卓写!! ―Taku's Nature Photo Gallery―

野鳥,植物,昆虫,風景写真を中心にしたフォトギャラリー&日々の雑感などを徒然なるままに・・・

伊豆野頭首工・伊豆沼・蕪栗沼 250118

2025-01-21 19:19:42 | 野鳥

 

1月18日と19日の両日,近場に撮影に行ってきた。

 

まずは18日(土),一迫地区にある伊豆野頭首工へ。

一迫伊豆野せせらぎ農村公園の駐車場に車を止め,雪の残る園内を散策しながら目的地に向かう。

川面で羽を休めているのは30羽ほどのマガモと100羽ほどのオオハクチョウ,そして無数のオナガガモ。

前回はカワアイサとミコアイサも見られたのだが,今日は見える範囲には確認できなかった。

 

 

一迫川の左岸は,ここの上流部から築館地区の秋山頭首工のあたりまで数kmにわたって落差20~30mの切り立った崖が多く,所々に下の写真のような横穴がある。

おそらく,チョウゲンボウやハヤブサなどが,巣として利用しているものもあるのではないかと思う。

繁殖期になったら,一つ一つ調べてみたい。

 

 

あと1時間ちょっと時間があったので,伊豆沼に向かった。

歩いて回る時間はないので,北東岸の堤防の要所々々で車を止め,双眼鏡で観察した。

確認できたのは,オオハクチョウ,マガモ,オナガガモ,カワウ,カンムリカイツブリ,ミコアイサ,ダイサギ,アオサギなど定番の鳥たちだ。

 

帰り道,宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター前を通って県道176号に入った先あたりで,湖畔の立ち木の枝に何らかの猛禽類らしき鳥がいるのが目に入った。

逆光でシルエットしかわからないが,確認のため伊豆沼交流センターの下にある駐車場(昔はここは「白鳥広場」という名前だったような・・。今も公衆トイレ,電話ボックス,若柳地区を紹介する案内板,白鳥のエサを保管する倉庫などがある。)に止めて,驚かさないように静かに忍び寄る。

ファインダーを覗いて確認すると,トビだった。

シルエットはノスリに見えたのだが。

 

車に戻る途中,アオジを発見。

周囲の赤い実がなっている木はトキワサンザシかな・・。

この日の撮影はこれまで。

 

翌19日(日),10時近くになってしまったが,3時間ほど時間ができたので蕪栗沼の白鳥遊水地を一周してきた。

今回は北側の駐車場に車を止め,野谷地越流堤を南に進んでいく。

この日は大寒の前日だというのに,風もなく気温が10℃近くまで上がり,ユスリカの蚊柱まで立っていた。

 

野谷地越流堤にはホオジロの姿が多く見られた。

ススキの穂に残った種子(厳密には頴果)をついばんでいる。

 

越流堤の南端から小山田川沿いに西に進み,蕪栗沼と白鳥遊水地の間の白鳥越流堤を北に進んでいく。

最初に目にしたのはカシラダカ。

 

耳を澄ますと藪の中からウグイスの地鳴きが聞こえてくる。

ちなみに「ホーホケキョ」と囀るのは3月になってから。

しゃがんでじっと待っていると姿を現した。

 

続いて姿を現したのは,ベニマシコの雌。

 

蕪栗沼にはオオハクチョウとヒシクイが多数。

ハクチョウは枯れたマコモの株元に頭を突き刺し,グチャグチャ,ベチョベチョと音を立てて,マコモの地下茎を貪っている。

 

泥の中に首まで入れるので,当然こうなる。

 

山野愛子先生もビックリだ。

 

遊水地側の沼に大きなアオサギが飛んできた。

着水の様子を見ていたら,羽を広げて一度フワッと上昇し,ホバリングのようにゆっくり下りてくるのだった。

水掻きのある鳥は,そのまま足から着水してブレーキをかけるが,サギ類がこれをやったら,足が泥に突き刺さって抜けなくなるかもしれない。

 

 

2時間かけて遊水地を一周し,この日の撮影はこれにて終了。

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県民の森・青少年の森,大沼 250104

2025-01-09 20:46:52 | 野鳥

 

