☆みそとの『合わせ技』 ~札幌ラーメン~
しょうゆと塩だけだったラーメンの世界に、みそが誕生したのは昭和30年代の半ば。札幌のラーメン店『味の三平』の初代・大宮守人氏が、みそ汁を恋しがる単身赴任の客に豚汁をふるまったところ、「めんを入れて」と言われたことから発案し、5年以上もの研究を重ねて開発したと伝えられています。
登場するやいなや、みそラーメンはたちまち市民の人気を集め、数年のうちにその名をとどろかせました。
みそ自体が体を温める食材ですが、ラードの膜と上にのせる炒め野菜にも、スープを冷めにくくする効果があるといいます。札幌でみそラーメンが一番人気となったのは、そんな北国の知恵が関係しているのかもしれません。
~札幌ラーメンの特徴~
①ニンニクやラードの効いた、みそ味スープ
②濃厚なスープを受けとめるコシのある、中太ちぢれめん
③たっぷりの炒め野菜(ひき肉が入っていることも)
☆秘密は『魚介だし』 ~旭川ラーメン~
旭川ラーメンが、どこにでもある『しょうゆ味』でご当地入りを果たした秘密は、『魚介だし』にあります。
90年代後半からの札幌での『旭川ラーメンブーム』でも、鍵となったのは海産物のうまみの効いた奥深い味わいです。また、加水率の低いめんは、スープをよく吸うため、めんとスープの一体感に特徴があるともいわれます。
『魚介だし・しょうゆ味』が旭川の基本形となったのは、旭川が物流の拠点地で、海産物の流通が多かったこと、しょうゆ醸造が盛んだったことが関係しているようです。
旭川スタイルの原点ともいわれる老舗『蜂屋』(昭和22年に創業)の創業地の近くにも、魚市場があったことが知られています。
~旭川ラーメンの特徴~
①魚介系のダシの効いた、しょうゆ味のスープ
②加水率(水分の含有率)低めの、ちぢれめn
③具は、チャーシュー、ネギ、シナチクと、シンプル
☆中国スタイルを受け継ぐ『しお味』 ~函館ラーメン~
日本のラーメンの発祥の地は、東京・浅草の『来々軒』だとされてきました。ところが、明治17年の函館新聞に『南京そば』を紹介する『養和軒』の広告があるのが見つかり、「発祥の地は函館では?」と物議に。それがラーメンといえるものだったかどうか定かでないため結論は出ていないのですが、函館は江戸時代から『貿易港』として栄えた街。華僑によって中国の料理がいち早く広められており、可能性は大といえそうです。
しお味の澄んだスープが特徴の函館ラーメンは、やはり華僑が伝えた『湯麺(たんめん)』のスタイルが原形に近いまま、受け継がれているといいます。中国のめん料理のスープは、しお味が基本。それがそのまま受け入れられて定着したのは、あっさり味がマッチする温暖な気候と、中国料理が古くから身近だったことが背景にあるのかもしれません。
~函館ラーメンの特徴~
①澄んだ『しお味』のスープ
※トンコツを決して煮立たせず、弱火で煮出す。にごりは禁物!!!
②ちぢれの少ない、中細めん
③チャーシュー、メンマ、刻みネギと、具はシンプル
☆『かつおだし』が際立つ『しょうゆ味』 ~釧路ラーメン~
北海道4番目の『ご当地ラーメン』として注目される、釧路ラーメン。他ではなかなか出合えない『かつお風味』の際立つ『しょうゆ味』のスープと、日本一細いといわれる『極細めん』が特徴です。この『釧路スタイル』は、大正時代に横浜から来た料理人によって持ち込まれた『支那そば』が、昭和になってから屋台のラーメン屋で次第に形を変えて出来上がったようです。
実は、釧路はそば屋の数がとても多く、『そばの街』としても知られます。かつおだしの効いたスープは、古くから根づいていたそば文化の影響ではないか、そして、極細めんは、そんなスープとの相性から生み出されたのではないかといわれています。
~釧路ラーメンの特徴~
①『かつお風味』の効いた、あっさりしょうゆ味のスープ
※かつおをメインに、香味野菜や昆布、煮干などを使ったダシ。
②極細めん!!! 細さは日本一かも!!!
③具はシンプル
☆第5の『ご当地ラーメン』は、カレーラーメン???
「今、東京ではカレーラーメンが人気なんですが、カレーラーメンといえば苫小牧&室蘭の『味の大王』の名物で、こっちの方が東京よりずっと古いんですよね。地元では定着しています。うまいですよ。なのに、東京がカレーラーメンの『ご当地ラーメン』になったら悔しいよね」と、ラーメン通の手島剛治さん(『函館ラーメン総研』会長)。
手島さんの言うとおり、苫小牧に創業した『味の大王』のカレーラーメンは、1967年に登場しており、お店の人気メニューです。未体験の人は、一度お試しを!!!
