12月31日の誕生花には、
ストック:八重咲き・ヒノキ・ユリオプスデージー・オリーブ・ミルトニア・アオキ・イトスギ・カボチャ・コニファー・センリョウ・ナンテン・ハボタン・ユズ
がある。
今回はその中でセンリョウにスポットを当てて誕生花や花言葉について調べてみたいと思う。
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センリョウ、正月を迎えつつある日に飾る赤い実は12月31日の誕生花
学名はSarcandra glabra(サルカンドラ グラブラ)
サルカンドラはセンリョウ属をあらわし、グラブラは「無毛の」と言う意味を持つ。
別名は草珊瑚(くささんご)・仙蓼(せんりょう)
草珊瑚は珊瑚に似た赤い美しい実をつけることが由来
仙蓼の由来は不明だが推察するに、
「非凡な才能を持つ」の意味を持つ「仙」に蓼(たで)がつくので蓼に似た趣だが優れているという意味ではないだろうか。
英名はsenryo
原産は日本・朝鮮花東南部・中国・マレーシア・インド
花言葉は、
「お金持ち」
「富貴」
「裕福」
「利益」
「恵まれた才能」
「可憐」
「富」
シンボルは、
「金運」
「商売繁盛」
「厄除け」
裏シンボルは無い
考察
センリョウは日本をはじめとしたアジアが原産のためギリシャ・ローマ神話には登場しない。
誕生花としては新参者。
開花時期は5月から8月中旬で実が赤くなるのは12月から1月。
そのため今の季節に誕生花として名前が挙がるのは明らかに赤い実の縁起のよさのため。
赤い実は「宝物」の象徴で、さらに赤い色には魔除けの力があるとされている。
また葉にギザギザがあることも日本だけでなく世界各国で邪気や邪念除けとして古くから信仰されてきた。
正月飾りの一つとしてナンテンやマンリョウと並んで重宝されてきた植物でもある。
花言葉もシンボルも申し分のないプラスイメージのものばかりで裏シンボルは存在しない。
ただ、個人的には誕生花とするには抵抗を感じる。
誕生果(たんじょうか)という言葉も存在するが食べられる実ではないのでこちらに属すというのもピンとこない。
「誕生実」と表記すると「実」を何と読むかで迷いが生じる。
(実:音読みで「ジツ」訓読みでみ・ み(のる) み(ちる)・ まこと・ さね・ まめがある)
個人的には「たんじょうじつ」「たんじょうみ」でも良いのだろう。
ただ「若いのに実(まめ)な人」など勤勉・真面目・誠実という呼び方がある。
その意味を表記したうえで「たんじょうまめ」とするのが妥当ではないかと思っている。
ちなみに実が食用に適するかどうかは定かではない。
野鳥ではヒヨドリ・オナガ・ムクドリやツグミの仲間が食する。
誕生花について
誕生花の起源について調べてみるとギリシャ神話やローマ神話にたどり着く。
ギリシャ神話・ローマ神話を元に人々が月日に神が定めた誕生花を当てているようだ。
神に選ばれた日にあてがわれた花と言うことで季節が合っていない事があるのだろう。
また、北半球と南半球では季節が逆なので特に南半球特有の花は北半球では季節の花ではないものが誕生花として当てられている可能性がある。
そして現在ではギリシャ・ローマ時代のヨーロッパに存在しない日本・中国・朝鮮半島の花も登場する。
さらに1492年の新大陸発見までヨーロッパに伝わっていなかったはずの南北アメリカ大陸固有の花も誕生花に名前を連ねている。
これについては誕生花にまつわる書籍を見ると開花時期に合わせて著者自身が選んだ花を誕生花として取り上げているようだ。
花言葉について
花言葉について調べると誕生花と同様にギリシャ神話やローマ神話の影響が強いようだ。
そんなギリシャ神話には悲しく残酷な物語が多い。
その話しは人生を感じさせる。
それも喜怒哀楽の中で言えば「怒」と「哀」に特化し神を擬人化した欲望渦巻く物語
そんな神話にまつわる花言葉が与えられたならマイナスイメージの花言葉が生れてもおかしくない。
また、現在の花言葉の多くに関しては日本で独自に作られたものが多いらしい。
そして元々ギリシャ神話をベースにした誕生花には花言葉と言うよりシンボル(象徴)・裏シンボルと言ったものが存在している。
そのシンボルと裏シンボルが花言葉の元になっているようだ。
「日本の誕生花 by AIグッチー」に向けて
以上の事をふまえてもAIグッチー的に誕生花や花言葉に対する疑問が5つ。
「誕生花なのにミカン・松の様に観葉植物・果実・樹木そのものの時がある」
「同じ花が別の日の誕生花としても取り上げられる」
「マイナスイメージが多い誕生花っていかがなものか?」
「先取りならともかく季節外れの花が誕生花とはいががなものか?」
「昔と比べて今は環境・気候・文化などが違うのだから誕生花も時代に合わせるべきでは?」
誕生花と言うからには花!
同じ花が別の日の誕生花になるのは・・・特別感が減る!
マイナスイメージの花言葉が多い誕生花って微妙!
誕生日に見られない誕生花とは!
誕生日に手に入らない誕生花はいかがなものか!
ギリシャ神話・ローマ神話や先人によって選ばれた誕生花については敬意を表したい。
それを踏まえていつの日かAIグッチーなりの誕生花を紹介できたならと思う今日この頃。
その日のために「都度勉強日々精進」
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カテゴリー 当BLOG カテゴリー 「誕生花」
カテゴリー 当BLOG カテゴリー 「今週の花・先週の花」
本日 誕生日の方へ おめでとうございます。
また御覧 頂きありがとうございます。
<<<参照図書>>>
「花の神話伝説事典」 八坂書房 C・M・スキナー[著] 垂水雄二・福屋正修[訳]
「花を愉しむ事典」 八坂書房 J・アディソン[著] 樋口康夫・生田省吾[訳]
「花のシンボル事典」 説話社 杉原梨江子[著]
「新装版 誕生花と幸せの花言葉366日」 主婦の友社 徳島康之[監修]
「366日 誕生花の本」 三五館 瀧井康勝[著]
「誕生花事典366日」 角川文庫 植松黎[著]
「誕生花 Birthday Flowers」 保育者 井上恵子[著]
「日々を彩る幸せのダイヤリー 誕生花366の花言葉」 大泉書店 高木誠[監修]
「贈る・楽しむ 誕生花事典・日々を彩る花言葉ダイアリー」 大泉書店 鈴木路子「監修」
「花の神話」 新紀元文庫 秦寛博[編著]
「ギリシャ・ローマ神話 付 インド・北欧神話」 岩波書店 ブルフィンチ[作] 野上弥生子[訳]
「一冊でまるごとわかるギリシャ神話」 大和書房 吉田敦彦[著]
「美しい 花言葉・花図鑑 彩りと物語を楽しむ」 ナツメ社 二宮康嗣(孝治)[著]
「小さな 花言葉・花図鑑」 自由国民社 宇田川桂子[監修]
「花言葉 花贈り」 池田書店 濱田豊[監修]
「知る 飾る 贈る 花言葉・花事典」 池田書店 高橋秀男[植物監修] 石森康子[原稿作成]
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