2018/8/7(火) 午後 11:08
安倍総理が6月5日突然、拙速にも「外国人技能人材を50万人受け入れる」と180度方向転換を発表。9月の総裁選を睨んで、地方の自民党員の要望に答える形で、建設現場や介護現場で不足する「技能人材」を補うという主旨だそうだが、誠に長期的視野に立たない近視眼的というより盲目的でかつ思慮の浅い方針であると思う。
以前当ブログの「外国人技能人材受け入れは多民族国家への道」でもいくつか指摘したが、更に強調したい点として、
①外国語を母国語とし、生活文化の異なる外国人材は言語的かつ非言語的意志疎通が日本人相手どころでなく当然難しく、即戦力に育てるまでに多大な労力を要する。このようなことはちょっと考えれば誰でもわかることなのだが、何故この点を政府は軽視しているのだろう。
②能力、気質に日本人の想像を越えるバラツキが予想され、対応がケースバイケースになざるを得ず、下手したら、使ってみて全く使い物にならず、却って足手まといになる人物である可能性(不良品率)が非常に高いことも想定される
③人材的な不良品率の増加によって、「やり直し」「目標設定の変更」その他で却って混乱がおきることもあり、目標設定そのものがレベルダウンせざるを得なくなり生産性が低下する可能性大である。
④一旦国内に受け入れた外国人材が使い物にならない精神的にも肉体的にも病的人材であった場合の日本社会が背負わなければならないコストは計り知れない。(鉄道その他の社会インフラを狙ったテロなど、最悪なケースをイメージしてみればわかると思いますが)、安全性や治安の低下は想定内。
⑤将来的にそれらの非生産的人材、あるいは生産的人材であっても生物学的に「外来種」として日本社会の明瞭さ、シンプルさを複雑化させる要因となり得る(家族や親族を日本に招き入れること、結婚で子孫を増やし定住化も当然想定内)
ここに挙げた以外にもまだまだあります。
普通に優秀な外国人材であれば、概ね良識についても問題ない場合も多いのですが、悪意がなくてもやはり残念な失敗から悲劇が起こってしまうケースがあり、私も身近なトラブルで経験しており、「技能人材50万人受け入れ」は反対です。
そのような方向転換をすれば、海で囲まれ「異質なる者としての侵入者」から守られている「島国」であるという日本社会の絶対的有利な地勢学的メリットも失われて行かざるを得ないのではないだろうかと。
百年前の朝鮮で懲りたはずなのに、わざわざ3Kだか4K職場にばかり外国人「技能」労働者という名のブラックっぽい労働者を大量に流入させるくらいならAIやロボットを活用する方がはるかに長期的にはリスクが少ないだろうに。総裁選のためにこんなバカな決断をするならば、私は安倍支持をやめますよ。
参考: 当ブログ「外国人技能人材受け入れは多民族国家への道」
https://blogs.yahoo.co.jp/ymhkobayasis/35718097.html
参考: 2018年6月5日の日経新聞より
安倍晋三首相は5日の経済財政諮問会議で外国人労働者の受け入れ拡大を表明。人手不足が深刻な建設や農業、介護など5業種を対象に2019年4月に新たな在留資格を設け、原則認めていなかった単純労働に門戸を開き、25年までに50万人超の就業を目指す。
国際的な外国人労働者の獲得競争は激しく、今回の政府の事実上の方針転換は一歩前進だが、国際基準に照らすとまだまだ出遅れていおり、外国人労働者から「選ばれる国」になるために受け入れ態勢の整備が急務。
首相は同日の諮問会議で「地方の中小、小規模事業者の人手不足が深刻化している」と力説した。「移民政策とは異なる」と説明し、「一定の専門性・技能を持つ即戦力の外国人材を幅広く受け入れていく仕組みを早急に構築する」と訴えた。菅義偉官房長官と上川陽子法相に制度設計に向けた調整を指示した。
政府は今月中旬に閣議で決定する経済財政運営の基本方針(骨太の方針)に新資格の創設を明記。今秋の臨時国会にも入国管理法改正案を提出する日程を描く。
日本の労働力人口は約6600万人。17年10月末時点の外国人労働者は約127万人と、労働力の約50人に1人は外国人が担う。15~64歳の生産年齢人口は40年度に18年度比で約1500万人減る見込み。首相の発言は将来の日本の労働力への危機感が背景だ。
新資格を得るには2つの入り口がある。一つは最長5年の技能実習制度の修了だ。技能実習生は研修期間を終えると本国に帰還しなければいけなかった。技能実習で得た経験をいかしてそのまま国内で仕事ができるようにする。
もう一つは新たに導入する試験に合格することだ。日本語の能力水準はある程度の日常会話ができる「N4」を原則として建設や農業などでは日本語がさらに苦手な人でも認める。技能面の能力を確認する。
外国人労働者の受け入れを増やす際に教訓となるのが旧西ドイツの例だ。1960年代に働き手不足に直面し、トルコから労働者を大量に受け入れ、単純労働の担い手とした。ドイツ語をほとんど話せないトルコ人も多く、地域で孤立した。言葉や文化の違い、就労環境の悪さを放置したため、受け入れたトルコ人が社会の分断の一因にもなった。
日本政府がまず取り組むべきなのは日本語教育だ。行政と企業が連携し、学習機会を提供しなければならない。就労環境の改善へ外国人と日本人の不当な賃金格差を禁じ、社会保険加入の徹底も必要だ。
安い賃金で外国人労働者を使い倒すという発想では「選ばれる国」から日本を遠ざける。結果として日本の国際競争力を落としかねない。日本の準大手ゼネコンの幹部は「日本語や技術のレベルをどう担保するのか。制度面も含めまだ課題がある」と指摘した。
コメント
こんばんは、kamakuraboyさん
今晩は涼しいですね、薄着でいると寒い感じです
この記事を読ませてもらって俺もkamakuraboyさんの
仰ることに賛成です
関連したことなんですが
何年か前に東南アジア、フィリピンだったかな
介護とか看護人材を求めるとかいう話があったような気がしますが
今、現状はどうなんでしょうか?