1月4日(土),今年初めての野鳥撮影に出かけた。

目的地は久しぶりの宮城県県民の森。

中央記念館に車を置き,管理車道を東に下りていく。

※上図は宮城県県民の森散策マップより一部引用

 

いつもなら数種類の鳥に出会えるのだが,この日の森は静まり返っていて,耳を澄ましても風が木々をゆする音しか聞こえない。

とうとう菅野沢溜池に下りるまで,一羽の鳥とも出会わなかった。

 

菅野沢溜池は4つの溜池が連なっているのだが,そのいちばん上流にある4番の池には,氷が張っていないところに6羽のカルガモがいた。

しばらく見ていると,奇妙な動きをし始めた。

2羽ずつ3つのペアをつくり,反時計回りにクルクルと回り,水面に渦を作り始めたのだ。

 

ハシビロガモなどは,水面で餌を集めるために集団やペアでこのような動きをよく見せるのだが,カルガモで見たのは初めてだった。

カルガモもこのような採餌の仕方をするのだろうか?

 

ちなみに,下の写真は,以前に利府町の加瀬沼で撮影したハシビロガモの採餌行動である。

 

次に,青少年の森 森の学び舎から西に向かう。

イノシシ対策用防護柵を過ぎて少し進むと通行止めになっているので,ここからは遊歩道を外れて森の中を歩き,岩切城址を目指して進む。

2万5千分の一地形図を見ながら進めそうな場所を選び,森にダメージを与えように注意を払いながら歩いていく。

途中,足元からいきなりヤマドリが飛び立ち,大いにビビる。

心臓の鼓動が落ち着いて足を踏み出した途端,ほぼ同じ場所から2羽目のヤマドリがさらに大きな羽音とともに飛び立ち,またまたビビる。

まさか,もう1羽いたとは・・。

 

そんなこんなで何とか岩切城址に着き,車道を歩いて中央記念館に戻る。

途中,シジュウカラ,ヤマガラ,エナガ,コゲラを見かけたが,藪漕ぎのためカメラはザックにしまっていたので写真はなし。

 

雪がちらついてきたが,まだあまり写真を撮っていないので,西側の「アカマツの道」を散策する。

こちら側でも鳥には出会えないまま,洞ヶ沢溜池についてしまう。

流れ込み付近にマガモとダイサギがいたが,ダイサギはカメラを向ける前に飛び立ってしまった。

 

この後,泉松陵高校の下から水辺の道を進み,車道へと出る。

結局,この間に撮った写真は2枚だけ。

全体でも10枚も撮っていない。

車道を戻るのも味気なく,途中から「さわらびの道」を下り,「アカマツの道」を戻ってみることにした。

途中で雪がやんで日が差してきた。

終点に近いアカマツ林までくると,2か所からドラミングが聞こえる。

どちらもコゲラだった。

一心不乱にアカマツの幹をつつき,樹皮を剝ぐ作業に没頭していた。

 

さて,県民の森での撮影はここまで。

まだ昼前なので,もう1か所,前回のブログに載せた大沼に行ってみることにする。

せんだい農業園芸センターが休業中だったので,大沼揚水機場脇に車を止め,沼を一周する。

最初に出迎えてくれたのは,沼の東岸にある木にとまっていたチョウゲンボウだ。

不審なものでも見るように,カメラを向けた私を睥睨していた。

 

北側の水田では数羽のコハクチョウが奇妙なダンスをしていた。

求愛行動か,それとも威嚇行動か・・。

詳しい方がいたら教えてください。

 

 

沼の水面にはオオハクチョウ,コハクチョウ,カワウ,カンムリカイツブリ,ミコアイサなど。

前回,夥しい数がいたカモ類はだいぶ少なかった。

 

水面にランディングするカワウ。

けっこうかっこいい。

 

陸地で羽干しするカワウ。

 

拡大すると渋くて美しい模様だ。

 

カンムリカイツブリ。

 

ミコアイサ。

愛称は見た目のとおりパンダガン。

 

というわけで,今回はここまで。

積雪期に入ってしまったが,早く山に登りたくてうずうずしている今日この頃である。

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