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信仰を込めて求めれば報われる

2021-10-12 04:34:07 | 日記
信仰を込めて求めれば報われる
  パトリシオ・M・ジュフラ長老
七十人
キリストへの信仰を絶えず増し加えるよう皆さんに勧めます。主はキリストを求めるすべての人々の人生を変え続ける御方です。
1846年に始まり,何千もの開拓者の男性,女性,および子供たちは,西部のシオンへと旅立ちました。開拓者たちの強い信仰は,彼らに計り知れない勇気を与えたのです。ある人々にとってその旅は,完遂できないものとなりました。道の途中で亡くなったためです。ほかの人々は,大きな逆境に直面しながらも,信仰をもって力強く進みました。

彼らのおかげで,何世代もの後に,わたしの家族はイエス・キリストの真の福音の祝福にあずかることができました。

後にお話しするもう一人の14歳の少年と同じように,わたしが宗教や自分の信仰について疑問を持ち始めたのは14歳のときでした。自宅に近い別の宗派の教会に出席していましたが,数ある別の教会に行ってみたいと思っていました。

ある日の午後,わたしは隣人の家に入って行く,濃い色のスーツと白いシャツを着た二人の青年に目が留まりました。この青年たちは―特別に見えました。

次の日,わたしは隣人のレオノール・ロペスに会い,その二人の青年について尋ねました。レオノールは,彼らは末日聖徒イエス・キリスト教会の宣教師であると説明し,彼女の家族が昨年その教会でバプテスマを受けたことを,うれしそうに話してくれました。レオノールはわたしが関心を持っているのを見て,宣教師に会って教会について学ぶよう勧めてくれました。

2日後,わたしは宣教師に会うためにロペス家族の家に行きました。宣教師は自分たちのことを,ユタ州オグデン出身のジョン・メサリー長老と,カリフォルニア州ウォールナットクリーク出身のクリストファー・オソリオ長老ですと紹介しました。わたしは彼らのことを決して忘れません。

わたしはまだ14歳だったので,メサリー長老は,宣教師がわたしに教えていることをわたしの母が分かるように,隣のわたしの家に行くことを強く求めました。自宅に行くと,メサリー長老はイエス・キリストに関するメッセージを伝えるために来たことを丁寧に説明し,わたしに教える許可を母に求めました。母は承諾し,宣教師がわたしに教えている間,一緒に参加もしてくれました。

宣教師はまずレオノール姉妹に祈りをささげるように頼みました。わたしは彼女の祈りに非常に深く感動しました。それは暗記した言葉の繰り返しではなく,彼女の心からの表現だったからです。わたしは彼女がほんとうに天の御父と話していると感じました。

祈りの後,宣教師はイエス・キリストについて教えてくれました。わたしは彼らが見せてくれたキリストの絵に感動しました。復活した生けるキリストの絵だったからです。


宣教師たちは続けて,イエスが古代に御自身の教会を設立された方法を教えました。十二使徒が加わった,イエスを頭とする教会です。彼らは,主の使徒たちが亡くなった後,真理とキリストの権能が地上から取り去られてしまった背教についても教えてくれました。

1800年代初期に,真理を求めて様々な教会を訪れたジョセフ・スミスという名の14歳の少年についても話してくれました。時がたつにつれ,ジョセフはなおさら分からなくなりました。知恵を得るために「神に,願い求める」ことができると聖書から読んだジョセフは,信仰をもって行動し,祈ってどの教会に加わるべきか尋ねるために森へ入って行きました。

宣教師の一人がジョセフが祈ったときに起こったことについての出来事を読んでくれました。

「わたしは自分の真上に,太陽の輝きにも勝って輝いている光の柱を見た。そして,その光の柱は次第に降りて来て,光はついにわたしに降り注いだ。

……そして,その光がわたしの上にとどまったとき,わたしは筆紙に尽くし難い輝きと栄光を持つ二人の御方がわたしの上の空中に立っておられるのを見た。すると,そのうちの御一方がわたしに語りかけ,わたしの名を呼び,別の御方を指して,『これはわたしの愛する子である。彼に聞きなさい』と言われた。」

