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今日もカフェでコーヒーを飲みながら④ 3.恐怖の給食時間…

2023-10-19 13:48:04 | コラム&エッセイ
当時の小中学校の給食時間は、昼休み時間と合わせて、せいぜい30〜45分程度でした。
しかも、クラスの全員が残さず完食しなければ、『連帯責任』で居残りしなければならないという、今考えてみると、相当くだらないルールがありました…。
また、給食に使われていた先割れスプーンは、物をきちんと刺す事が出来ない上、スープや味噌汁といった汁物をすくう際、先の方からこぼれ落ちてしまうような、非常に使い勝手の悪い代物でした…。
その為、他の同級生達は、食べる際、背中を丸めて猫背になり、口の中に流し込むかのように、殆ど咀嚼する事なく、かっ込んで食べていました。男子達は大体5〜10分程、女子達でも15分程で給食を食べ終えてしまい、まだ食べ終わっていない子を待っていました。全員食べ終わって空でなければ、体育館やグラウンドへ遊びに行けないからです…。
そして、私はというと、いつも最後まで残ってしまいました…。
それというのも、小さい頃から、祖父母や両親から、
「ゆっくり、よく噛みなさい」
「出来るだけ、食器の音を立てないようにしなさい」
「犬猫じゃないんだから、かっ込んで食べるんじゃない」
「背中を丸めたらみっともない。きちんと背筋を伸ばしなさい」
と、普段の食事の時や、外食の時に、いつも厳しく言われて育ってきた為に、皆のようにして給食を食べる事が出来なかったのです。
私は、皆が一斉に背中を丸め、犬猫のようにかっ込み、ガチャガチャ、クチャクチャと音を立てて食べている、異様な光景を目の当たりにして、食欲が失せ、食べられなくなってしまうのです…。
先に食べ終わっている同級生は、イライラして私を見たり、しびれを切らして私の周りを取り囲み、
「おいっ! Y内っ! さっさとしろっ!」
「いつまでチンタラ食ってんだよっ!」
「てめぇが食い終わんねーと、休み時間なくなるだろっ!」
「トロくせーなっ!」
「そんなの、一気に口ん中に流し込んで飲んじまえばいいだろっ!」
と、野次を飛ばしてきました。
私は、その野次に耐え切れず、いつも泣き出してしまい、
「もう、食べられませんっ…」
と、泣きながらO瀬先生に言い、給食を残してしまいました。
パンと牛乳など、袋やパックに入っている物は、手を付けず、家に持って帰るか、体格の良い男子や、おかずをおかわりするような食欲旺盛な子達に先にあげたりするようにして、少しでも時間を短縮しようとしました。
けれど、午後の授業中、お腹が空いてきて、授業に集中出来なくなったり、体育の授業ではスタミナがなくなり、悪循環になってしまいました…。

そんな事が積み重なり、次第に、『いじめ』をエスカレートさせていく要因に結び付いてしまいました…。


そして…、
ある日の給食時間、当番の子が、私の机の上に袋に入ったパンを置いた直後、近くにいたN良君という小柄な男子が、そのパンを取り上げ、
「お前、どうせまた、残すんだろっ?」
と言って、バーンッ!と床に叩きつけるように投げました。更に、次の瞬間、N良君はパンを思い切り踏みつけました。
「ホラッ、お前なんか、これで十分だろっ」
と言い、ニヤッと笑うと、踏み潰したパンを拾って、私の机の上に投げつけました。
「うわっ…、汚ねぇっ…」
「ザマーミロ…」
他の子達は、その様子を見て、ニヤニヤと笑っていました。

そんな事が、給食時間の度に続くうち、私は、給食時間が恐くなっていき、学校では殆ど食べられなくなってしまいました。
また、それまで私がパンや牛乳をあげていた子達は、
「もうお前からパンとかもらうなって言われた…」
「Y内のを食べたら、バイ菌だらけになるって…」
と言い出し、私からパンや牛乳を受け取らなくなりました…。

今日もカフェでコーヒーを飲みながら③ 2.クラス替え…

2023-10-19 13:43:50 | コラム&エッセイ
K小学校へ転校した最初の3年生のクラスでは、一部の男子から、ごくたまに暴力を振るわれる事もありました。が、当時の担任のS井先生が、きちんと私達生徒に目を配っていてくれた為、3年生の頃は陰湿な『いじめ』に遭う事はありませんでした。


しかし…、
小学4年生になる頃、S井先生は別の小学校へ異動になってしまいました。
また、クラス替えによって、それまで比較的よく同じ班になっていた子達と、クラスが分かれてしまいました。
更に…、
私のいた1組には、同じ学年の男子の中でも、1クセも2クセもあるような問題児が寄せ集まってしまい、クラスの担任も、他校から異動してきたばかりのO瀬先生でした。
そして、ちょうどその頃、それまで男子達から『いじめ』を受けていたN島さんが、家庭の事情で転校していきました…。

1学期の間は、皆、クラス替えしたばかりという事もあってか、互いに様子を伺っているような状態でした。
女子達は、自分が『仲間外れ』にされないよう、新しい友達作りに必死になって、誰彼構わず、『交換日記』をする相手を探していました。
私も、数人ぐらいの女子に、「私と交換日記しようよ♪」と誘われ、あまり深く考える事なく、『交換日記』を始めました。
その『交換日記』に書き込んだ内容が、後々、『いじめ』の標的(ターゲット)を決める為の『弱み』にされてしまう事など、考えもせずに…。
大抵の子達は、「ここに書いた事は、みんなに内緒にしてね」「お互いに、何か秘密にしている事があったら、ここに書いて打ち明けて、秘密を共有しよう」などと言って誘いますが…、
言葉巧みに相手を油断させて様子を伺い、相手の弱みや欠点を探ろうとします。もちろん、そんな目的の場合、本気で相手と仲良くするつもりなんて、最初からありません…。

