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ゴスペラーズ LIVE 2014_Billboard Live TOKYO

2014-08-24 23:55:55 | Gospellers
2014年8月23日(土) Billboard Live TOKYO
1st START 18:00 END 19:10


とてもラッキーなことに、GosTVの先行抽選で当たり行くことができました。

ビルボードは、スタイリスティックスと黒ぽんのソロライブとで今回が3回目。
いずれもカジュアルエリアからで、サービスエリアの席ははじめてでした。
ステージ上手、本当にステージの際のお席から。

どんな風に見えるんだろう…
そしてこんなに近くで観るのって…と、2007年のスプラッシュでの
ライブを懐かしく思い起こしました。


周囲のみなさんが、スペシャルカクテルをチョイスされているなか
sちゃんと迷いなくビール。そして1パイント(笑)


遅くとも17:30までに着席だったところを、ジャストそのくらいに入場したので
すでに客席は満員に埋まっている状態。
サイドディッシュを頼んだり乾杯したりしているうちにあっという間に
ステージが始まった感じでした。


バンドメンバーのみなさんの登場に続いて、ステージ下手の客席を通って5人が登場。

すでにスタンドマイクがステージに並んでいて、黒ぽん・酒井さんと続いて
入ってくるだろうと思っていたことは予想通り。

グレーの光沢スーツに、薄いブルーのストライプのシャツ、白いチーフ。
黒ぽんはハットを。

見事にきれいに並んでいるので、本当に一番奥のてっちゃんやヤスが見えない(笑)
スタンドマイクだと前後にずれることもないしね~さびしいぞ。

ソウルマナーあふれるオープニングは、クインシー・ジョーンズの「Stuff Like That」から。
ああー歌ってるー!と身体中を5人の声と、ベテラン勢のあたたかみのある音が染み渡っていく。

ぜいたくな空間と音だなあ…来れてよかったなあ…
酒井さんがよくいう「生の音楽体験に勝るものなし」
手拍子すら忘れるくらい、なんだかじわじわと涙が。

そんな自分に驚きつつも、スタンドマイクを小刻みに左右にクックッと動かす
手の甲に浮かぶ筋を凝視しておりました。(マニアックだけど好きなんだもん)

ゴスペラーズのナンバーの中でもジャジーな一曲を、と後ほど紹介された「BLUE BIRDLAND」
久しぶりに、北山さんが止める「タクシー」と「8thアベニュー」にときめいた。
歌い継ぎで、それぞれの声ののびやかさがわかる。やっぱりライブっていいな。
間近で聴く本田さんのsaxが…クールで、スマートでかっこよかったなあ。

「SING!!!!!」には、思わず泣けてしまった…
もちろんダンスはなかったけど、黒ぽんが小さく前ならえみたいな手振りはしたり、
「ドレミファソ」ではてっちゃんが客席にマイクを向けたり。

ただ視覚的なコミカルさがない分(失礼)、ことばが響いてきてね。
20年後も歌おう、には初聴きで涙が出そうだったけど。
あんなに「あたらしいプロミスをはじめよう」という言葉にぐっときたのは
CD聴きこんできたなかでも初めてだった。
20周年記念ライブという位置づけを改めて実感したのと、もちろんこのプロミスには
約束という意味のほかにデビュー曲「Promise」も掛けられていて。
リセットではないんだよね。
いくつもある、それぞれの、そして共通の原点が、彼らのなかに絆のように
流れているんだな…なんてことを思ってしまって。

元気をもらえる曲なんだけど、坂道をのぼってきた彼らにほろりとしてしまう曲でもあります。
そういうことをオンタイムで聴きながら感じるから、やっぱりライブっていいね。
(大事なことなので何度も言う)

自己紹介は簡単に名前のみ。
ほんとにこの短い時間でよく歌ってくれたという印象。
オリジナルカクテルにも触れて、たくさん飲んでいって、というてっちゃんに
背中をおされて、ビールがほんとにおいしかったです。(満足)

「Someone To Watch Over Me」は、このビルボードにふさわしい曲を、と。
これも楽器の奏でる豊かさと、5人のハーモニーを雲の上でたゆたうように聴きました。
5人も、バンドの音に聴き入ってこの場を楽しんでいる様子。


今回のDirectorでもある笹路さんが原曲の編曲をされていらっしゃるとのことで、
特別アレンジで披露された「ロビンソン」。
これはもうほんとによかった!!!!!

