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魂のチャンバー

2017-06-16 | SF小説?
石にはいくつかの魂が宿ることがある。
生命は誕生するとき。近くの石のなかでたまたまチャンバーを開放しているものの魂を宿す。

地球の片隅で誰かが嘆いていた「何か面白いことないかなー」と
そんな言葉を発せられるぐらいには幸せなんだろう。



その誰かに魂を宿した石には、はるか昔に仲のいい、石仲間がいた。
恒星の爆発に吹き飛ばされたあと彼は地球に到達した。



友達のほうは銀河のより中心部で巨大な恒星系をまたがる生命体の長に魂を宿している。

銀河系最大の生息圏をもつ惑星連邦の王として君臨していた。

たまたま爆発した時の位置が逆なら...

惑星連邦はとりたてて今の所危機らしいことはない。

惑星連邦の主星、連邦政府の最高権力者の執務室でその王はつぶやいた。
「何か面白いことないかなー」と



はるか昔、石仲間と毎日のように語ったつぶやきは今も昔も変わらない。

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