第2次世界大戦中の実在の人物を扱った映画。
主人公は、銃を持たないことを信念にした兵士。銃を持たないことについて、軍の仲間や上官からいじめられプレッシャーを受けるが、厳しい戦地で、彼が大活躍する、という話。
1.アンドリュー・ガー・フィールドが熱演
志願兵であるにもかかわらず銃を持たない兵士、という難しい役を熱演しています。そこにいたるまでの歩んできた人生、考え、兵役に行く前の家族とのやりとり、恋。アンドリューの熱演のおかげで、凄惨な戦争物に終わらないヒューマン・ドラマになったのだと思います。
2.部隊は沖縄
部隊は沖縄。アメリカ側の視点で日本を馬鹿にしたような場面があることをおそれていましたが、そんなことはありませんでした。日本人と日本の文化に尊敬の念をいだいた描き方だと思いました。
3.戦争の凄惨さ
戦地に赴く前のアメリカの基地と、戦地との対比が戦争の凄惨さを際立たせます。戦闘シーンが長く、とても凄惨なシーンも多いです。戦争することの愚かさを再認識されます。
4.カップルが素敵です
主人公とフィアンセのカップルが、とても魅力的です。優しいけど信念をもって信が一本通った主人公と、自分の愛した人を信じる女性。純粋な2人を応援したくなります。
5.クライマックス・シーンはすごすぎる
クライマックスの、主人公が負傷兵を助け続けるシーンは、すごい。人間はこんなにすごいことができるんだな。
戦争物ではありますが、ヒューマン・ドラマとしても楽しめました。本当にすごい映画でした。
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俳優として数々の話題作に出演し、監督としては『ブレイブハート』でオスカーも手にしたメル・ギブソンがメガホンを取って放つ感動作。第2次世界大戦中に銃を持たずに戦地入りし、多くの負傷した兵士を救った実在の人物をモデルに奇跡の逸話を描く。主人公を『沈黙 -サイレンス-』などのアンドリュー・ガーフィールドが熱演。自身の信念に基づき、勇気ある行動をとった兵士の物語が胸を打つ。シネマトゥデイ