冬休みに入ると、好美は病院で検査を受ける為、札幌に住む家族のマンションに来た。
そして、その日のうちに忍に連絡をして、JR札幌駅で待ち合わせをした。20分程経つと、忍が息を切らして走ってきた。
「ごめん、好美ちゃん、待った…?」
忍は、嬉しそうに顔を上げ、好美を見て驚いた。夏休みに会った時より背が伸びて、忍より10センチ以上は高くなっていたのである。
「…ねぇ、俺より背、高くなったね…」
「…うん…。こないだ、学校の保健室で身長計ってもらったら、180センチだって…。クラスの女子の中で、一番高くなっちゃった…」
好美はそう言うと、苦笑いした。
好美と忍は、しばらくぶりに一緒に街を歩いていた。好美はこの日、黒のロングコートとジーンズ、ブーツといったロッカーっぽい格好をしていたので、どう見ても好美より背の低い忍の方が「彼女」だと思われる。すれ違う女の子達は、好美を見るとポッと頬を赤くしていた…。
「…参るよね、全く…」
「黙ってたら、好美ちゃんの方がカッコイイものね…」
忍はクスクスと笑っていた。
「ちょっと、忍ってば、もうっ…、笑い事じゃないよ~っ。アタシ、まだ生理も始まってないんっ…」
そう言いかけた時、好美は急に目眩がしてきて、忍の肩にもたれかかった。そして、顔が真っ青になり、額から一気に汗をかくと、崩れるように倒れ、そのまま気を失ってしまった…。
「えっ…? ちょっと、好美ちゃんっ…!」
忍は、何度も好美の身体を揺すったが、いっこうに意識を取り戻さないので、急いで救急車を呼んだ。そして、忍も一緒に救急車に乗り込むと、市内の病院に運ばれた…。
そして、その日のうちに忍に連絡をして、JR札幌駅で待ち合わせをした。20分程経つと、忍が息を切らして走ってきた。
「ごめん、好美ちゃん、待った…?」
忍は、嬉しそうに顔を上げ、好美を見て驚いた。夏休みに会った時より背が伸びて、忍より10センチ以上は高くなっていたのである。
「…ねぇ、俺より背、高くなったね…」
「…うん…。こないだ、学校の保健室で身長計ってもらったら、180センチだって…。クラスの女子の中で、一番高くなっちゃった…」
好美はそう言うと、苦笑いした。
好美と忍は、しばらくぶりに一緒に街を歩いていた。好美はこの日、黒のロングコートとジーンズ、ブーツといったロッカーっぽい格好をしていたので、どう見ても好美より背の低い忍の方が「彼女」だと思われる。すれ違う女の子達は、好美を見るとポッと頬を赤くしていた…。
「…参るよね、全く…」
「黙ってたら、好美ちゃんの方がカッコイイものね…」
忍はクスクスと笑っていた。
「ちょっと、忍ってば、もうっ…、笑い事じゃないよ~っ。アタシ、まだ生理も始まってないんっ…」
そう言いかけた時、好美は急に目眩がしてきて、忍の肩にもたれかかった。そして、顔が真っ青になり、額から一気に汗をかくと、崩れるように倒れ、そのまま気を失ってしまった…。
「えっ…? ちょっと、好美ちゃんっ…!」
忍は、何度も好美の身体を揺すったが、いっこうに意識を取り戻さないので、急いで救急車を呼んだ。そして、忍も一緒に救急車に乗り込むと、市内の病院に運ばれた…。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます