莫干剣(9)

莫干は雄雌二本の剣が戻ってきたと分かると、直ちに剣を抜き出して、呉王に向かって投げ出した。
呉王はやばいと叫びながら、逃げようとしたが
青い光りが一閃すると暴君の頭が切られて地に落ちた。
莫干は父親の敵を討ってから直ちにうちに帰ってその情報を母親に伝えようとしたが
莫邪は息子が家を出てから毎日はらはらして憂い、息子の帰りを待っても待っても来なかったので、家でなくなった。
莫干は死んだお母さんのことを慰め、追憶するため、二本の剣を副葬品とした。
自分があちこち周遊することにして、誰もが彼の行方を知らなかった



終わり