今を去ること、30年ほど前の春のこと。
シーナさんにかぶれた友人が「東より全が凄いに決まってる!」
と、勝手に始めた『全日本何でもケトばす会』での企画のひとつ
「ヒッチハイクレース」
貧乏学生がやることなので実に他愛のないことを真剣に、
就職した後じゃできんようなことを悔いの残らんようにやっとこう!
という悪戯掛かった会の趣旨そのものの思いつきで行われた。
深夜0時過ぎ青春18切符で京都まで行きその日は市内をぶらり、
夜はユースで鋭気をたっぷり養って
翌日午前中はユースで女の子たちに声かけて仲良く観光する!
正午に五条大橋をヒッチハイクにてスタートし、
ただで下宿まで帰るという壮大な計画であった。
ってただの貧乏旅行か。
この企画を聞いてるうちに一人抜け二人抜け、そして三人が残った。
...and then there were three...
普段大口のメンバー達も随分と怖気づいたものだ。
さてとりあえず翌朝女の子たちと行ったのは金閣ですよ。
ってホントに行ってくれる物好きの子達がいたんですよ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/e8/5f1100a8e1bfd6c0e0f8bdbab3dc0d72.jpg)
でも実際のところ不安に支配されつつあった f-o-q はうわの空で
まったく覚えていないというていたらくであった。
記憶にしか残ってなかったけど、今の世にはストリートビューがある。
ちょっと再現してみよーと、相変わらずの思いつき。
さて泥臭い 華麗ならぬレース は、テオトリアウこともなく
正午五条大橋からスタート。
たった10分で乗せてもらって消えたのは全ケト会長ドゥーリー。
あんたうまいよ、うますぎだよ。
こっちは 静岡・東京 の札もって一時間近く、市内方向を凝視。
通行人にはジロジロ見られるだけだわ、車は止まってくれんわで
泣きたくなってたとき、救いの神が・・・ホントそう見えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/18/19a0bec94ca381c26ecff650e6cc86c3.jpg)
「亀山まで行くけど乗ってく?」
行きます行きます行きますとも。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/18/852dc86715b9faddd5b66048d049ff71.jpg)
さらば京都よ。
無賃乗車なのでサービスのつもりでしゃべりまくる。記憶ないけど。
で、降ろしてくれたのが亀山の東名阪入口。
トボトボと中に入っていって路上で札を出したが
車はものすごいスピードで通り過ぎるだけ。なんか変。
実は何も調べてなかったが高速じゃねーか。
ホント知らなかったんだよ~。
知らねぇんじゃ済まされないんだよねホントは。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/b5/df6eb0ee6b20239aa90af218ae06edfa.jpg)
で、唯一止まってくれたのは、下のような人たち、怖かったよ。
ものすごい説教されて、入口に戻りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/75/79e157ce25c8523ca9b98bf101700d2d.jpg)
随分落ち込んでたんですが、そこで救いの神2号
豊田まで行くトラックだよ。OKOK。
1号線上で、降ろしてもらったのは安城のニッスイ前だったような。
ここまでくると、場慣れというか開き直りというか、抵抗なく
立ってる姿も...おそらく様になってたはずですよ。
で、第3の人(この人は神じゃなかった)は、バンのおじさん。
気軽に乗せてくれたと思ったら大変な説教魔だった。
今の学生は甘えてる、なっとらん、とガミガミ、ガミガミ。えらいことに。
しかも降ろされたのが岡崎市役所前。
いってみりゃ矢作川渡っただけじゃん。それであの説教かい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/4e/67e3ecc0c23540e41a6cce15bc34d4af.jpg)
で、暗くなっちゃったので、近くの中華料理屋で夕食をば。
そしたらずーっと店員に監視されてるようで辟易。
食い逃げ犯かい!まぁ汚い格好してたのは事実だけど。
その視線を今でも強烈に記憶している。その店は今はもう無い。
岡崎付近では説教やら犯罪人扱いやら、堪えたですよ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/a9/bf178be2cd913f35018e730380dae547.jpg)
で、暗い中東名高速岡崎IC入口前で立つこと数十分。
東京行きのトラックのおじさんに拾ってもらう。
この第4の人は・・・神であった。
眠気覚ましにいいそうで、大歓迎みたいな感じで乗せてくれました。
でもこの神様。この時代ゆえに?というか。今だったらアウトというか
いきなり本線上路側帯にストップしたかと思ったらいきなり
ドア開けて屋根に上って助手席側上空で放水開始。
すげぇよ。
そこから浜松・静岡を過ぎ、さてこれからどうしようかと考えてたら
なんと途中で高速降りて下宿まで送ってくれるとのこと
なんてやさしい人だ。神でしたよ。ホント。今でも元気かなぁ。
そんなこんなで、約11時間で帰宅。
結果、
優勝は会長のドゥーリー約6時間、高速乗りっぱなしであっという間の
ご帰還だったという。
2位は f-o-q 11時間。
3位はタツヤ君。2日掛かりで25時間オール下道ですと。
そりゃいやだなぁ。
彼が一番堪えたのが雨降りの時に降ろされて、
ひとんちの軒先で一夜を過ごした。ということなんだけど、
そういえば降ってたかな?
その頃 f-o-q は暖かい布団で寝てたよ。御免。
賞品などは無く、名誉(なんじゃそれ!)だけが男たちの胸に刻まれた。
バカだねぇ~ってやつ。
二人はきっと分別のきく、いい大人になってることでしょう。
これ打ってていろいろ思い出したですよ。
いやぁ、備忘録って本当にいいもんですね。さよなら、さよなら、さよなら
f-o-q
コメント--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。- f-o-q [2012年12月9日 1:44]
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ドゥーリーは高校教師
タツヤ君はY社エンジン設計プロジェクトチーフ
f-o-q は・・・ (;´д`)トホホ… なにやってんだか。