1月18日と19日の両日,近場に撮影に行ってきた。
まずは18日(土),一迫地区にある伊豆野頭首工へ。
一迫伊豆野せせらぎ農村公園の駐車場に車を止め,雪の残る園内を散策しながら目的地に向かう。
川面で羽を休めているのは30羽ほどのマガモと100羽ほどのオオハクチョウ,そして無数のオナガガモ。
前回はカワアイサとミコアイサも見られたのだが,今日は見える範囲には確認できなかった。
一迫川の左岸は,ここの上流部から築館地区の秋山頭首工のあたりまで数kmにわたって落差20~30mの切り立った崖が多く,所々に下の写真のような横穴がある。
おそらく,チョウゲンボウやハヤブサなどが,巣として利用しているものもあるのではないかと思う。
繁殖期になったら,一つ一つ調べてみたい。
あと1時間ちょっと時間があったので,伊豆沼に向かった。
歩いて回る時間はないので,北東岸の堤防の要所々々で車を止め,双眼鏡で観察した。
確認できたのは,オオハクチョウ,マガモ,オナガガモ,カワウ,カンムリカイツブリ,ミコアイサ,ダイサギ,アオサギなど定番の鳥たちだ。
帰り道,宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター前を通って県道176号に入った先あたりで,湖畔の立ち木の枝に何らかの猛禽類らしき鳥がいるのが目に入った。
逆光でシルエットしかわからないが,確認のため伊豆沼交流センターの下にある駐車場(昔はここは「白鳥広場」という名前だったような・・。今も公衆トイレ,電話ボックス,若柳地区を紹介する案内板,白鳥のエサを保管する倉庫などがある。)に止めて,驚かさないように静かに忍び寄る。
ファインダーを覗いて確認すると,トビだった。
シルエットはノスリに見えたのだが。
車に戻る途中,アオジを発見。
周囲の赤い実がなっている木はトキワサンザシかな・・。
この日の撮影はこれまで。
翌19日(日),10時近くになってしまったが,3時間ほど時間ができたので蕪栗沼の白鳥遊水地を一周してきた。
今回は北側の駐車場に車を止め,野谷地越流堤を南に進んでいく。
この日は大寒の前日だというのに,風もなく気温が10℃近くまで上がり,ユスリカの蚊柱まで立っていた。
野谷地越流堤にはホオジロの姿が多く見られた。
ススキの穂に残った種子(厳密には頴果)をついばんでいる。
越流堤の南端から小山田川沿いに西に進み,蕪栗沼と白鳥遊水地の間の白鳥越流堤を北に進んでいく。
最初に目にしたのはカシラダカ。
耳を澄ますと藪の中からウグイスの地鳴きが聞こえてくる。
ちなみに「ホーホケキョ」と囀るのは3月になってから。
しゃがんでじっと待っていると姿を現した。
続いて姿を現したのは,ベニマシコの雌。
蕪栗沼にはオオハクチョウとヒシクイが多数。
ハクチョウは枯れたマコモの株元に頭を突き刺し,グチャグチャ,ベチョベチョと音を立てて,マコモの地下茎を貪っている。
泥の中に首まで入れるので,当然こうなる。
山野愛子先生もビックリだ。
遊水地側の沼に大きなアオサギが飛んできた。
着水の様子を見ていたら,羽を広げて一度フワッと上昇し,ホバリングのようにゆっくり下りてくるのだった。
水掻きのある鳥は,そのまま足から着水してブレーキをかけるが,サギ類がこれをやったら,足が泥に突き刺さって抜けなくなるかもしれない。
2時間かけて遊水地を一周し,この日の撮影はこれにて終了。