シネマトゥデイ


映画評『タリーと私の秘密の時間』

2020-05-12 15:11:16 | 映画評


小さな子供を育てながら3人目の子供が生まれ心身の疲れがピークになったママのお話。ママを助けるために、魅力的なベビー・シッターが現れて、ママと家族の危機を救う。

このベビー・シッターが誰なのか?ミステリアスなのですが、ラストでその謎が解けます。

誰にも頼らずにがんばりすぎて、心が悲鳴をあげている主人公まマーロ。そんなマーロの痛々しさを体現するシャーリーズ・セロンがすごかったです。18キロもの増量をして、この映画に取り組んだとのことです。

「ママであることは大変なことだ。そのことを評価して、寄り添わなければならない、応援しなければならない。」
映画のメッセージだと思いますが、

「この難局を乗り切れなかったら、どうなっていたのか?」 マーロに限らず、子供を育てているお母さんは、たいへんなことをしているんだな、家族や周りのみんなで支えてあげなければならない映画だな、と思いました。

英語は難しくないです。登場人物や人間関係も複雑ではないので、英語リスニングの勉強のために字幕なしで観ても楽しめる映画です。
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『ヤング≒アダルト』のジェイソン・ライトマン監督と脚本のディアブロ・コディ、オスカー女優シャーリーズ・セロンが再び組んだ人間ドラマ。3人目の子供が誕生して心も体も限界に達したヒロインが、ベビーシッターとの交流を通して復活する姿を描く。魅力的なシッターを『ブレードランナー 2049』などのマッケンジー・デイヴィスが好演している。シネマトゥデイ


書評『やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学』(ハイディー・グラント・ハルバ―ソン著)

2020-05-12 11:19:31 | 日記


著者は、社会心理学者でコロンビア大学モチベーション・サイエンス・センター副所長。 原題は、『9 things successful people do differently』。Harvard Business Reviewの大人気記事(歴代1位)を加筆修正して1冊の本にしたもので、ボリュームは少ないです。

ボリュームは少ないので、ざっと読むだけならば、30分もあれば、読んでしまいます。しかし、このような自己啓発の本は、自分のこととして、ワークブックのように活用しないと、効果は半減です。私は、各章に書かれている習慣(コツ)について、自分のこととして、ワークブックのようにノートにつづりながら、読みました。1つの目標について、9things(9つの習慣)を考えることで、今後のアクションが見えてきました。

各章のメッセージもシンプルで、とても読みやすいし、実行に移しやすい本です。いま「やり抜きたいこと」がある人は、是非読んでいただきたい本です。その「やり抜きたいこと」はTOEICや資格試験、仕事、スポーツ、ダイエット、なんでも当てはまります。ワークブックとして活用したら、本を読み終わったときには実行計画が出来上がり、習慣が身に付いています。

9つの習慣は「第1章 目標に具体性を与える」から「第9章「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する」までの、9つの習慣です。本の最後、「おわりに」のページで、著者がわかりやすく具体的に習慣を書いているので、その9つを引用します。

1. 明確な目標を持っている。

2. if-thenプランの形で、「いついつになったらやる」と計画している。

3. 現状と目標までの距離に目を向けて「目標に近づくために何をすべきか」に焦点を当て、モチベーションを維持している。

4. 成功できると信じている。同時に、成功は簡単に手にいらないと考えて、努力をおこたらない。

5. 最初から完璧を目指さない。失敗を恐れることなく、少しづつでも進歩することを考えている。

6. どんな脳力でも努力で身に付けられると信じている。どんな困難でも「やり抜く力」を持って当たることができる。

7. 意志力も鍛えれば強くなることを知っていて、習慣的に鍛えている。筋力と同じように、意志力も使いすぎれば消耗することを知っている。

8. 誘惑をできるだけ近づけないようにしている。意志力で誘惑に打ち勝とうとはしない。

9. 「やらないこと」でなく「やること」に焦点を置く。 

面白かったのが、自分はできると信じることは大切ですが、信じてるだけではだめ、努力しなければ自分を信じても夢はかなわないことを書いている第4章です。

「やり抜きたい」と思えることが出てくるたびに読み返したい本。お薦めです。