味の大王
<総本店>
苫小牧市植苗138-3
TEL:0144-58-3333
<室蘭本店>
室蘭市中央町2丁目9-3
TEL:0143-23-3434
しょうゆと塩だけだったラーメンの世界に、みそが誕生したのは昭和30年代の半ば。札幌のラーメン店『味の三平』の初代・大宮守人氏が、みそ汁を恋しがる単身赴任の客に豚汁をふるまったところ、「めんを入れて」と言われたことから発案し、5年以上もの研究を重ねて開発したと伝えられています。
登場するやいなや、みそラーメンはたちまち市民の人気を集め、数年のうちにその名をとどろかせました。
みそ自体が体を温める食材ですが、ラードの膜と上にのせる炒め野菜にも、スープを冷めにくくする効果があるといいます。札幌でみそラーメンが一番人気となったのは、そんな北国の知恵が関係しているのかもしれません。
~札幌ラーメンの特徴~
①ニンニクやラードの効いた、みそ味スープ
②濃厚なスープを受けとめるコシのある、中太ちぢれめん
③たっぷりの炒め野菜(ひき肉が入っていることも)
☆秘密は『魚介だし』 ~旭川ラーメン~
旭川ラーメンが、どこにでもある『しょうゆ味』でご当地入りを果たした秘密は、『魚介だし』にあります。
90年代後半からの札幌での『旭川ラーメンブーム』でも、鍵となったのは海産物のうまみの効いた奥深い味わいです。また、加水率の低いめんは、スープをよく吸うため、めんとスープの一体感に特徴があるともいわれます。
『魚介だし・しょうゆ味』が旭川の基本形となったのは、旭川が物流の拠点地で、海産物の流通が多かったこと、しょうゆ醸造が盛んだったことが関係しているようです。
旭川スタイルの原点ともいわれる老舗『蜂屋』(昭和22年に創業)の創業地の近くにも、魚市場があったことが知られています。
~旭川ラーメンの特徴~
①魚介系のダシの効いた、しょうゆ味のスープ
②加水率(水分の含有率)低めの、ちぢれめn
③具は、チャーシュー、ネギ、シナチクと、シンプル
☆中国スタイルを受け継ぐ『しお味』 ~函館ラーメン~
日本のラーメンの発祥の地は、東京・浅草の『来々軒』だとされてきました。ところが、明治17年の函館新聞に『南京そば』を紹介する『養和軒』の広告があるのが見つかり、「発祥の地は函館では?」と物議に。それがラーメンといえるものだったかどうか定かでないため結論は出ていないのですが、函館は江戸時代から『貿易港』として栄えた街。華僑によって中国の料理がいち早く広められており、可能性は大といえそうです。
しお味の澄んだスープが特徴の函館ラーメンは、やはり華僑が伝えた『湯麺(たんめん)』のスタイルが原形に近いまま、受け継がれているといいます。中国のめん料理のスープは、しお味が基本。それがそのまま受け入れられて定着したのは、あっさり味がマッチする温暖な気候と、中国料理が古くから身近だったことが背景にあるのかもしれません。
~函館ラーメンの特徴~
①澄んだ『しお味』のスープ
※トンコツを決して煮立たせず、弱火で煮出す。にごりは禁物!!!
②ちぢれの少ない、中細めん
③チャーシュー、メンマ、刻みネギと、具はシンプル
☆『かつおだし』が際立つ『しょうゆ味』 ~釧路ラーメン~
北海道4番目の『ご当地ラーメン』として注目される、釧路ラーメン。他ではなかなか出合えない『かつお風味』の際立つ『しょうゆ味』のスープと、日本一細いといわれる『極細めん』が特徴です。この『釧路スタイル』は、大正時代に横浜から来た料理人によって持ち込まれた『支那そば』が、昭和になってから屋台のラーメン屋で次第に形を変えて出来上がったようです。
実は、釧路はそば屋の数がとても多く、『そばの街』としても知られます。かつおだしの効いたスープは、古くから根づいていたそば文化の影響ではないか、そして、極細めんは、そんなスープとの相性から生み出されたのではないかといわれています。
~釧路ラーメンの特徴~
①『かつお風味』の効いた、あっさりしょうゆ味のスープ
※かつおをメインに、香味野菜や昆布、煮干などを使ったダシ。
②極細めん!!! 細さは日本一かも!!!
③具はシンプル
☆第5の『ご当地ラーメン』は、カレーラーメン???
「今、東京ではカレーラーメンが人気なんですが、カレーラーメンといえば苫小牧&室蘭の『味の大王』の名物で、こっちの方が東京よりずっと古いんですよね。地元では定着しています。うまいですよ。なのに、東京がカレーラーメンの『ご当地ラーメン』になったら悔しいよね」と、ラーメン通の手島剛治さん(『函館ラーメン総研』会長)。
手島さんの言うとおり、苫小牧に創業した『味の大王』のカレーラーメンは、1967年に登場しており、お店の人気メニューです。未体験の人は、一度お試しを!!!
味の大王
<総本店>
苫小牧市植苗138-3
TEL:0144-58-3333
<室蘭本店>
室蘭市中央町2丁目9-3
TEL:0143-23-3434