On the Corner

めぐりあいつむぎつづれおる日々を生きていく中で感じたことを

モモちゃんとアカネちゃん

2006-02-18 22:37:55 | Diary
年賀状で知った、高校・大学時代の友人、かきちゃんの出産。

「あたらしい家族が仲間入りしました」  …というパターン。

えっ
4月に会ったとき何も言ってなかったのに?何でもなさそうだったし?
お誕生日書いてないけど、いつ生まれたのっ?!


・・・と、元旦に驚愕してから、早1ヶ月半。

元旦から電話はちょっとね、と思いつつ、
ご主人の転勤があるかも、と専業主婦になったのを機会に携帯解約しちゃってるし、
赤ちゃんがいるとおうちに電話するのも何時頃にしていいやら考えちゃうし…

連絡せねば、と
苗場前にやることリストの中でも優先順位が高い割に
いつもタイミングを逃し続けていました。

今更ながらお祝いを、と思ったものの、もう既にいろんなものは
揃い始めている頃だろうし、リクエストをもらっちゃおう!と、
やっと、今日、遠い三重にいる彼女に電話しました。

4ヶ月になった赤ちゃんは、お昼寝に入ったところだったそうでヒヤリ。

仕事の合間にかけた電話でしたが、ご無沙汰トーク炸裂。

彼女からのリクエストは、「赤ちゃん用絵本」でした。


会社帰りに、本屋をのぞいて、久しぶりに児童書のコーナーへ行きました。


ブルーナなどを探し彷徨い歩いていたら、ふと目に入ったのが

 「ちいさいモモちゃん」

大好きだった~、この本!

松谷みよ子さんの名作です

モモちゃんと、シリーズ2作めで生まれる妹のアカネちゃんの日常が、
とてもあたたかく描かれているものの、
キャリアウーマンのおかあさんが仕事をするために、モモちゃんは保育園に預けられていたり、
(当時「かぎっ子」という言葉がある位、珍しいことだったかも)
おかあさんと、おとうさんが離婚したり。(でも「離婚」という言葉が一度も出てきません)

社会的なことや大人の事情も、さらりときちんと、
そしてそんな色々な状況に面した子どもたちの気持ちが、優しく描き上げられているのです。

そんなことに気づいたのも、高校生くらいになってから本棚の整理をしていて
読み返した時だったでしょうか。

懐かしさに、手にとって、パラパラと奥付と作品ラインアップめくって驚愕!

シリーズ6作目があって、さらに「パパの死」って!!

えぇーっ知らなかった!

5作目までしか読んでいなかった私はなぜかうろたえ、棚を探し…

「アカネちゃんのなみだの海」


かきちゃんのお祝いを探すのも忘れ、立ち読みしちゃいました。

アカネちゃんが夢の中で、病気のパパに会いにいくシーン。

後日、パパが亡くなった、という事実がアカネちゃんの口から淡々と先生に告げられるト書き。
いつもはおねえちゃんぶって勝気なモモちゃんが、知らせを受けてから3日間泣き続けているところ。


・・・立ち読みなのに、涙があふれてきてしまい・・・。

やばい。


心の本の1冊と久しぶりに再会してしまって、どうしようもなく感情移入。


小学生の頃から、この本と一緒に育ってきたんだよなぁ。

もう一度、読み直したいな。


当時は気づかなかった伏線とか、新たな発見があるかもしれません。


「アカネちゃんの~」を元に戻して、周りを見回し、小さい頃読んでいた本が、まだたくさん店頭に並んでいるのをみて
20世紀のベストセラーは、21世紀のベストセラーになるんだなぁと本当に思いました。


こんな再会をもたらしてくれた、かきちゃんのリクエストに感謝。

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