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写真で綴る花鳥風月:Kachofugetsu spelled out in photographs

ギンバイカ、神の慈悲と愛と美の象徴の花木

2021-06-20 | 花・花木

[写真は2枚] 

この花木を撮ったのは早朝写真散歩でのこと。

日時は2021年6月13日。

初めはネムノキの白花かと思ったが葉っぱが全くと言っていいほど趣が違う。

またシベの根元には数枚の花びら。

帰宅してから調べるとギンバイカ

(和名だと「銀梅花」)

フトモモ科で樹高は1mから3mほどの常緑低木。

一部の図鑑には耐寒性と紹介されているが、暑さに強いが霜には弱いようだ。

日本での生息可能域は関東から沖縄。

ギンバイカはヨーロッパでプラスイメージの花として用いられているが国や地域によって使われ方が違う。

それは「祝い」の場であったり「葬送」で使われたりと一見逆の扱いに思われる。

 

長いオシベの美しさと芳香の良さは「祝福」の象徴になった。

また、常緑のため寒い時期でも葉っぱが茂っている。

そのことから「不死」のシンボルとされたことが蘇りの象徴として葬送に使われる所以となった。

 

<<逸話>>

 

<アダムの逸話>

アダムが禁断の実であるリンゴを食べ、エデンの園を追放される。

そのとき神の慈悲で持つことを許されたのが三つある。

それは穀物の王の小麦・果実の王のナツメヤシ、そして芳香と美しさのギンバイカ。

 

<ビーナスの逸話>

愛と美の女神ビーナス(アフロディテ)が冠としてかぶっているのがギンバイカ。

また、ある時盗賊に襲われた女性をビーナスが救って巫女にした。

その後巫女になってから女性が犯した裏切りの罰として女性をギンバイカに変えた。

 

他にもギリシャ神話・ローマ神話に関連した逸話が多数ある。

また聖書にも逸話があることからユダヤ教・キリスト教・イスラム教でも取り上げられる花木。

イスラム教の影響を受けた話ではスペインのアンダルシア州にあるアルハンブラ宮殿と切っても切れない縁の花木。

 

関連記事

Wikipedia アルハンブラ宮殿

 

写真を撮ったときは最盛期を過ぎそうなタイミングだった。

多くの開花中の花は美しかったが二割ほどの花は萎れ始めていた。

そのため萎れた花を構図に入れないようにしたため引きの画が撮れなかった。

また、撮影している時はギンバイカに関する逸話についても知らなかった。

次の機会があれば古から愛されてきた「美しく芳しい異国の花木」をモチーフに撮ってみたいと思う。

 

【最後までご覧頂きありがとうございます】



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