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2月11日(火),3週間ぶりに鳥の撮影へ。
久しぶりにコクガンの姿を見たくて,南三陸町に向かう。
まず,歌津地区の館浜漁港へ。
漁港の駐車場に車を止め,防波堤へと歩き出すが,とてつもなく風が強い。
途中,左手の藪の中に数羽の鳥を発見。
最初はカシラダカだと思っていたのだが,よく見ると腹が薄い褐色なので,どうやらホオジロのようだ。(ちなみにカシラダカの腹は白色。)
防波堤はさらに風が強かった。
あおられて海に転落しかねないような危険を感じる強さだ。
おまけに雪も交じってきた。
先端まで進むと,ほど近い場所に,お目当てのコクガンがいた。
ちょうど採餌中のようで,アマモをくわえている。
しかし,そのアマモを狙ってオオバンがちょっかいを出している。
とうとう綱引きが始まった。
結果は,アマモがちぎれて両者とも餌を手にすることができたようだ。
お互いに離れて,悠々とアマモを食べている。(リバースしているようにも見える。)
その後,撮影を続けていると,雪がひどくなってきた。
冗談じゃないくらい容赦なく吹き付けてくる。
まるで,紅白歌合戦の大トリでサブちゃんが「風雪ながれ旅」を歌うときの演出のようだ。
ここでの撮影はこれまでにして,次の目的地である「南三陸・海のビジターセンター」に向かう。
センターに着いた頃には雪がやみ日差しも戻ってきた。
相変わらず強風が吹き付けているが・・。
堤防を下り,坂本漁港の防波堤へ。
カモメが数羽,羽を休めている。
セグロカモメかオオセグロカモメか・・。
背中の色が濃いので,たぶん後者だと思われる。
双眼鏡で沖の方を見ると,10羽くらいの何かの群れが飛んでいる。
拡大してみると,どうやらコクガンのようだ。
北西方向には南三陸ホテル観洋。
30年ほど前に,職場の忘年会で泊まったことがあった。
ホテル観洋といえば,今から40年位前に流れていたCMが鮮明に記憶に残っている。
このCMがなかなか凝ったつくりなのだ。
海を背景にブロンドの女性が裸で横たわっていて,ワカメで胸と下半身を隠している。
すると,「思わず手が出るこのボリューム」などとのたまいながら横から手が出てきて,胸のワカメをずらしてしまうのだった。
そして,あの有名な「美女もビックリ,アワビもドッキリ」のフレーズが流れるのだが,「アワビもドッキリ」の部分は女性の声になり,しかもちょっと色っぽい感じで・・という念の入れようだ。
このときの映像はというと,ヌラヌラと妖しげな光沢を放つアワビが,なまめかしくにニュルニュルッと動くのである。
撮影に使用したアワビも,それっぽい形状のものを吟味したに違いない。
それにしても,今思うとこの女性は一体何者なのか。
どういう経緯で出演したのか。
ギャラはいくらだったのか。
あのワカメはその後,ホテルの朝食の味噌汁の具になったのか。
どうでもいいけど。
こうしてみると,当時はおおらかな時代だったなとつくづく思う。
今の時代だったら絶対にあり得ないCMだ。
とはいえ,当時としてもコードぎりぎりだったのは想像に難くない。
いや,当時でもこれはアウトだろ。
気になる人はYouTubeで検索してみて。
話を戻そう。
センターの駐車場に戻るとき,波打ち際でオオバンが戯れていた。
どうやら打ち上げられた海藻の切れ端をついばんでいるようだ。
帰る前にセンターの中をちょっと見学。
あまり長くは滞在しなかったが,しっかりと自然や文化に向き合ったいい施設だと感じた。
スタッフの皆さんもいい感じ。
というわけで,今回はここまで。
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