そのレッスンの間,御霊が幾つかの真理をわたしに確認してくれました。

第1に,神はすべての御自分の子供たちの心からの祈りを聞かれ,天はごくわずかの人だけにでなくすべての人に開かれています。

第2に,父なる神とイエス・キリストと聖霊は,別個の御三方であり,「人の不死不滅と永遠の命をもたらす」という目的において一致しておられます。

第3に,わたしたちは神の形に創造されています。わたしたちの御父とその御子イエス・キリストは,わたしたちと同じように骨肉の体を持っておられますが,その体は栄光に満ちた完全なものであり,聖霊は霊の御方です。

第4に,イエス・キリストは,ジョセフ・スミスを通して御自身の福音と真実の教会を地上に回復されました。2,000年前にキリストの使徒たちに授けられた神権の権能は,ペテロ,ヤコブ,ヨハネによってジョセフ・スミスとオリバー・カウドリに授けられた神権と同じものです。

最後に,わたしたちはイエス・キリストのもう一つの証であるモルモン書について学びました。それは古代の預言者たちによって書かれたもので,イエス・キリストが降誕する以前と,主が地上におられた間と,主が亡くなられた後にアメリカ大陸に住んでいた人々について記されています。その書物から,復活された救い主として彼らに現れたキリストを,彼らが知り,愛し,礼拝していたことを知ることができます。

「見よ,わたしはイエス・キリストであり,世に来ると預言者たちが証した者である」と救い主が宣言されたことを学んだとき,御霊がわたしの心を大きく動かしました。

宣教師たちは,わたしたちにモルモン書をくれました。わたしたちは,モルモン書の終わりにある次の招きを受け入れました。

「また,この記録を受けるとき,これが真実かどうかキリストの名によって永遠の父なる神に問うように,あなたがたに勧めたい。もしキリストを信じながら,誠心誠意問うならば,神はこれが真実であることを,聖霊の力によってあなたがたに明らかにしてくださる。

そして聖霊の力によって,あなたがたはすべてのことの真理を知るであろう。」

母とわたしがキリストへの信仰を持つことの喜びと力について最初に学んでから45年近くたちます。ロペス家族が自分たちの新しい宗教について分かち合ってくれたことは,彼らのキリストへの信仰によるものでした。あの二人の宣教師がアメリカ合衆国の自分の家を離れ,わたしの母とわたしを見つけたことは,彼らのキリストへの信仰によるものでした。わたしたちの内に一粒のからし種ほどの信仰を植えてくれたこれらすべての愛する友人たちの信仰により,その種はその時から大きな永遠の祝福の木に成長しています。

これまでの祝福された数十年の間,わたしたちは,ラッセル・M・ネルソン大管長が宣言した次のことを理解していました。「人生における良いことのすべて—永遠にわたって重要な祝福となり得ることすべて—は,信仰から始まります。生活の中で神に勝利を得ていただくことは,まず神は喜んで導いてくださると信じる信仰から始まります。真の悔い改めは,イエス・キリストはわたしたちを清め,癒し,強くする力をお持ちであると信じる信仰から始まります。」

キリストへの信仰を絶えず増し加えるよう皆さんに勧めます。主は愛する母とわたしの人生を変え,キリストを求めるすべての人々の人生を変え続ける御方です。ジョセフ・スミスが回復の預言者であること,また,ネルソン大管長が今日の預言者であることを知っています。イエスは生けるキリストであり,わたしたちの贖い主であられること,また,天の御父が生きておられ御自分の子供たちのすべての祈りにこたえてくださることを知っています。これらの真理をイエス・キリストの聖なる御名により証します,アーメン。

※2021年10月の末日聖徒イエス・キリスト教会総大会から、ご紹介しました。

お読みいただいてありがとうございます。

良い1日をお祈りします。