フィッシャー中将の艦隊運用の達人

かつては艦隊運営の天才と言われたフィッシャー中将が・・・白兵戦に勤しむ物語

失意

2007-04-02 18:30:11 | Weblog
今日はアムリッツァ星域(境水道方面)にて艦隊戦によるシーバス捕獲作戦
を行なう為、総参謀長と共に、この危険な星域に足を踏み入れている。
私の名前はロボス。この辺りには宇宙海賊(漁師)が派手に荒らしまわり、
かなり危険な宙域である。この辺りでは例年、陸からの白兵戦で多くの
兵士達がかなりの釣果・・・もとい戦果をあげている。しかし白兵と艦隊戦
では雲泥の差が出る。3月の中頃、どうもシーバスの65~75cmが一船艦当たり
30~80匹も揚がったそうである。昨年の暮れなど1隻当たり3桁ということも
あったらしい。私はこの情報に踊らされてこの星域にやってきたのだ。
敵軍を向え打つには、まず敵より早く布陣しなくてはならない。
帝国時AM4:50分に布陣を終え、敵艦隊がこの星域に訪れるのを待った。
総参謀長(妻)は年柄にもなくはしゃいでいる。夜が僅かに白みがかる
6:10分頃、既にしゃべり疲れ、少し酔ったのか口数が少なくなってきた。
だがこれから間違いなく釣れるという期待感が、どうにか精神を保たせて
いるのだろう。それから数十分後異変が起こった。数ヶ月前なら間違いなく
集まってくる貴下の艦隊(プレジャー船)が集まってこない。
やって来たのは悪名高き劣悪遺伝子排除法!!(2艘引き・・・大きな網を2艘の船
で曳く漁法)というその星域に集まる弱い魚たちをすべて排除してしまう強力
な兵器である。数えただけでも10個艦隊はゆうに超えている・・・
私たちは嵌められたのだ。完全に漁師の群れに包まれていたが、多大な犠牲を
払いながらも何とか脱出することが出来た。このままでは終われない!!
私『兵力の再編成を行なう』 
参謀長『閣下!!』 
私『このまま引き下がるわけにはいかんのだ』 
私『全軍アムリットツァに終結!!これは命令である』
・・・だがこの後の展開は史実の通りであり、完膚なきまでに
叩きのめされることとなる。銀河の歴史にまた1ページ