いいかげん青山の続きを書き終えなよ、忘れてきてるよ、とツッコミつつ。
この土日で行ってきた祭のことを先に書いておこうと思います。
会社の後輩に、大好きな彼らの後輩がいます。
OB1年生となった彼女の歌を聴きに、そして5人が出逢った場所の
空気というのか雰囲気を感じてみたくて行ってきました。
彼女と、10月の末にたまたま飲んでいたときに教えてもらった素敵なこと。
とある大先輩の言葉に励まされて、4年間歌い続けられた、と。
必ず学祭にはスケジュールの都合があえば顔を出してくれるその大先輩は、
現役時代サークルの中心的存在で、卒業してプロになった今でも
自分たちの始まりの場所を大事に顔を出してくれる。
そして圧倒的な存在力・歌唱力で、プロとして、後輩たちに、夢を憧れを見せてくれる。
誰かが歌い始めれば、誰かがハモる。
そんな風に、歌声があふれている空間。
けれど、サークル内でオーディションもある、しのぎあいの世界でもあり、
年4回あるライブに出るチャンスを手にすることも難しい。
あちこちから声がかかりバンドの掛け持ちで大忙しな人、誰からも声がかからない人。
それほど、実力に優劣がはっきりと出てしまう。
「誰からも声をかけられないなら、自分でバンドを作れ」
というのが教えだそうだけれど、歌姫と呼ばれるような人、いつも選ばれる人を前に
100人から成るメンバーには、運営側に回り、歌わなくなっていく人も多いとか。
彼女も声がかからず、自分でバンドを作ってオーディションに臨むものの
落ちてばかりで、自信をなくし、あがいていた頃。
学祭にやってきた、大先輩。
「アカペラバンド、ステージに出てこーい!歌うぞー!」
アカペラサークルで、みんなアカペラをやっているのだから、誰もが
声をかけられているのだけど。
そのステージに胸をはって出て行ける人は、わずか。
ためらってしまう人のほうが、多い。
もちろん彼女も、一緒に歌いたかったけれど自信がなくて出て行けなかった。
その歌のあと、大先輩は言った。
「今出てこれなかったやつの気持ちも俺はわかる。
悔しいんだよな。でも歌、好きなんだよな。だから、歌い続けろよ」
後輩は、その言葉に「一生ついていきます」と心の底から思うほど動かされ…
歌が好きな気持ちを大事にしよう、プロじゃないんだから自分が楽しもう。
心の中でつかえていたものが、ぐーっと流されたように思えて、背中を押され。
4年間歌うことをあきらめず、下手でも続けられたし、そしてその経験があるから
会社に入っても仕事を頑張れる、と後輩は言いました。
すごいね、大先輩。
その3日ほど前に青山祭で聞いた、同じ人の言葉が蘇ってきた。
肩書きのない、学生時代に感じたこと影響されたことすべてが、
どこどこのだれだれ、と言われるようになっても、必ず根っことして残るから。
今を大事にしてほしい。
今やりたいこと、今できること。
それを大事にすることが未来につながるんだね。
彼女の人生のターニングポイントのひとつに、この人の存在があることが
とてつもなく羨ましく、眩しく思えました。
そして卒業した今でも大事な場所になったそこへ、「ぜひ聴きにきて」と
声をかけてもらい、そんな熱いバックボーンを胸に行ったストリートライブ。
校舎の屋上で、声だけが響き渡って、本当に、歌づくし。
彼女から聞いていたことに、ひとつひとつ納得しながら、そして5人が随所で語っていた
彼らの時代にも思いを馳せながら、聴いていました。
後輩は、本当にイキイキしていました。
毎日、ハードな中頑張っていて、朝イチからトラブルに泣いたりしているけど。
すごく楽しそうに歌っていて、よかった。ちょっと保護者な気分だったけど。
OB1年生と大学1年生~4年生が組んでのバンド。
年次を大きく越えて一緒に歌えるのが、学祭のいいところではないでしょうか、と
挨拶した彼女の言葉に、脈々と流れるこのサークルの精神的なところを
垣間見たような気がしました。
年の近いメンバーで歌うのも楽しいし大事。でも歌が好き、という共通項で
集まっているからこそ、大きくメンバーをとらえて声をかけあって歌うこともできる。
それは、きっと12年前の彼らの頃にもあったんだよね。
自分の熱かった大学時代も思い出しつつ。
やっぱりいいな、学生時代って。仲間っていいね。
初日には、もうひとりの大先輩が来ていました。
「Promise」と「Stand by me」を現役&若手OBたちと熱唱。
