これは二人のここ数年の心血の結晶なので、それぞれに名前をつけた
雄のを干将といい、雌のを莫邪という名前にした。
干将は雄の剣を鞘に入れて、莫邪に渡し、雌の剣を木の鞘に入れて呉王に献じようとした。
呉王のため、三年に掛けて剣作りにかまけて、やっと成功した。ところがその呉王は疑り深い人なので、今後ほかの人のためにも剣を作るのではないかと心配するので、何らかの理由をつけて僕を殺そうとするに違いない。今から剣を届けに行くが、雌のみを届けることにする。お前は雄の剣をしっかりと保管しておこう。僕が死んだ後に生まれて来る子供は女の子なら、仕方ないが、男の子であれば、大きくなったら、この雄の剣を渡して、私の敵を打ってくれ」と妻に言った
雄のを干将といい、雌のを莫邪という名前にした。
干将は雄の剣を鞘に入れて、莫邪に渡し、雌の剣を木の鞘に入れて呉王に献じようとした。
呉王のため、三年に掛けて剣作りにかまけて、やっと成功した。ところがその呉王は疑り深い人なので、今後ほかの人のためにも剣を作るのではないかと心配するので、何らかの理由をつけて僕を殺そうとするに違いない。今から剣を届けに行くが、雌のみを届けることにする。お前は雄の剣をしっかりと保管しておこう。僕が死んだ後に生まれて来る子供は女の子なら、仕方ないが、男の子であれば、大きくなったら、この雄の剣を渡して、私の敵を打ってくれ」と妻に言った