やがて、夏休みも終わり、2学期に入ってしばらく経つと…、
それまで、私と『交換日記』をしていた子達が、「ごめんね。他の子達とも交換日記してて忙しいから…」などと、様々な口実をつけて、1人、また1人と、次々と私から離れていき、他の仲良しグループに入ってしまいました。
更に、3年生の頃から同級生だったY崎さんも、次第に私と距離を置くようになり、他の子達と仲良しグループを作って遊ぶようになり、私は、少しずつ、同級生達から『シカト』され始めていきました…。
今思うと、この頃から既に私は、『いじめの標的』にされていたのかもしれません…。

今日もカフェでコーヒーを飲みながら② 1.最初のキッカケは、札幌への転校だった…

2023-10-08 03:45:44 | コラム&エッセイ
私は、物心ついた頃には既に、道東・オホーツク海側でも比較的山間部にある、M町という田舎町に住んでいました。
当時、私と2歳上の姉の実父と離婚していた母は、私と姉をM町の祖父母に預け、生活費を稼ぐ為に札幌市内で仕事を幾つか掛け持ちして働いていました。
祖父母に預けられていた私と姉は、屋根裏やトイレ、裏庭の至る所に、大きな蜘蛛がゴロゴロ出るような、築数十年以上は経つ古い木造の家で、祖父母と、当時まだ中高生だった3人の叔母達と一緒に、大家族で暮らしていました。

M町にいた頃から、私は『泣き虫』で、他の子達より動きも鈍く、トロくさかった事もあり、数人ぐらいの意地悪な子達から意地悪をされる事もありましたが、それは、毎日ではなく、母に買ってもらった新品の洋服を着たり、参観日に母が札幌から来た次の日など、普段と違う事があったりした時ぐらいでした。
普段は、近所の子達といつも線路近くの公園で遊んだり、保育園時代から仲の良かったI藤さんの家へ行って遊んだりと、ごく平凡で、当たり前とも言えるような毎日を送っていました…。


そんなある日…、
母は、年下のY内さんという男性と再婚する事になりました…。
母は、小学2年生になったばかりの私と、小学4年生だった姉を、札幌に連れて行き、家族4人で一緒に暮らしたい、と祖父母に言ってきたのです…。
当時の私は、実父の存在を全く覚えていなかった為、事情を把握出来ていませんでした。
その為、Y内さんの事を父親だと勝手に思い込んでしまい、何の疑いも躊躇もせず、札幌へ行く事を決めてしまいました。
その決心が、後々、私自身の価値観や人生を、大きく左右し、『苦悩の始まり』になる事など、全く考えていませんでした…。


かくして…、
私と姉は、1学期の終わり近くになってから、幼少期より住んでいたM町から札幌市へ引っ越し、札幌市内でも有数の『マンモス校』と呼ばれていた、T区のT小学校に転校しました…。
そして、その小学校で、最初の『いじめ』を受ける事になってしまいました…。

転校初日の挨拶で、M町から転校してきた事を言うと、
「M町って、ドコ? それ、日本なの?」
と言われてしまい、更に、
「変な喋り方〜」
「田舎者〜」
「田舎者は、さっさと田舎に帰れ〜」
と、毎日、同級生達から罵られ続けました。
ただ、一旦家に帰ってしまえば、『いじめ』に遭う事もなく、義父のY内さんも、学校で何があったか等、私の話を聞いてくれていました。
義父のY内さんは、実の父親のように接してくれ、勉強を教えてくれたり、一緒に遊んでくれたり、休日にはいろんな所に連れて行ってくれたりしました。
そんな事もあってか、T小学校での『いじめ』は、それほど苦にはなりませんでした…。


小学3年生になる前の春休み、私達家族は、T区からS区へ引っ越し、それに伴い、私と姉は、K小学校へ転校する事になりました…。

そのK小学校への転校が、私にとって、更なる『苦悩の日々』になるなど、知る由もありませんでした…。

今日もカフェでコーヒーを飲みながら① 〜前書き〜

2023-10-08 01:12:44 | コラム&エッセイ
『いじめ』による『自殺』や『いじめ問題』に関するニュースが、各メディアで頻繁に報道されています…。
にもかかわらず、一向に『いじめ』が無くなりません。
それどころか、『いじめ』の手口が年々エスカレートしていき、巧妙かつ陰湿化しているように見受けられます。

恐ろしいのは、『いじめ問題』が連日のように報道され続けていて、次第に『日常茶飯事』と化しているように感じるのです。ある意味、『異常事態』ではないでしょうか…?

『いじめ問題』に関する報道を見聞きしているうち、私は『危機感』を抱き、かつて私自身も『いじめ』に遭っていたという経験を、何かに活かせればと思い、『いじめ問題』を題材(テーマ)に書いてみようという決意に至りました。

これから記述していく様々な事柄は、私がこれまでに経験し、感じた事であり、必ずしも、他の方々の思考や価値観に当てはまる事ではありません。また、『正しい答え』と思っているわけでもありませんので、予めご了承下さい…。