「正義の味方は、、

「正義の味方はいつも怒っている」と言う一言がありました。

確かに、仮面ライダーのような正義のヒーローは、悪の組織に対して、ためらいもなく怒りをぶつけています。

しかし、見方を変えてみると、ヒーローにバッタバッタと倒されていく名もなき怪人たちにも、家族はあるだろうし、

いろいろな事情があって、地球せいふくに加担しているのではないかと思われます。

場合によっては、組織に騙されたり、脅されたり、家族にしおくりをするために、

不本意に駆り出された人もあるでしょう。

そういう怪人たちに、容赦なく岩をも砕く蹴りを入れたり、バイクで跳ね飛ばしたりしていくのを見ると、

正義という大義名分とは恐ろしいものだとおもわされます。

【ほとけさまの50の話】から

もう人間は、、、

もう人間は、服や靴を身につけずに生きていくことは できないんだろうか。

肌を隠して、心を隠して、飾り立てて、嘘ばかりついて、何者かになろうとして。

自分でもこんがらがってしまうぐらい、こんなに複雑になって。

【月曜日の抹茶カフェ】から

「1とか2ばっかり、、、

「1とか2ばっかりでごめんね」

小さい声で言ってみた。

すると、ばあちゃんは意外そうに俺の顔を見返して言うのだった。

「何、言うとる。大丈夫、大丈夫。足したら、5になる」

「え？通知表って、足してもいの？」

驚いて聞いた俺に、

「人生は総合力」 

きっぱりと言い切る、ばあちゃんだった。

【笑顔で生きんしゃい】から

まともな感情や分別を、、、

まともな感情や　分別を持っている人々が、生まれつき手足や眼の不自由な連中を

からかったりはしない人々が、生まれつき知能の低い人間を平気で虐待するのは まことに奇妙である。

【アルジャーノンに花束を】から

頑張って 子供達を産んだと、、

「頑張って　子供達を産んだと毎回(子に)言うから、

子供達には「頼んで産んでもらった訳ではない、勝手に産んだ」と言われる、、」

ある母の手記