始まりのアカペラの響きは、一音一音をていねいに出している感じが「見えた」というか。
聴くだけでなく、近いので、音が見える感じがする。
あのギターリフとの融合には、本人たちが一番盛り上がってしまってと
黒ぽんが言っていました。わかる!

確かカバーアレンジの部分も、笹路さんに今回違うものにしてもらったとか。
ヤス曰く、普段は5人で楽譜をかくことはあきらめているのだけど、今回笹路さんから
僕らを信じて5人分の楽譜が送られてきて、これを解読するのが大変だった、と。
「よーい、はじめ!とテストをひっくり返すみたいな」と酒井さんの眉間にその苦悩が現れる。
いつかTwitterで「コーラス入らない」と何度も書いていたのはこの曲だったのかしら。

昭和10年の粋なバージョンでの「Tiger Rag」、おどけてステージを左右にご挨拶パレード。
上手先頭の黒ぽんを、酒井さんが後ろからつついて「次向こう!行くよ!」
みたいなのも愛らしく。
最後は曲名のとおり、がっしり虎をつかまえていました。はたで見ていると
ゴールデンレトリバーつかまえたくらいのように見えたけども。

「ウイスキーが、お好きでしょ」は橋ツアーの合間のフリーライブでもご年配の方にも
受けがよかったそう。こういう飲みながら楽しめる場にも、もってこいだね。
そういえば橋ツアー、いまは東北で、東京は後回しになってしまうんだけど、と。
いつか橋が身近なところでもかかるのを楽しみにしていよう。

北山さんが昨年のSOULPOWAR赤盤コンピで選曲した「Can't hide love」。
これもまたアダルトな雰囲気で、このバンドのみなさんあってこそ。
選曲者のライナーノーツ、概要というよりも構成を語る北山さんのこの曲だけ
異彩を放っていた覚えが。
私の原点は、北山さんの英語だったんだよなあ…なんて感慨も。


18:45頃だったのかなあ…
「灼熱の後半戦」と言われて、「もう?!」みたいな。

ふたたびのスタンドマイク、下手に行ってしまった。
酒井さあーん!!と叫びたくなるほど遠い。近いのに遠い。

「太陽の5人」は振付ありで。この時期に聴くのにぴったり。
去年出雲で聴いたなあ…なんて一年をふりかえってしまっておりました。

そしてきたきた、「いろは2010」!
このバンドメンバー、金管入っているなら聴けるのではとほんのり思っていたの。
うわあ、久しぶりだなあ…
そしてバンド演奏の聴かせポイントで、上手に黒ぽん、ヤス、北山さん。
下手にてっちゃん、酒井さんとステージのセンターをあける形になって。

目を見交わして微笑みあう、なんてことが普通にできる距離に上手のお三方がいて、
しかもステージに座ったものだから、同じ目の高さ。うわー。
見つめる視線に「楽しんでます、ありがとう!グッジョブ!」的な思いをこめて
私から一番見える位置にいる北山さん凝視。

ラストは、スティービーの名曲「Isn't She Lovely」
この曲は無条件に笑顔になれちゃう。晴れた開放感。

一度はけていった彼らが戻ってきて、酒井さんを先頭に入ってきたのを見て
sちゃんとハイタッチ。

てっちゃんが開口一番「アルコールありがとうございます」
すかさず酒井さんから「ムラカミくん」つっこみ。漫才コンビのようでした。

お店の方にオリジナルカクテル作ってもらいながら歌わないなんて、と
アンコールの一曲は「Be shiny」を。

この曲、発売された当初から勝手ながら「雨部応援歌」と思っています。
そして、ツアーに出るまえにおいていってくれた置手紙のような…
こんなにあたたかく、ひとりじゃないよ、とエールを送ってくれるこの曲が大好きなの。

それをこうして間近で、最後の音までていねいに届ける口元、横顔を
見つめながら聴けて、なんて幸せなことだろう。
日差しのキスを…とそっと声が小さくなっていくのにあわせて、照明がゆっくり落ちていく影がキレイだったなあ。


Billboard Liveで歌う5人には、場が似合う大人の余裕を感じました。
ここまでの何千回ものライブが、つくりあげているプロの気概。心意気。

この場にいられてよかった。改めて20周年をお祝いしたい。
ありがとう、おめでとう。
これからの20年にも幸あれ!


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