出来ればお教え願います?
2018/8/7(火) 午後 11:18 [ 桑の実 ]
> 桑の実さん
その業種の人材を今後どんどん受け入れるという方針に舵を切り始めているようです。安倍内閣の中には得体のしれない華僑系の方々もいるようです。本当に驚いてしまいますよ、そういう方々の言っていることを聞いていると。「日本をアジアに開放する」のが最終目標らしいです。本当にただの馬鹿なのか、確信犯なのかわかりません。
2018/8/7(火) 午後 11:22 kamakuraboy
早速の返信ありがとうございます
俺はあまり政治色を出したくないのですけれど
最近の安倍内閣は好きじゃないですね
どうも日本の国を導く方向が違うのじゃないかなと。。
安倍首相の取り巻きのお追従、見てられないですね
この前kamakuraboyさんのその記事読ませてもらいました
華僑系とか朝鮮系とか聞きますと、大丈夫なの日本って思っちゃいますね
最悪の内閣なのかも、よくわかりませんが、俺の抱く内閣の印象です
いつも良質記事ありがとうございます
ではまた
2018/8/7(火) 午後 11:55 [ 桑の実 ]
> 桑の実さん
コメントとナイスを頂きありがとうございます。桑の実さんの感想は現在の日本人の大半の感想でもあろうかと思います。私も、「森家計」は目くらましで、その背後で進行中の政策決断に対して非情に軽率だと感じております。
2018/8/8(水) 午前 0:33 kamakuraboy
安倍総理が6月5日突然、拙速にも「外国人技能人材を50万人受け入れる」と180度方向転換を発表。9月の総裁選を睨んで、地方の自民党員の要望に答える形で、建設現場や介護現場で不足する「技能人材」を補うという主旨だそうだが、誠に長期的視野に立たない近視眼的というより盲目的でかつ思慮の浅い方針であると思う。
以前当ブログの「外国人技能人材受け入れは多民族国家への道」でもいくつか指摘したが、更に強調したい点として、
①外国語を母国語とし、生活文化の異なる外国人材は言語的かつ非言語的意志疎通が日本人相手どころでなく当然難しく、即戦力に育てるまでに多大な労力を要する。このようなことはちょっと考えれば誰でもわかることなのだが、何故この点を政府は軽視しているのだろう。
②能力、気質に日本人の想像を越えるバラツキが予想され、対応がケースバイケースになざるを得ず、下手したら、使ってみて全く使い物にならず、却って足手まといになる人物である可能性(不良品率)が非常に高いことも想定される
③人材的な不良品率の増加によって、「やり直し」「目標設定の変更」その他で却って混乱がおきることもあり、目標設定そのものがレベルダウンせざるを得なくなり生産性が低下する可能性大である。
④一旦国内に受け入れた外国人材が使い物にならない精神的にも肉体的にも病的人材であった場合の日本社会が背負わなければならないコストは計り知れない。(鉄道その他の社会インフラを狙ったテロなど、最悪なケースをイメージしてみればわかると思いますが)、安全性や治安の低下は想定内。
⑤将来的にそれらの非生産的人材、あるいは生産的人材であっても生物学的に「外来種」として日本社会の明瞭さ、シンプルさを複雑化させる要因となり得る(家族や親族を日本に招き入れること、結婚で子孫を増やし定住化も当然想定内)
ここに挙げた以外にもまだまだあります。
普通に優秀な外国人材であれば、概ね良識についても問題ない場合も多いのですが、悪意がなくてもやはり残念な失敗から悲劇が起こってしまうケースがあり、私も身近なトラブルで経験しており、「技能人材50万人受け入れ」は反対です。
そのような方向転換をすれば、海で囲まれ「異質なる者としての侵入者」から守られている「島国」であるという日本社会の絶対的有利な地勢学的メリットも失われて行かざるを得ないのではないだろうかと。
百年前の朝鮮で懲りたはずなのに、わざわざ3Kだか4K職場にばかり外国人「技能」労働者という名のブラックっぽい労働者を大量に流入させるくらいならAIやロボットを活用する方がはるかに長期的にはリスクが少ないだろうに。総裁選のためにこんなバカな決断をするならば、私は安倍支持をやめますよ。
参考: 当ブログ「外国人技能人材受け入れは多民族国家への道」
https://blogs.yahoo.co.jp/ymhkobayasis/35718097.html
参考: 2018年6月5日の日経新聞より
