ジャズとボサノヴァの日々

Days of Jazz and Bossa Nova

69年 P.P. アーノルド "Eleanor Rigby"

2024-04-18 22:00:00 | Eleanor Rigby
Eleanor Rigby performed by PP Arnold 1969

P.P. アーノルドはSoul/R&Bの音楽ファンよりブリティッシュ・ロックファン層での知名度が高いように思うので、背景を調べてみた。彼女は1965年にアイク&ティナ・ターナーのバック・コーラス・グループであるアイケッツのメンバーとしてキャリアをスタートしたのだが、アイク&ティナ・ターナーが66年9月23日から10月9日にかけて帯同したローリング・ストーンズのイギリス・ツアー終了後に脱退している。

彼女はミック・ジャガーからの支援を受け、アイケッツ脱退後もロンドンにそのまま滞在してソロの歌手としてキャリアを開始した。イギリスではアメリカの白人環境で受けたような差別は経験しなかったらしく、音楽活動を続ける場所として快適だったようだ。彼女はミックの取り計らいでローリング・ストーンズの元マネージャー、アンドリュー・ルーグ・オールダムが設立したレーベルであるイミディエイト・レコードとソロ契約を結び、レーベルメイトのスモール・フェイセスのレコーディングに参加している。アーノルドは1967年にグループのフロントマンであるマリオットと短期間、恋愛関係にあった。彼女は1967年から1968年にかけてスモール・フェイセスとツアーを行い、テレビ出演においては彼らの最大のヒット曲「イチクー・パーク」と「ティン・ソルジャー」の2曲でバック・ボーカリストをつとめている。以前にも書いたかも知れないが、Paul WellerがThe Jamを解散してThe Style Councilを結成した時のグループのひな型(理想形)はP.P. アーノルドと一緒に演奏しているスモール・フェイセスではないか、と考えている。

イミディエイト・レコードでは2枚のアルバムをリリースしており、1968年にリリースした2枚目のアルバム『カフンタ』に"Eleanor Rigby"のカバーを収録、本日の映像はプロモーションのための出演だと思う。


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76年 ニコ・フィデンコ "Black Emanuelle" メインテーマ (From "Emanuelle Nera Orient Reportage")

2024-04-17 22:00:00 | Cine Jazz
Black Emanuelle Main Theme composed by Nico Fidenco for Emanuelle Nera Orient Reportage 1976

歌手であり作曲家のニコ・フィデンコが音楽を手掛けた1976年のB級イタリアン・エロティック・ムービー「ブラック・エマニエル」のサウンドトラックからの1曲。


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ナイル・ロジャース & ファレル・ウイリアムス、マイアミにおけるシャネルのショーのためのリハーサル風景 "Get Lucky"

2024-04-16 22:00:00 | Jazz Funk
Get Lucky soundcheck by Nile Rodgers and Pharrell Williams for Miami Chanel Fashion Show on November 4, 2022


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67年 セルジオ・メンデス & ブラジル '66の "Going Out of My Head"

2024-04-14 22:00:00 | ボサノヴァ
Going Out of My Head performed by Sergio Mendes and Brazil 66, December 12, 1967


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77年 ベルリン・ジャズテージでシーラ・Eをフィーチャーしたジョージ・デューク・グループのパフォーマンス "Diamonds"

2024-04-13 22:00:00 | Jazz Funk
Diamonds performed by George Duke Group feat. Sheila E. at the Berliner Jazztage 1977

フュージョン全盛の70年代後半、ジョージ・デュークは他のミュージシャンとは少し異なるポジションを取っていて、ロック、ファンクとジャズを貪欲に取り入れ「踊れるフュージョン・ファンク」みたいな作品を連発していた。77年はアルバム「リーチ・フォー・イット」をリリースして乗りに乗っており、このドイツでの公演も「リーチ・フォー・イット」のプロモーションが目的で、収録曲である"Diamonds"で聴衆を魅了している。

「リーチ・フォー・イット」リリース当時は気付かなかったが、YouTubeで当ライブのメンバー構成や演奏スタイルから、彼のブラジル音楽への強い憧憬が曲に込められていることを確認した。曲自体は"Diamonds"なのだけど、1980年にリリースされ世界的にヒットしたアルバム「ア・ブラジリアン・ラヴ・アフェア―」の中の"Brazilian sugar"や"Up from the sea it arose and ate rio in one swift bite"のメロディの一部を既に演奏しており、このステージの演奏は「ア・ブラジリアン・ラヴ・アフェア―」のひな型なのだと思う。

