「クマを撮りに行ってくる。」家族にそう言い残して湯浜峠~花山峠方面へ向かった。数日前、知人からこの辺りの国道から10mほどわきの所でツキノワグマの成獣を目撃したとの情報が入ったのだ。その知らせを聞いて、私はいてもたってもいられなくなった。ある種の衝動が私を突き動かしてしまったのだ。
私はこれまで、2度ツキノワグマに遭遇している。初めて会ったのは大学時代に福島県の葡萄沢山(栗子国際スキー場近く)付近で地質調査をしていた時だ。2度目はその4年後に旧鳴子町鬼首地区の荒雄川上流部の支流である鎌内沢でイワナを釣っていた時だ。どちらもある程度の距離を置いて対峙したので事なきを得たが、それ以来、私はクマに対して特別な感情というか思い入れを抱くようになった。カメラを趣味の一つにするようになった現在、どうしても野生のクマの姿を撮りたいという気持ちを抑えられなくなっている。
この日は2度目に遭遇した鎌内沢を登った。両岸のけもの道とクマの渡河痕を丹念に探しながら盗人滝まで登るが、それらしい痕跡は発見できなかった。まあ、会おうとして簡単に会える相手ではないのだが・・・。
鎌内林道を国道398号に向かってひたすら歩く。やけにウグイスの鳴き声が聞こえる。ウグイスは夏は山地に移動しているのだ。晩秋から春にかけては暖かい里に下りてくる。つまり冬の間もウグイスは身近なところにいるのである。ただ、地鳴きだけでおなじみの囀りをしないのでその存在に気付かれないだけなのである。あのホーホケキョという囀りは繁殖期に雌にアピールしたり縄張りを主張したりするときのものなのである。ちなみに私が今年、ウグイスの初鳴きを聞いたのは2月20日だ。
もうすぐ国道という所まで来て、至近距離で囀りが聞こえた。いつも藪の中に姿を隠しているので、鳴き声は聞こえてもその姿をまじまじと見たことのある人は少ないのではないだろうかと思う。奥の草の茂み辺りにその姿を探していたら、なんとずっと手前の倒木の上にいるではないか。しきりにケキョケキョと警戒音を発している。そっとカメラを向けてシャッターを切った。その直後に飛び立って姿を隠してしまった。だから写真は1枚だけ。
今回、クマは撮れなかったがいつかこのブログにその姿を載せることができたら・・・と思う。
私はこれまで、2度ツキノワグマに遭遇している。初めて会ったのは大学時代に福島県の葡萄沢山(栗子国際スキー場近く)付近で地質調査をしていた時だ。2度目はその4年後に旧鳴子町鬼首地区の荒雄川上流部の支流である鎌内沢でイワナを釣っていた時だ。どちらもある程度の距離を置いて対峙したので事なきを得たが、それ以来、私はクマに対して特別な感情というか思い入れを抱くようになった。カメラを趣味の一つにするようになった現在、どうしても野生のクマの姿を撮りたいという気持ちを抑えられなくなっている。
この日は2度目に遭遇した鎌内沢を登った。両岸のけもの道とクマの渡河痕を丹念に探しながら盗人滝まで登るが、それらしい痕跡は発見できなかった。まあ、会おうとして簡単に会える相手ではないのだが・・・。
鎌内林道を国道398号に向かってひたすら歩く。やけにウグイスの鳴き声が聞こえる。ウグイスは夏は山地に移動しているのだ。晩秋から春にかけては暖かい里に下りてくる。つまり冬の間もウグイスは身近なところにいるのである。ただ、地鳴きだけでおなじみの囀りをしないのでその存在に気付かれないだけなのである。あのホーホケキョという囀りは繁殖期に雌にアピールしたり縄張りを主張したりするときのものなのである。ちなみに私が今年、ウグイスの初鳴きを聞いたのは2月20日だ。
もうすぐ国道という所まで来て、至近距離で囀りが聞こえた。いつも藪の中に姿を隠しているので、鳴き声は聞こえてもその姿をまじまじと見たことのある人は少ないのではないだろうかと思う。奥の草の茂み辺りにその姿を探していたら、なんとずっと手前の倒木の上にいるではないか。しきりにケキョケキョと警戒音を発している。そっとカメラを向けてシャッターを切った。その直後に飛び立って姿を隠してしまった。だから写真は1枚だけ。
今回、クマは撮れなかったがいつかこのブログにその姿を載せることができたら・・・と思う。