安倍晋三首相は5日の経済財政諮問会議で外国人労働者の受け入れ拡大を表明。人手不足が深刻な建設や農業、介護など5業種を対象に2019年4月に新たな在留資格を設け、原則認めていなかった単純労働に門戸を開き、25年までに50万人超の就業を目指す。
国際的な外国人労働者の獲得競争は激しく、今回の政府の事実上の方針転換は一歩前進だが、国際基準に照らすとまだまだ出遅れていおり、外国人労働者から「選ばれる国」になるために受け入れ態勢の整備が急務。
首相は同日の諮問会議で「地方の中小、小規模事業者の人手不足が深刻化している」と力説した。「移民政策とは異なる」と説明し、「一定の専門性・技能を持つ即戦力の外国人材を幅広く受け入れていく仕組みを早急に構築する」と訴えた。菅義偉官房長官と上川陽子法相に制度設計に向けた調整を指示した。
政府は今月中旬に閣議で決定する経済財政運営の基本方針(骨太の方針)に新資格の創設を明記。今秋の臨時国会にも入国管理法改正案を提出する日程を描く。
日本の労働力人口は約6600万人。17年10月末時点の外国人労働者は約127万人と、労働力の約50人に1人は外国人が担う。15~64歳の生産年齢人口は40年度に18年度比で約1500万人減る見込み。首相の発言は将来の日本の労働力への危機感が背景だ。
新資格を得るには2つの入り口がある。一つは最長5年の技能実習制度の修了だ。技能実習生は研修期間を終えると本国に帰還しなければいけなかった。技能実習で得た経験をいかしてそのまま国内で仕事ができるようにする。
もう一つは新たに導入する試験に合格することだ。日本語の能力水準はある程度の日常会話ができる「N4」を原則として建設や農業などでは日本語がさらに苦手な人でも認める。技能面の能力を確認する。
外国人労働者の受け入れを増やす際に教訓となるのが旧西ドイツの例だ。1960年代に働き手不足に直面し、トルコから労働者を大量に受け入れ、単純労働の担い手とした。ドイツ語をほとんど話せないトルコ人も多く、地域で孤立した。言葉や文化の違い、就労環境の悪さを放置したため、受け入れたトルコ人が社会の分断の一因にもなった。
日本政府がまず取り組むべきなのは日本語教育だ。行政と企業が連携し、学習機会を提供しなければならない。就労環境の改善へ外国人と日本人の不当な賃金格差を禁じ、社会保険加入の徹底も必要だ。
安い賃金で外国人労働者を使い倒すという発想では「選ばれる国」から日本を遠ざける。結果として日本の国際競争力を落としかねない。日本の準大手ゼネコンの幹部は「日本語や技術のレベルをどう担保するのか。制度面も含めまだ課題がある」と指摘した。
コメント
こんばんは、kamakuraboyさん
今晩は涼しいですね、薄着でいると寒い感じです
この記事を読ませてもらって俺もkamakuraboyさんの
仰ることに賛成です
関連したことなんですが
何年か前に東南アジア、フィリピンだったかな
介護とか看護人材を求めるとかいう話があったような気がしますが
今、現状はどうなんでしょうか?
出来ればお教え願います?
2018/8/7(火) 午後 11:18 [ 桑の実 ]
> 桑の実さん
その業種の人材を今後どんどん受け入れるという方針に舵を切り始めているようです。安倍内閣の中には得体のしれない華僑系の方々もいるようです。本当に驚いてしまいますよ、そういう方々の言っていることを聞いていると。「日本をアジアに開放する」のが最終目標らしいです。本当にただの馬鹿なのか、確信犯なのかわかりません。
2018/8/7(火) 午後 11:22 kamakuraboy
早速の返信ありがとうございます
俺はあまり政治色を出したくないのですけれど
最近の安倍内閣は好きじゃないですね
どうも日本の国を導く方向が違うのじゃないかなと。。
安倍首相の取り巻きのお追従、見てられないですね
この前kamakuraboyさんのその記事読ませてもらいました
華僑系とか朝鮮系とか聞きますと、大丈夫なの日本って思っちゃいますね
最悪の内閣なのかも、よくわかりませんが、俺の抱く内閣の印象です
いつも良質記事ありがとうございます
ではまた
2018/8/7(火) 午後 11:55 [ 桑の実 ]
> 桑の実さん
コメントとナイスを頂きありがとうございます。桑の実さんの感想は現在の日本人の大半の感想でもあろうかと思います。私も、「森家計」は目くらましで、その背後で進行中の政策決断に対して非情に軽率だと感じております。
2018/8/8(水) 午前 0:33 kamakuraboy