熱いフェイクのあと、相当な冒頭で歌詞をとばして歌いなおしというハプニングも
あったけれど、さすがだ、やっぱり。
コーラスにのせて、歌でつながる仲間へのメッセージ。
エンターテイナーっぷりを、プロの技を惜しみなく、魅せてくれました。
一緒に歌う、凌駕する。これもきっと後輩たちに与えてくれる夢のひとつ。
あぁこの人は本当にここにいた人なんだな、と、口に残るメーヤウのカレーの味と
ともに堪能した15分。
ライブを聴きながら見上げた屋上からの空。
突然の雨が、少し上がって夕暮れに。こんな空の下、5人も歌っていたんだね。
この人の横で、オレンジに染まるこの人を見上げながら、シュワシュワ!っと…
会場の校舎から出てきた正面に、大隈さんの銅像と浮かぶ月。
まるで大隈さんが月を眺めているようで。
あまりのシチュエーションに撮影している人、多かったな。
コメントは初めてですが、いつも楽しく読ませて頂いています。
会社の後輩の方、ステキな方ですね。
読みながらウルウルして、ちょっと鼻が赤くなってしまいました。
そして、改めて「大先輩」の方々に惚れ直しました。
うまく言えないんですけど、素敵なエピソードをありがとうございます。
夏に、横浜の花火のことを書いていらっしゃいましたよね?
オフィスから見えるって。
私も花火見物ができるビルに通勤してるんです。
あー、お近くの方なんだなあ
お話ししてみたいなあ
…と思いつつ、コメントするタイミングを逃してしまっていたのですが、
今日は、あまりにも素敵な記事に、
どうしても「ありがとう」が言いたくて。
このエピソードを話してくれた後輩さんと、
それをここで紹介してくださったmihoさんと、
自分の根っこを忘れず、後輩たちにこんな素敵な言葉を投げかけられる「大先輩」たちに、
心から、本当にありがとう。
そう言えば、転勤なさったんですよね?
お近くではなくなってしまいましたが、
これを機にお近づきになれれば、と思います。
またお邪魔させてくださいね。
私もいつも楽しく拝見していました。
ずっと「いつかコメントを書こう。」
と思いながら、タイミングを逃していましたが
今回は勇気を出して?みました(笑)
ちょっと感動してしまって、適切な言葉が思いつきませんが。
『仲間』っていいですね。
とっても素敵なエピソードで、読んでいるだけで私もウルウル。。。
そして、頼もしい”大先輩”を持つ会社の後輩さん、
そして”大先輩”の精神を受け継ぐ後輩さんの身近にいるmihoさんを
とてもうらやましく思いました。
・・・うーん、やっぱり感じたことが伝えられない
また、お邪魔させていただきます
ご挨拶が遅くなってしまってごめんなさい!!
★みすずさん
コメント頂きありがとうございます!
いつも楽しく…なんて言って頂けて嬉しい限りです。
後輩から聞いたとき、私も思わずうるっとしてしまい
うかつにも大先輩の包容力に落ちそうになりました(笑)
真剣に「一生ついていくわ、私も…」と…えへへ。
その先輩の言葉に動かされた後輩も素敵だと思うし、
人間として尊敬できる人の音楽を好きになった自分も
とても嬉しかったです。
なかなか更新しないブログになっていますが
また是非お気軽にお声掛けくださいね。
★さっこさん
ええ!もしかして同じビルで…なんてことはないでしょうか(笑)
転勤といっても横浜も兼務なのでいつもフラフラしていますよ~
ゴストークできる機会があったら嬉しいですね♪
こんな私でよろしければいつでもお声掛け下さいませ!
こんなにも心を動かしてしまう大先輩たちってスゴイなと
改めて実感しています。
きっと日々を大事に、一生懸命生きてきているからなんですよね。
私も大先輩に、そして後輩にありがとう、です。
そしてさっこさんにも「ありがとうございます!」
★foliadaさん
「感動」は感じて動くこと、勇気を出してコメントという
行動をして下さったfoliadaさんの思いは十分伝わってきています。
いつもお越し頂いていたなんて嬉しいです。ありがとうございます。
言葉に支えられるってこういうことを言うんだなぁと
とても実感できる、胸熱くなる出来事だったのでご紹介しました。
こんな素敵な人を好きになった自分が嬉しくなるほどで…
ますます惚れてしまいました。
foliadaさんのブログにも今度ゆっくりお邪魔させて頂きたいと思います。