当日のステージメンバーと「ア・ブラジリアン・ラヴ・アフェア―」のレコーディングセッションで共通しているのは、シーラ・E(パーカッション)、バイロン・ミラー(ベース)、レオン・チャンクラー(ドラム)の三名。このステージが1977年の11月であり 「ア・ブラジリアン・ラヴ・アフェア―」のレコーディングが1979年4月と、約1年半の期間が空いているものの、このステージにフローラ・プリンとアイアート、ミルトン・ナシメントがいれば、直ぐにでも「ア・ブラジリアン・ラヴ・アフェア―」の全曲を演奏できそうなグルーヴ空間になっている。ジョージ・デュークは「ア・ブラジリアン・ラヴ・アフェア―」を具現化するためにステージで実験していたのかも知れない。


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71年 スティーヴィー・ワンダー、ブラジルでのパフォーマンス "Pretty World (Sá Marina)"

2024-04-12 22:00:00 | ボサノヴァ
Pretty World performed by Stevie Wonder in Brazil, 1971

"Sá Marina "(英タイトルPretty World)は、いくらか複雑な経緯がある。元々この曲はジャズ・サンバ・グループの "3D" やソフト・ロック・ユニット "ブラズーカ" を率いてMPBの発展に大きく寄与した稀代の鍵盤奏者/アレンジャーのアントニオ・アドルフォAntonio Adolfoがギタリストのチベリオ・ガスパールTibério Gasparと67年に共作した曲で、翌年歌手のウイルソン・シモナールWilson Simonalがブラジルでヒットさせた。1969年にSergio Mendes & Brasil '66がタイトルを "Pretty World" に変更、歌詞も英訳して世界中でヒットさせたので、日本のボサノヴァ・ファンにはセルメンのヒット曲として認識される方も多いだろう。そしてセルメンのバージョンをスティービーがライブでカバー。70年に発売されたアルバム "Live At Talk Of The Town"にこの曲が収録されていることは知っていたが、YouTubeで見つけるまで彼がこの曲をブラジルのオーディエンスの前で唄っていたこと知らなかった。


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67年 英国の作・編曲家ローランド・ショウによる「007」シリーズのカバー集から "The Look Of Love (From "Casino Royale")"

2024-04-11 22:00:00 | Burt Bacharach
The Look Of Love performed by Roland Shaw 1967


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67年 ピエロ・ピッチオーニ 映画"Le streghe (The Witches)"のオープニングタイトル

2024-04-10 22:00:00 | Cine Jazz
Le streghe composed by Piero Piccioni


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66年 Sambossa 5の伴奏でスタイリッシュにキメるウィルソン・ミランダの"O Canto De Ossanha"

2024-04-09 22:00:00 | Jazz'n Samba
O Canto De Ossanha performed by Wilson Miranda featuring Sambossa 5 1966

ウィルソン・ミランダは50年代後半から大衆歌手として活動していたが、64年に発売したボッサノヴァアルバム"A Outra Face De Wilson Miranda"が大ヒットした為、路線をボッサやジャズサンバに変更したようだ。65年にはアントニオ・アドルフォやエルロン・シャヴィスをアレンジャーに迎えて"Tempo Novo"という名作をリリースしている。本日取り上げた"O Canto De Ossanha"は、66年に伝説のジャズ・ボッサ・クインテットSambossa 5をバックに迎えて発売したシングルで70年代から人気が高い。

一般にピアノ・トリオが圧倒的に多いジャズ・ボッサにあって、二管クインテットとユニークな編成でハードバップ寄りの演奏が上手なSambossa 5がバックを固めているので、アフリカ~ブラジルの土着的な香りのするバーデン・パウエルの名作"O Canto De Ossanha"が踊れるジャズ・サンバに仕上がっていて、いつ聴いても幸福感に包まれる。60年代中期のブラジル音楽シーンは掘れば掘るほど発見があって面白い。


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23年 ジョニ・ミッチェルのガーシュイン賞受賞を祝したトリビュート・コンサートでのグループパフォーマンス "Big Yellow Taxi"

2024-04-07 22:00:00 | Joni Mitchell
Big Yellow Taxi performed by An all-star ensemble featuring Cyndi Lauper, Annie Lennox, Angélique Kidjo, Brandi Carlile and more at the 2023 Gershwin Prize for Popular Song concert honoring Joni Mitchell at DAR Constitution Hall in Washington, D.C., March 1, 2023.


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