On the Corner

めぐりあいつむぎつづれおる日々を生きていく中で感じたことを

ヒルズで再会

2005-12-12 01:43:53 | Diary

今日は、赤ん坊の頃から30年来の主治医だった先生とお食事会でした。


私の実際の記憶にある先生は5歳くらいから。
1時間から2時間待って、診察は3分位という中で、
「はい、結構ですね、じゃ、また来年」というだけの台詞が毎年当たり前。
何がどう結構なのか、などは多くを語らない、寡黙な命の恩人でした。

四半世紀(!)に渡ってのお付き合いでさえ、謎の多い先生でした。

本当に何もわからない赤ん坊の頃から、
白衣を見ただけで泣き叫んだり、
病院に行くとわかった途端おなかが痛くなったりする幼少期を経て、
検査入院もクリアして、年1回の通院でOKになり、
いまや平日に会社を休めて嬉しく、病院帰りの銀ブラを心待ちにするところまで
自分も成長したわけですから、先生の定年は気になり始めていました。
(年も不明だったし…頭の後退具合で推し量るしか…)

それが昨年
「定年退職を迎えるので、来年からは新しい先生に」と言われました。

ついにきた!と、感謝やら寂しさやら、とにかくいろんな気持ちが
がーっと押し寄せてきて、目頭が熱くなり、胸がいっぱいになり…
でも、なんとか笑顔で「ありがとうございました」と頭を下げたことは覚えてます。

子どもが生まれたら1週間以内に来て下さい、と業務連絡を受け
いやいや全然予定はないですよー、なんて。
ここにも別の意味で「まだ結婚しないのか?」と心配してくれていた方がいたか…

退職日はそこから半年後の3月だったので、その時期になったら
手紙を書こう、と思っていたのでした。

が、
ギリギリにならないとやらないめんどくさがり&筆不精に、
期末の慌しさ、4月の新人受入準備が加わり、はっと気づいたときには
…GW…

さらにそこから9月まで、先生のことを気にしながらも
どんなタイミングで手紙を書こうか迷い続けることになります。
ここまでくると、いいかげんにしろよ!と自分でも突っ込み入れますが
なんとなく御礼の言葉の他に伝えたいことの整理がつかないままで10月。

たまたま、舞台仲間にその先生をご存知の方がいらして、
今まで知らなかった先生の素顔に驚愕したりして。

いや、もう書こう、遅すぎるけど、と思いながら、先生への連絡先の
手がかりを求めてネット検索していたら。

先生、自分のHP持ってる!!!

しかも研究成果だけじゃなくて趣味のページまである!!


楽しげなその構成に、軽くめまい。


熱く病院の体制に喝をいれ、学会報告に熱弁をふるい、
多趣味ぶりを発揮し…
寡黙でぼそぼそと話す先生の影はそこにはない!

思わず、本来の設置趣旨を越えた利用でしたが、
HPのお問い合わせフォームに、感謝の手紙を送ったのでした。
やっぱり、勢いなのよねぇ…こういうのは…

その後の先生のレスポンスの早さ。
ダンディな書きっぷり。(失礼ながら読んでてちょっと爆笑)

違う人かと思うくらいでした…

「自分の気持ちや考えを話すのが苦手な人は、書くと饒舌になるかもね」と
同僚と話題になったことをふと思い出したりして。


そんなこんなのやりとりで、私のご無沙汰にもお咎めなしで
お食事でもしてゆっくり話しましょうと誘って頂きました。

場所は六本木ヒルズ、けやき坂にあるフレンチレストラン。
先生がグルメであることはHPの情報で仕入れてました(笑)
でもそんな高級そうなところで~大丈夫か、私!
何しろ普段会社帰りに行くのはもっぱら、赤提灯、縄のれん。


約束の時間から少し過ぎて現れた先生はにこやかで
自分が患者だったときの謎解きも含め、
楽しくランチの時間が過ごせました。

いやー、2時間くらいだったけど、間違いなくこの30余年の
総会話時間数を今日1日で越えたね!!

そんな先生との会話で印象的だったこと。

「健全な身体に健全な精神が宿る」

いくらでも身体を動かして、鍛えなさい、と
いまや身体は健康なのだから、と太鼓判を押してくれたのでした。

寒がりインドア派ですが、バランスボールでがんばります。

先生、本当にありがとうございました。



 

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